1. 教育支援員配置事業
質疑・意見委員
教育支援員配置事業について、令和6年度は28校で始まり、7年度は40校になっていますが、7年度の成果を示してください。
答弁執行部
不登校の子や、登校しても教室に入りにくい子を支えるために人を配置しています。学校からは、支援員が付き添って教室につなげられること、見守る人がいない場面で教員に代わって見てもらえることがありがたい、という好評の声が多いです。
質疑・意見委員
令和7年度は対象を全校に広げるとのことでありがたく、この支援員のおかげで不登校の子が学校に通えるようになった状況だと受け止めています。一方で全校展開となると人の確保が課題だと思いますが、考えを聞かせてください。
答弁執行部
この事業は有償ボランティアでの配置で、各学校が人を選んでいます。基本的には、すでに他の場面で支援に関わっている人などを学校が選んでいます。
質疑・意見委員
信頼できる人を選べているとのことで安心しました。百道松原中学校は今回初めて卒業生(43人と聞いています)を送り出しますが、可能なら進路の状況を教えてください。
答弁執行部
個別の進路資料は手元にありませんが、公立高校の特色化選抜で進学が内定した生徒や、通信制高校に進む生徒がいます。博多青松高校など、自分の状況に応じて学びを選べる学校を目指した生徒が多いです。
質疑・意見委員
百道松原中学校がなければ選択できなかった生徒もいたと思うと、最初の1年の苦労はあったでしょうが、不登校に悩む生徒や保護者の大きな希望になったと思います。教育支援員をはじめ不登校の子への支援は多面的に必要なので、引き続き充実を要望します。
2. 教職員メンタルヘルスマネジメント事業
質疑・意見委員
教職員メンタルヘルスマネジメント事業について、令和7年度より予算が増えた理由を教えてください。
答弁執行部
健康管理専門員の報酬単価が上がったことによる増額です。
質疑・意見委員
メンタルヘルスはとても重要ですが、先日視察した中学校は生徒数が多く、職員室が教員数のわりに狭く、十分に休憩を取りにくいと感じました。校内に少し休める空間があると気持ちが落ち着くと思いますが、教員の休憩場所の確保は各学校で整えていく考えでよいですか。
答弁執行部
学級数の増加や専門スタッフの増員で校内の職員が増え、休憩スペースが手狭になっているという話は聞いています。空きスペースにソファーを置いて休憩コーナーを設けた学校もあります。教員が休める場所は疲労回復や健康的に働くために重要なので、学校の工夫とあわせ、大規模改修などのタイミングで順次整備を検討します。
3. 通話録音装置の導入
質疑・意見委員
通話録音装置の導入経費について、とても重要な取り組みだと思います。令和8年度の取り組みに「録音告知案内」とありますが、これは『この通話は録音されています』というガイダンスの理解でよいですか。
答弁執行部
学校に電話がかかってきた際に『この通話は録音します』というアナウンスを自動で流すものです。
質疑・意見委員
録音開始について、保護者への周知は予定していますか。
答弁執行部
9月をめどに全校で導入し、1学期に保護者へ周知する期間を設けたいと考えています。
質疑・意見委員
子どもの個人情報を話すのに録音するのか、と戸惑う保護者もいるかもしれません。どんな目的で録音を始めるのか、保護者に周知する予定はありますか。
答弁執行部
保護者への通知文書を作る予定で、その中で録音装置導入の目的や趣旨を周知したいと考えています。
質疑・意見委員
録音を聞ける人は限定するのですか。
答弁執行部
今後ガイドラインを作る予定ですが、関係する教職員に限定することを考えています。
質疑・意見委員
大事な情報なので、聞ける人を絞るのは情報漏えいのリスクの面で安心です。保護者から『誰でも聞けるのでは』と指摘された時も、ガイドラインがあれば対処できます。この事業で教職員が保護者とトラブルになっては本末転倒なので、ガイドラインも周知してください。
4. 家庭教育支援事業
質疑・意見委員
家庭教育支援事業について、令和8年度は入学説明会などを活用した学習会に講師を派遣するとありますが、学習会の内容を教えてください。
答弁執行部
基本的な生活習慣を身につけるための家庭教育の支援や、電子メディアの使い方・ルールづくりといったメディア対策の内容です。
質疑・意見委員
