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発言のやり取り

条例予算特別委員会 経済振興分科会2026年3月12日(木) 開催

1. イラン情勢とエネルギーシフト

質疑・意見委員
今のイラン情勢を踏まえ、現時点で大きく予算額が変わりそうな施策があれば示してください。また、ホルムズ海峡の状況が長期化した場合の想定はしていますか。
答弁執行部
予算は労務単価や歩掛かりなど国が示す最新のもので積算していますが、原油高・物価高・金利などの社会情勢によっては発注時期に費用が増えることも大いにあります。全体的に物価や労務単価の上昇の影響を受けると認識しており、限られた予算の中で必要性を整理し平準化しつつ執行し、必要な事業は適切な時期に補正予算を計上することになると考えています。
質疑・意見委員
本市も様々な形でエネルギーシフトを進めていると思いますが、イラン情勢をきっかけにエネルギーシフトを加速させる議論はありますか。
答弁執行部
博多港ではカーボンニュートラルポート(脱炭素の港)形成を進め、照明のLED化や陸上電力供給施設、太陽光発電設備の設置などに率先して取り組んでいます。バイオ燃料の導入も進めており需要も高まっていますが課題もあると認識しています。新しい技術の導入も含めて引き続きしっかり取り組みます。
質疑・意見委員
本市だけでは厳しい部分もあると思うので、国家戦略特区としてアイデアを出し国に要望していく姿勢を見せてほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
バイオ燃料は脱炭素の有効な手だてである一方、制度的な課題もあり、国家戦略特区の担当部署とも情報交換していますがハードルが高いところもあります。特区の活用も含め引き続きしっかり取り組みます。

2. クルーズ船の誘致

質疑・意見委員
クルーズ船の誘致について、近隣の国からの誘致の状況を教えてください。
答弁執行部
日中関係悪化の影響などで中国からのクルーズ船は減少していますが、もともと本市の経済や観光につながるよう中国に限らず多様な地域から来てもらえるよう取り組んでいます。日本へのクルーズ船の就航増など新規誘致が期待できる状況で、東京港や横浜港を発着するクルーズ船や博多港発着クルーズの誘致を中心に幅広く取り組みます。
質疑・意見委員
具体的に力を入れている国や地域があれば示してください。
答弁執行部
アメリカやイギリスなど欧米地域からの訪日外国人の乗客をターゲットとした外国籍クルーズ船の誘致に力を入れています。円安を背景に訪日外国人も順調に増えているため、訪日外国人を対象とした東京・横浜などの日本発着クルーズ船の博多港寄港にしっかり取り組みます。

3. 中東情勢とエネルギー・物流のデジタル化・広域連携

質疑・意見委員
今の中東情勢を受けて、エネルギーのサプライチェーンの多様化などの協議は行われていますか。
答弁執行部
現在、原油は中東地域から直接博多港に輸入されておらず、大分県や岡山県など国内の製油所で精製された石油製品が内航船で運ばれています。エネルギー供給は国家備蓄や民間備蓄など国の制度で体制が整備されていると認識していますが、ホルムズ海峡の動向がエネルギー価格や海運市場を通じて物流全体に影響する可能性があるため、動向を注視し情報収集に努めます。
質疑・意見委員
原油が博多港に直接輸入されていないことで少し安心しましたが、影響は避けられないと思うので引き続き注視してください。
質疑・意見委員
物流のデジタル化の取組を教えてください。
答弁執行部
博多港では博多港物流ITシステム(HiTS)により、行政手続の進捗、輸出入コンテナの位置情報などのステータス、寄港船舶の動向、ターミナルの混雑状況などをウェブサイトでリアルタイムに提供し、コンテナ物流の効率化に取り組んでいます。
質疑・意見委員
物流関係で県と広域連携を図っている施策があれば示してください。
答弁執行部
物流のポートセールスでは北九州市との連携例があり、県との連携では三池港とも情報交換しています。港湾管理者は、北九州港は北九州市、博多港は本市、三池港などは県です。博多港を利用してもらうことで九州全体が元気になるよう、競争すべきところは競争し、情報共有できるところは共有するなど模索していきます。