メディア啓発のチラシやパンフレットを作っていると聞きますが、まず家庭でルールをつくることが重要だと思います。先日、ある保護者から『娘が自殺を考えているかもしれない』と相談を受けました。娘さんはインスタグラムで発信していましたが家族は把握しておらず、たまたま私が相互フォローだったため気づけました。保護者が知らないところでSNSを使いトラブルになる例もあるため、入学時にこの事業を周知し家族でルールをつくることが大事だと痛感しました。SNSのルールは学校で学ぶのはもちろん、まず家庭でしっかりつくることが重要という理解でよいですか。
答弁執行部
家庭での取り組みはとても重要なので、引き続き、メディアの使い方や使用時間のルールを家庭でつくれるよう啓発していきます。
質疑・意見委員
ホームページに載っている『生活習慣・生活リズムガイド』が家庭教育支援パンフレットという認識でよいですか。
答弁執行部
そのとおりです。
質疑・意見委員
そのガイドにもメディアとの向き合い方が書かれていますが、SNSの使い方が重要なので、家庭でルールづくりができるよう、改定の機会があれば記載を求めておきます。
5. 学校規模適正化(過大規模校・住居支援)
質疑・意見委員
学校規模適正化事業について、小中一体の舞鶴小中学校で第2グラウンドを整備するとあります。3つの小学校と1つの中学校を統合した学校ですが、増加予測に基づき統合したのに結果的に子どもが増え『過大規模校』となり、グラウンドに校舎を増築することになっています。令和8年度に過大規模校になる学校はどのくらいありますか。
答弁執行部
令和7年度の推計ベースですが、8年度に過大規模校となる見込みは小学校29校、中学校6校です。
質疑・意見委員
小中合わせて35校ととても多いです。今後5年間の学級数予測では27校が5年後も過大規模校のままと予測されています。今後の対策をどう考えていますか。
答弁執行部
学校規模適正化の実施方針に基づき、小中学校の分離、通学区域の変更、校舎の増築などの中から、校区の実情に応じて対策を検討します。
質疑・意見委員
過大規模校の解消に令和8年度は約48億円が計上されていますが、そのうちアイランドシティ地区の新設中学校の整備費が46億円とほとんどを占め、あとは舞鶴小中学校のグラウンド整備しかできない状況です。5年後も27校が過大規模校のままという中、もっと具体的な対策が必要です。人口増加は教育委員会の担当外と言われますが、実態を変えるには他局と連携して開発や人口増への規制をしないと、年に数校ずつしか対応できず全部は解消できません。教育委員会から規制を求める考えはありませんか。
答弁執行部
民間企業の開発を学校教育の観点から抑えるのは様々な課題があり難しいと考えていますが、児童生徒数の推移や住宅開発の動きを踏まえ、関係局と連携して適切な教育環境の確保に努めます。
質疑・意見委員
令和8年度予算の住居支援施策は過大規模校の校区を対象外にしています。こども病院跡地のマンション開発や九大跡地でも戸数規制がされており、結果的に規制せざるを得なくなっています。教育委員会からもっと踏み込んで過大規模校にならないよう規制を強く求めてほしいですが、考えを聞かせてください。
答弁執行部
繰り返しになりますが、民間開発を学校教育の観点から抑えるのは難しいと考えています。関係局と連携して適切な教育環境の確保にしっかり努めます。
質疑・意見委員
民間開発への規制はハードルが高いとのことですが、放置はできず一歩踏み込んだ努力が必要です。議会や市民への情報提供も不足しています。令和8年度に過大規模校が35校になる現状を踏まえ、抑制が難しい地区では学区の見直しも検討が必要です。土地を売る側は行政より高く買う業者を選びがちで、市は次年度予算での購入となりすぐ動けないなどの制約もあります。少子化で子どもが減るのを待つのではなく、努力している姿を示すためにも、この35校について情報を提供してください。
答弁執行部
どんな情報を提供できるか検討します。
質疑・意見委員
先日の通学審議会で、九州大学跡地を箱崎小学校の校区とすることに私は反対でしたが、多数決で賛成となりました。九大跡地は本来、目の前の東箱崎小学校の校区です。抑制をかけても東箱崎小では賄えない児童数が見込まれ、道路を境に東箱崎小の斜め前を箱崎小の校区とする整理になり、目の前に学校があるのに遠い箱崎小へ通わせる形になりました。箱崎小ももともと大きくなく過密が心配で、東箱崎小は敷地が狭く隣地取得も難しい制約があります。数合わせで箱崎小へ詰め込むのは過大規模校の解消にもならず、住民への裏切りに映ります。また、箱崎中学校は約3ヘクタールあり九大跡地内にも同等の3ヘクタールを確保しましたが、東箱崎小は約1.1ヘクタールです。小中を隣接配置して相互活用(プールやグラウンドの共用)すれば合わせて4.1ヘクタールを生かせるはずです。東箱崎小は40〜50年のスパンで見れば大規模修繕を重ねるより建て替えの方が過大規模校の解消や子どもに資すると考えます。建て替えを検討しなかったのか、意図してそう判断したのか、その過程と考えを教えてください。