4. 福岡空港の騒音防止対策・第2滑走路

質疑・意見委員
福岡空港の騒音防止対策について、騒音の確認方法を教えてください。
答弁執行部
航空機騒音は国・県・本市で測定を行っており、港湾空港局としても状況を把握しています。
質疑・意見委員
騒音測定は平均値か最高値か、測定方法を教えてください。
答弁執行部
航空機騒音は環境省のマニュアルに従い『Lden』という指標で算出しています。Ldenは1日の騒音の総エネルギーを1秒あたりの平均として算出するもので、1機の音の大きさを表すものではありません。単純に足すのではなく、人間の耳は夜や早朝の静かなときに音が大きく聞こえる特性があるため、夜や早朝はそのエネルギーを加算する重みづけをして値を算出し、環境基準と照らし合わせています。
質疑・意見委員
福岡空港の第2滑走路は西月隈地区から200メートルほどの距離にあり、騒音が大きくなったという市民の声を聞きます。町内からまとまった意見をもらったこともありますが、市民の声は騒音防止対策に反映されていますか。
答弁執行部
令和7年3月の第2滑走路供用開始以降、第2滑走路西側直近や航路直下の地域などから騒音が大きくなったとの意見をもらっており、管理者である国に伝えています。本市は騒音状況を地域と共有する目的で、令和6年度から測定の回数や箇所を拡充し継続して取り組んでいます。
質疑・意見委員
引き続き地域の意見に寄り添って取り組んでください。また、騒音防止対策など様々な施策に取り組んでいますが、住民に情報が行き届いていないと思います。新たに住み始めた人には情報が届かないことがあるため、本市が騒音対策に取り組んでいることをしっかり周知してください。
質疑・意見委員
第2滑走路完成後は便数が劇的に増えるというより、遅延の解消や定時性の向上に効果があったと認識していますが、運用開始後に待ち時間がどのくらい減ったのか、データがあれば示してください。
答弁執行部
遅延混雑解消の効果について国から数値は示されておらず定量的なデータは持ち合わせていませんが、国からは、第2滑走路の完成で1本が閉鎖されてももう1本が使えるようになり効率的な運用ができるようになったと聞いています。
質疑・意見委員
具体的な数値が示されていないとのことですが、データを示せれば市民に第2滑走路の効果を説明できます。議員だけでなく市民に伝わってこその施策なので、数字やグラフなどどのような形でもよいので市民に示せるよう要望します。

5. 博多港PR事業(見学会・130周年)

質疑・意見委員
博多港PR事業について、60周年のときは博多ポートタワーをライトアップしてもらいありがたかったです。港湾空港行政が本市にとって大きな鍵を握っていることを市民があまり知らない現実があると感じます。博多ポートタワーはもちろん、市民にもっと港を知ってもらえるPRに取り組んでほしく、そのためには教育委員会など関係局との連携が必要だと思いますが、今後の展望を教えてください。
答弁執行部
博多港が地域経済や市民生活を支える重要な役割を担っていることを市民に理解してもらうため、まず港に親しみ足を運びたいと思ってもらえるPRが重要と認識しています。博多ポートタワーや博多港ベイサイドミュージアムなどの活用に加え、博多港振興協会とともに港見学会を実施しています。令和7年度には教育委員会を通じて小学校の教員向けの港見学会を10年ぶりに実施し、小学3年生からの社会科カリキュラムに合わせ夏休みに小学校6校・教員含め39人が参加し、その後4校から社会科見学に来てもらいました。中学校ではキャリア教育の視点が広がるため、8年度は中学生の港見学会の充実などPR事業の充実に取り組みます。
質疑・意見委員
中央区の小笹校区では子ども会が大人の引率で毎年博多港見学会に参加し、船に乗ったり説明を受けたりしています。アンケートでは子どもだけでなく大人からも港の活動や役割を勉強できてよかったとの意見があり、教員に参加してもらう取組はすばらしいです。子ども会は休日にしか参加できないため、平日だけでなく休日にも見学会を実施してほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
港見学会は平日を基本に運用していますが、休日も相談があれば可能な限り対応したいと考えています。船を使う見学会では市営渡船や港務艇を利用しており、船舶の本来業務の適切な執行とのバランスも踏まえると休日の全面実施はハードルが多いですが、今後も相談があれば可能な限り対応します。
質疑・意見委員
都市化が進むと海や港の喜びが薄れ、ハードの整備だけで市民に理解してもらうのは費用も時間もかかるため、動画によるPR手法なども検討してください。極端に言えば紙芝居でもよいと思います。博多港のよさを伝える情熱を持ち、子どもたちにも博多港が本市の経済を支えていることを伝えてほしいと要望します。
質疑・意見委員
博多港のPR活動について、見学会などでは福岡のまちがどれだけ博多港の恩恵を受けているかという歴史も含めて学んでほしいです。今は陸海空(博多港・博多駅・福岡空港)が揃っていますが、それがない時代は船のみで海外との交流で博多が栄えました。金印が出た志賀島辺りの航路、江戸時代の鎖国での物流停止、明治以降の近代博多港の復興という歴史も学べるよう啓発が大事です。横浜港では横浜開港祭を市民を挙げて実施していますが、本市では博多港の歴史を学べるイベントを実施していますか。また、令和8年は博多港開港何周年ですか。
答弁執行部
博多港は明治32年8月4日に関税法に基づき開港指定され正式に貿易港としてスタートし、平成11年に開港100周年記念事業を大々的に実施しました。令和8年は開港127周年に当たります。
質疑・意見委員
3年後は開港130周年に当たり、このときを大事にすべきです。博多の港祭りというとどんたくのイメージですが、港に人が集まるイベントができないかと常々思いますが、いかがですか。
答弁執行部
港に人を集める手だてとして、毎年5月に博多どんたく港まつりとして、コロナ後は規模が小さくなりましたが本舞台の設置や市民クルーズの実施など様々なイベントを実施しています。海上保安庁の協力による巡視船の一般公開も好評です。8年度以降も関係機関と連携して取り組みます。開港周年事業は、平成11年の100周年、平成21年の110周年、令和元年の120周年をそれぞれ実施してきました。8月4日の開港記念日が海の日に近いため記念事業と併せて実施しており、3年後の130周年事業に向け、いかに人に集まってもらうかという視点で様々な取組を進めます。
質疑・意見委員
130周年事業では、博多港の歴史を学びながら現在の港を見て夢をはせる機会にしてほしいと要望します。