答弁執行部
東箱崎小学校は築39年とまだ浅く建て替え時期ではないこと、関係する4校区から移転や分離新設を求める声がなかったことから、令和5年4月の事業者募集前に関係局と情報収集し、移転計画の検討には至りませんでした。令和3〜4年度に住宅都市局と児童数推計を協議する中で、公募条件に年間の供給戸数制限が設けられ、計画どおり供給されても推計上は適正規模に収まること、さらに隣接地3,793平方メートルを確保すれば教育環境は一定程度確保できると判断し、移転は必要ないと結論しました。
質疑・意見委員
東箱崎小は築39年ですが設計・建設を含めれば45年規模です。もともと狭く、三方を高さ5メートルほどのフェンスで囲まれた環境です。通学区域審議会で反対もある中、東箱崎小の信号を渡った斜め前を箱崎小校区に変えました。隣接地を取得しても周辺の子が通える広さがなく、基準上は渡り廊下で接続できません。築年数だけで比較せず建て替えを検討しなかったことは子どもに不利益で、新校舎建設や定期借地としての活用、民間活用も含め検討すべきでした。地域から意見が出なかったのは、開発計画の情報提供や意見提出の機会が住民に届かないまま締め切られていたためです。目の前に学校があるのに1年生が1.5キロ離れた学校へ通わされる状況を生じさせないよう、反省し子ども最優先の判断をすべきです。過大規模校の問題は10〜20年放置され、同じ町内で小中が分断され地域行事への参加が難しい状況も続いています。東箱崎小については努力自体が不足していたと感じており、今後同じことが起きないよう強く求めます。
6. いじめゼロプロジェクトの目的と成果
質疑・意見委員
いじめゼロプロジェクトについて、目的と成果を教えてください。
答弁執行部
目的は、児童生徒が主体となっていじめが起こらない学級や学校をつくることです。未然防止・早期発見・即対応の取り組みを進め、最終的に市からいじめをなくすことを目標にしています。成果として、いじめゼロサミットに参加した子から『いじめに関する取り組みのやる気が上がった』などの声があり、一定程度浸透していると考えています。
質疑・意見委員
アンケート結果だけを成果とするのはどうかと思います。令和7年度に改善した点や工夫した点を示してください。
答弁執行部
いじめゼロサミットは小5から中3までの7万人をインターネットでつないでシンポジウムを行いますが、『参加している実感が湧かない』という指摘が一部ありました。そこで令和7年度は、会場に来る代表以外の子も参加型になるよう、学級内で議論する様子をネット上に映すなど、実感が湧く工夫をしています。
質疑・意見委員
その結果、実際に参加している実感が湧いたのですか。
答弁執行部
毎年のいじめゼロサミットをきっかけに学校が取り組むことが大事です。挨拶運動や声かけなど具体的な取り組みで、いじめをしてはいけないという考えが浸透していきます。サミットはあくまできっかけと捉えており、全体として取り組むことが大事だと認識しています。
7. いじめに関する学校サポート事業
質疑・意見委員
いじめに関する学校サポート事業について、始める目的・背景を教えてください。
答弁執行部
内容は大きく2つです。第一に、教育委員会にプロジェクトチームを設け、いじめの早期発見・早期対応・早期解決の方策を検討します。第二に、各学校でいじめが重篤化しそうな場合、直ちにチームのメンバーが支援に入り重大化を防ぎます。この2本立てです。
質疑・意見委員
プロジェクトチームは何人で構成する予定ですか。
答弁執行部
メンバーは、教育委員会事務局の職員、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、弁護士、学識経験者を想定しており、多くても10人以下の規模です。
質疑・意見委員