6. 博多港の国際競争力(コンテナ・水深・満足度)

質疑・意見委員
国際競争の中で博多港が今どんな位置にいるのか教えてください。国際海上コンテナの取扱量はTEUベースで90万7,000TEUで九州では国際港としてナンバーワンだと思いますが、同じく日本海に面する釜山港のTEUベースの物流量を教えてください。
答弁執行部
2023年の釜山港の取扱量は約2,300万TEUです。
質疑・意見委員
博多港が約100万TEUで釜山港が2,300万TEUと相当な差がついている状況で、今後ここに競争していくのですか。国際港としてもっと大きくなることを目指すのか、中継役の役割を果たそうと考えるのか、将来的なビジョンを教えてください。
答弁執行部
博多港は世界の主要港と比べると差がついています。日本でも6番目で、東京・横浜・名古屋・大阪・神戸の5大港に比べ取扱量に差があります。ただ博多港はアジアに近く、コンテナ定期航路や国内外のRORO船(貨物をトラックごと積める船)ネットワークも充実し、特に半径5キロメートル以内に陸海空の輸送モードが集積している大きな特徴もあります。この強みや利便性の高さを生かし利用促進に取り組みます。
質疑・意見委員
博多港は水深が浅く大型の海外船が入れないという物理的な面もあると思いますが、博多港の弱みを教えてください。
答弁執行部
釜山港は2,000万TEUを超え、うち半分以上が他港から来たものを中継するトランシップ貨物で、韓国は釜山港に集中投資し最大水深21メートルの岸壁があるなど国の取り組み方が違います。日本ではその位置づけを国際コンテナ戦略港湾の東京港・横浜港に担わせようとしています。博多港はアジアに一番近い対アジア拠点港として九州・西日本の経済を支える拠点です。コロナ禍前は国際海上コンテナ取扱量が96万TEUを記録しクルーズ船も多く活気がありましたが、一旦沈み現在回復しています。ネックは施設・土地が足りないことで、コンテナターミナルではアイランドシティD岸壁の整備がまだできておらず国に早期整備を働きかけています。RORO船の大型化も予定されており、箱崎ふ頭の岸壁改良などの施設整備にも取り組みます。
質疑・意見委員
博多港の人流という部分で、海外からの来訪者の満足度を高めてほしいです。倉庫街を単なる倉庫の壁にせずアートや緑化できれいだと思える博多港にしてもよいのではないですか。緑・花・アートなど彩りがあり市民も遊びに行く感覚で行ける満足度の高い博多港を目指すのも一つの手なので取り組んでほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
海や船から見える景観については博多港景観形成指針を策定し、海から見える建築物は背後の自然と調和する色彩を使うなどの配慮事項を定めています。民間企業でも建物に博多織のデザインや色彩を取り入れる例があります。港湾計画では中央ふ頭先端に緑地を計画しており、緑は必要な機能の一つと考え、人流機能の再編を検討する中でしっかり認識しながら取り組みます。