この取り組みは実効性が高くとても良いと思います。いじめ対策は、象徴的なサミットやプロジェクトと、実効性のある取り組みの2本立てであるべきですが、本質的にいじめをなくすには実効性のあるものがより重要です。サミットに参加した際、当事者の保護者が見たら『これでいじめゼロに取り組んだ気になっているのか』と思うのではないかというのが率直な感想でした。より良い在り方の検討を求めます。また、サミットやプロジェクトは教職員の負担も重いと思いますが、状況を把握していれば示してください。
答弁執行部
サミットの日程に合わせて授業計画を調整することはあると思いますが、年1回の事業がなるべく負担なく成功できるよう、学校と調整しながら進めます。
質疑・意見委員
現場の教職員の負担にも配慮しつつ、事業が本当に効果的になるよう、いじめ対策の在り方や事業の整理の観点を持ち続けて取り組んでください。
8. いじめゼロプロジェクトの予算と事業名
質疑・意見委員
いじめゼロプロジェクトについて、令和6年度と7年度の予算額を教えてください。
答弁執行部
いずれも300万円です。
質疑・意見委員
いじめの内容ややり方が時代とともに変わる中で、予算額が変わっていないこと自体が疑問です。事業の中身をきちんと見直さないと、プロジェクトやサミットがただ知られているだけになるのではと心配です。長く実施していて中身を変えないのはなぜですか。
答弁執行部
予算額は、7万人の子どもがネットで一堂に会するサミットにかかる業者委託料などを見積もったものです。いじめの態様が変わってきていることも含め、どんな内容にするか検討していくことは重要と考えており、令和8年度以降もその点に注意して進めます。
質疑・意見委員
『いじめゼロプロジェクト』という事業名を、いじめを知るきっかけづくりの事業などに変えてもよいのではと思います。また、対象が小5から中3までというのも疑問です。いじめがどういうものかは小1から知ってよいことです。実際に小3の息子が公園で複数人と遊んだ後、息子だけ置いていかれたこともありました。1年生くらいからいじめを認識させ、『こういうことをしたら傷つく、自分もされたら寂しい』と分かる模擬体験のような取り組みもしてほしいです。8年度に向けて事業を検証してほしいですが、考えを聞かせてください。
答弁執行部
いじめの未然防止や早期解決にしっかり取り組みたいという思いで、令和8年度は新規事業としてプロジェクトチームを立ち上げます。いじめの様相が変わる中、内容も充実させる必要があります。最初は代表児童だけを集めて各学校に持ち帰る形でしたが、より教室の隅々まで届くよう、今はオンラインで7万人をつなぐ形に進めました。引き続き、子ども一人一人にどう考えてもらうのが良いか検討し、より良い事業にしていきます。
9. 学校の建て替えと長寿命化
質疑・意見委員
学校の建て替えは、何年をめどに進めていますか。
答弁執行部
長寿命化計画に基づいて進めており、計画では築80年を目標使用年数としているため、築80年をめどに建て替えを進めたいと考えています。
質疑・意見委員
以前の目安を教えてください。
答弁執行部
長寿命化計画を作る前は築60年を目標にしていました。
質疑・意見委員
60年から80年に延ばせた大きな要因を教えてください。
答弁執行部
これまでは築30年で大規模改造をする計画でしたが、長寿命化計画では築20年・40年・60年と20年ごとに大規模改修をすることで使用年数を延ばす計画にしました。
質疑・意見委員
大規模改修の費用を示してください。
答弁執行部
長寿命化工事は、校舎で規模にもよりますが1校あたり1年で概算2億円程度かかり、1校あたり5年程度かけて実施しています。
質疑・意見委員
耐用年数を60年から80年に延ばすと大規模改修が3回必要で、60年運用なら不要だった2回分が増えます。既存校舎を使うので新築より費用は抑えられますが、海沿いなど潮風で老朽化が激しい学校には必ずしも適しません。こうした点を踏まえ、建て替えの検討対象校は年に何校ずつですか。従来どおり4校規模ですか、3校ですか。
答弁執行部
新規の工事着手は3校を目標としています。
質疑・意見委員
長寿命化を進めた結果、建て替えが進まず、本来200校余りを80年で割れば毎年3〜4校は建て替える規模のはずが、その費用が先送りされ他の予算に回ってきたのではという認識です。昭和42年から平成元年頃まで多くの学校を建設しましたが、その後は長寿命化を理由に投資を抑えてきた経緯を感じます。80年という目安について、大規模改造をすれば100年程度使えると考えてよいのですか、それとも80年を目安に建て替える方針ですか。
答弁執行部