7. 中央ふ頭の国際定期機能の移転

質疑・意見委員
中央ふ頭で国際定期機能の東側への移転計画があるとのことですが、これは今カメリア(航路の船)が入っているターミナルを新設する計画ですか。
答弁執行部
中央ふ頭西側の国際定期機能を東側に移転させる計画で、そのための検討経費などを計上しています。
質疑・意見委員
今のターミナルは、クイーンビートル撤退後の空きスペースの活用が課題です。クイーンビートルの復活は難しいと思いますが、釜山と博多港の航路について、韓国側も含めて復活させようという民間の船会社の動きはありますか。
答弁執行部
日韓間の釜山航路は、新規誘致も含めて既存の船会社に聞き取り調査を進めています。厳しいという話も多く聞こえますが、それとは別に博多港の利用を検討している船会社の情報もいくつかあり、具体的な動きはまだですがしっかり話をしていきます。
質疑・意見委員
ターミナルを設計する際、どれくらいの規模にするかにも関わります。飛行機も韓国便・釜山便のLCCが安価で運航しており船の需要も課題になりますが、選択肢が広がることも含め、東側に移転するタイミングで様々な検討に取り組んでください。
質疑・意見委員
博多港見学会は学校向けに実施しているとのことですが、大人向けの計画はありますか。
答弁執行部
従来から見学会には様々な団体からの申込みがあり、学校のほか地域団体、子ども会、公民館のサークル、企業など様々な大人にも数多く利用してもらっています。
質疑・意見委員
私も話を聞いて行ってみたいと思いましたが、子どもがいないと見学の機会がないと感じていました。企業向けにも実施していることなどをアピールしてください。

8. 博多ポートタワー

質疑・意見委員
博多ポートタワーについて、過去3年間の来場者の推移を教えてください。
答弁執行部
令和7年度は1月末時点で約16万6,000人、6年度は約22万4,000人、5年度は約19万7,000人です。博多ポートタワーは元年度・2年度に大規模改修で閉鎖後そのままコロナ禍となり、令和4年3月から再開館しました。4年に11万人を超えて以来順調に回復していますが、平成29・30年頃は30万人を超えていたため、まだ回復途上で力を入れる必要があると考えています。
質疑・意見委員
来場者の属性と来場目的を教えてください。
答弁執行部
入場料の改札があれば人数や属性を把握できますが、博多ポートタワーや博多港ベイサイドミュージアムはそのような仕組みではありません。博多ポートタワーを目的とする来場者を増やす課題認識はありますが、博多ふ頭の商業施設に行くついでに利用される形態が多いと考えます。市民にPR施設を訪れてもらうことが大事ですが、クルーズ船や韓国との定期航路の外国人観光客にも多く利用されており、そのにぎわいの創出も港の活性化に必要と考えています。
質疑・意見委員
ベイサイドプレイスとも協力しながら、にぎわい創出にも引き続き努めてください。

9. カーボンニュートラルポート

質疑・意見委員
カーボンニュートラルは港湾事業者の協力を得なければならない部分が多いと思いますが、港湾管理者として、事業者向けに省エネ補助金など様々なメニューの情報発信を行い脱炭素の取組を促すことはできますか。できているならその内容を教えてください。
答弁執行部
民間事業者の脱炭素の促進については、官民で博多港のカーボンニュートラルポート実現を進める協議会を活用し情報発信や協議を行っています。博多港のホームページで国や本市の補助メニューを紹介し、協議会には環境局や国の機関も参画しているため開催時に情報提供の機会を設けています。民間企業向けの事業説明会でも情報提供し、個別相談でも補助メニューを紹介し、国のスタンスを直接聞きたいときは必要に応じて国とも協議の機会を設けています。
質疑・意見委員
国のスタンスを聞きたい場合とはどういう意味ですか。
答弁執行部
今後、補助メニューの範囲や予算を拡充していくのかなどの動向を確認したい場合を指したものです。
質疑・意見委員
この取組を始めて、事業者の意識が変わってきたと感じることはありますか。
答弁執行部
民間事業者にとっては、環境意識だけで脱炭素によるコスト増を受け入れるのは難しいというのが基本的なスタンスで、劇的に進むのは容易ではないと考えています。一方で中小企業でも少しずつ進める企業もあり、一歩一歩後押しし横に広げることが重要と考え、協議会の場でその輪を広げていきます。
質疑・意見委員
そうした横の広がりも重要です。補助金は一つのきっかけにすぎず自己負担もあり使い勝手など難しい面もありますが、ぜひ啓発も含め今後も取り組んでください。