今のところ築80年を超えた建物はほとんどないため、将来どうなるかまでは不明です。あくまで目標として築80年と定めています。
質疑・意見委員
3校ずつ建て替えると、昭和後半に建てた学校は順番が後ろに回り、計算上80年を超えてしまう学校が出るのではありませんか。
答弁執行部
建築のピークは昭和40〜50年代で、今は築60年以上の学校を中心に建て替えの協議に入っています。築60年以上の44校を毎年3校ずつ建て替えると15年ほどかかり、築75年までには建て替えられる計算ですが、昭和40年代は10校以上建てた年もあるため、ペースを少しずつ上げることも検討が必要と考えています。
質疑・意見委員
現行計画では将来的に全校を80年で建て替えるのは難しい見通しなので、後で考えるというのは楽観的ではありませんか。少なくとも年4校ペースで継続的に進める必要があるのではと思います。過去には昭和43〜46年頃に年15校規模で建てた時期もあり、年3〜4校では間に合わない可能性があります。年4校で進めた場合に80年に間に合うのか、数字上の見込みを教えてください。
答弁執行部
4校ずつ建て替えた場合の資料が手元にないため、分かりません。
質疑・意見委員
新しくなってちょうど80年という感覚で進めていて、数字上は間に合っていません。遅れるとしわ寄せがくるので、前倒しも含めなるべく後ろにずれないように、場合によっては大規模改修をずらして築60年・70年で建て替えることもあると思います。もう少し誠意を持って頑張ってほしいと意見を述べておきます。
10. 春住小・那珂小の児童数と分離新設
質疑・意見委員
春住小学校へ校区外から通学している児童は何人いますか。
答弁執行部
令和7年5月時点で、那珂小学校の指定学校変更許可区域から春住小学校へ通う児童は236人です。
質疑・意見委員
春住小学校の児童数を教えてください。
答弁執行部
令和7年5月時点で685人です。
質疑・意見委員
685人のうち那珂小学校校区からが236人で、残りが校区内という理解でよいですか。
答弁執行部
那珂小の許可区域以外からの指定学校変更の人数は把握していませんが、685人のうち236人が那珂小の許可区域から指定学校変更で通う児童です。
質疑・意見委員
那珂小学校が定員超過のため、やむを得ず10年以上前から春住小へ指定学校変更で通えるようにしており、今は236人が那珂小校区から春住小へ通っています。過去には240〜250人通っていた時期もありました。令和7年度推計での春住小の今後の児童数は横ばいですか、増加傾向ですか。
答弁執行部
令和7年度推計では、8年度703人、9年度706人、10年度732人、11年度711人、12年度715人、13年度701人で、おおむね横ばいです。
質疑・意見委員
那珂小の分離新設に向けて努力しているのは分かりますが、時間がかかります。今、春住小は685人とのことですが、空き教室は何教室ありますか。
答弁執行部
令和7年度は28学級で保有教室は29教室です。なお13年度は児童701人で29学級となる見込みです。
質疑・意見委員
ぎりぎりで余裕が全くない状態です。早く那珂小の分離新設ができるとよいですが、難しければプレハブ教室で対応せざるを得ないという理解でよいですか。
答弁執行部
教室不足の期間の長さにもよりますが、短期間または一定期間であればプレハブ教室での対応になると認識しています。
質疑・意見委員
まだ過去の推計より少し下回っているので耐えていますが、分離新設には10年近くかかるため、やむを得ないとはいえ可能な限りの配慮を求めておきます。
11. 学校プール(民間プール活用モデル)
質疑・意見委員
春住小学校はプールを造らず、区の市民プールを利用することにしたという理解でよいですか。
答弁執行部
春住小学校は令和7年度から博多市民プールを使っています。
質疑・意見委員
教育委員会が4校程度で民間プール活用をモデル的に実施し、9割超の肯定的な評価が得られたと聞きます。教員の負担軽減になり、専門指導者による水泳指導で質も上がる点は大きなメリットです。一方、移動時間が長いと授業時間が潰れる懸念があり、近場の民間プールを選んだ経緯があります。民間活用には一定の効果があるという理解でよいですか。
答弁執行部
令和6年度まで4校のモデル校で民間プール活用を実施し、児童・教員から好評でした。『楽しく授業に参加できたか』『泳力が向上したか』に90パーセント以上が肯定的でした。この結果を踏まえ、メリットは4点あると考えています。専門的な指導による授業の充実、天候に左右されない計画的な実施、教員の負担軽減、長期的な経費削減です。