10. 港湾労働者の熱中症対策

質疑・意見委員
港湾労働者の熱中症対策について、港湾管理者としてできることや港湾事業者としての取組があれば教えてください。
答弁執行部
港湾労働者の労働環境改善について、コンテナターミナルは管理棟から離れ岸壁・船のそばでの屋外作業も多いため、本市が岸壁近くにマリンハウスという休憩所を設け利用してもらっています。加えて、熱中症対策の氷を、今まではターミナルの外から持って行くことが多かったのを、令和7年に本市だけでなく民間事業者も含め岸壁そばのマリンハウスでも提供できるよう整備しました。
質疑・意見委員
例えばクーリングシェルターをより使いやすく設置する取組は本市が実施できる部分と考えてよいですか。
答弁執行部
一定の広さの休憩施設をコンテナターミナル内に整備する場合は、底地が本市所有のため本市が取り組みます。岸壁沿いにミストを出したり冷房が効く臨時のコンテナを設置する取組は、本市だけでなく港湾運営会社の第三セクターや働いている事業者に協力してもらう形になります。

11. Jブルークレジット・アマモ

質疑・意見委員
Jブルークレジット制度(藻場などによるCO2吸収量をクレジットとして取引する制度)には、いつから参画するのですか。
答弁執行部
令和8年度に参画の準備を行い、これまでの二酸化炭素吸収量をまとめて制度を運営するジャパンブルーエコノミー技術研究組合に申請しようと考えています。そこで吸収量が承認されれば9年度に販売を開始することになると考えています。
質疑・意見委員
アマモ(浅い海に生える海草)は毎年植えても枯れる場合があると聞きますが、海水温も上昇しており以前よりアマモが定着しづらくなっているのですか。
答弁執行部
一般にアマモは水温28度以下で生育すると言われます。令和6年は東部海域で8月の平均水温が28度を超えたためアマモへの影響を懸念し、令和7年度に調査したところこれまで造成した場所で生育していないところもありました。そのため7年度はより水深の深い高水温の影響を受けにくいところに造成した結果、順調に生育していることを確認しており、8年度も同様の取組を進めます。
質疑・意見委員
もともとアマモは水深の深いところでは生育しないと思いますが、水深何メートル程度で造成しているのですか。
答弁執行部
これまでは1メートル程度の水深で造成していましたが、それより少し深い2〜3メートル程度に造成しています。植物なので日が当たる浅いところが望ましいですが、令和7年の調査では高水温で枯れてしまうため、水底質がよいところや水深の深いところを探して造成していきます。
質疑・意見委員
Jブルークレジットは民間のNPO団体等と一緒に取り組むとのことですが、民間団体が同様に水深2〜3メートルにアマモを植えるのは難しいのではないですか。その影響をどう考えますか。
答弁執行部
東部海域では若干水深の深いところに造成しようと考えていますが、博多湾NEXT会議の会員の協力を得て造成してもらうところは、東部海域に加え西戸崎や志賀島など少し海流のあるところも想定しています。
質疑・意見委員
アマモの性質により水温の影響を受けるとのことですが、アマモ自体の改良や研究などは行われていますか。
答弁執行部
他の自治体で高水温に耐性のあるアマモができないか検討されたと聞いたことはありますが、実際に適用可能なものができたとは聞いていません。
質疑・意見委員
アマモはJブルークレジットのためだけに植えているわけではなく、その生育環境整備が海の環境保全をもたらすことが大きな意図だと思うので、様子を見ながら試行錯誤して今後も取り組んでください。

出典: 福岡市議会 会議録検索システム
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