質疑・意見委員
プールを造る場合のおおよその建設費と年間の維持費を教えてください。
答弁執行部
プールを新設する場合、建設費は約4億円、毎年の管理運営費は約220万円です。
質疑・意見委員
プール新設は多額の費用がかかる一方、夏だけの利用で雨天対応も課題です。近くの民間の屋内プールを使えば使用期間が延び、校地は運動場などに使えて費用以上の効果が見込めます。デメリットは移動時間と安全面ですが、9割超の支持があるなら積極的に進める選択肢だと思います。特定校だけでなく公平性に配慮すべきで、新設校や建て替え校も校内プールを持たず、近くの民間・公設屋内プールの計画的活用を検討すべきです。近くに民間プールがない場合でも、市有地を民間に貸して建ててもらう案や提案募集も含め、平日昼間の低稼働時間帯に学校利用を優先する方針を示して誘致・連携を図るべきです。水泳は高齢者の健康づくりにも役立ち地域にもメリットがあります。空き枠を間借りできる範囲だけ続けるのではなく、新設・建て替え校を計画段階から積極的に組み込み、まず事業者を集めて市の方針を示し、一緒に進められる具体策を確認すべきです。なぜそれをしないのか、考えを示してください。
答弁執行部
民間プールの活用は、引き続き事業者と協議し、できる限り利用校数を増やしたいと考えています。学校の建て替えや新設の際は、民間プール活用に加え、学校プールの共同利用など地域の実情を踏まえて個別に検討します。学校敷地内に民間が建て運営するプールを整備することも選択肢の一つと考えており、事業者へのヒアリングや協議も含め幅広く検討します。
質疑・意見委員
やってきたふりに見えますが、事実上は何もしていません。聞いても資料が一切出てきません。『事業者と協議した』というのは既存プールの利用に関する協議です。平日の最も稼げない時間帯に使うといった市の方針を伝えて、事業者に自前で建ててもらう協議をしたのですか。なぜしないのですか。土地購入は難しいと言われれば市の空き土地を探すこともできますが、汗をかいていません。『市がこうするから民間で支えてほしい』という意見交換をすぐにでも行う気はありますか。今後しっかりやっていくのか教えてください。
答弁執行部
民間プール活用は学校から好評で、今後も進めたいと思っています。全市の小中学校をどうするか、新設や建て替えもある中で、民間に自前で造ってもらうのが一番良いですが、学校の土地を貸せるスペースがあれば民間活用も含め、事業者の話も聞きながら計画的に実施できるよう、今後の具体的な進め方を令和8年度に検討します。
質疑・意見委員
今はさぼっているようにしか見えないので、しっかり頑張ってください。事業者にヒアリングするなら、学校配置の資料を出して『ここはどうか』とすぐ共有する場を設けてください。どんな提案をするか議会にも示してください。また、区の市民プールは区に一つと決まっているわけではないので、第二の区民プールを造って近くの学校が優先利用できる案を市民局に提案するなど、いろいろ模索してほしいです。図面くらいすぐ作れないのかと思います。何もしていないと言われないよう、令和8年度は取り組んでください。
12. 災害共済掛金(保護者負担・任意加入・補償)
質疑・意見委員
災害共済掛金について、校種別の保護者負担額と市の負担額を示してください。
答弁執行部
保護者の負担金は小中学校が460円、高等学校が1,610円です。市の負担金は小中学校が475円、高等学校が555円です。
質疑・意見委員
補償の対象は、基本的に学校管理下で起きた事故などですか。
答弁執行部
学校の管理下であれば、敷地内に限らず学校外の行事も含まれます。
質疑・意見委員
保護者負担の徴収方法を教えてください。
答弁執行部
学校徴収金で集めています。
質疑・意見委員
滞納はありますか。
答弁執行部
令和6年度の学校徴収金全体の収納率は99.58パーセントです。
質疑・意見委員
収納率が100パーセントにならないのは事情があるでしょうが、事故が起きた時に払っていない人は救われるのですか。
答弁執行部
災害共済給付制度への加入は任意なので、加入しているかどうかが基準になります。補償の可否や金額は、事案ごとに日本スポーツ振興センターが判断します。
質疑・意見委員
任意加入ということは、加入しなくてもよいという理解でよいですか。
答弁執行部
任意加入ですが、制度の趣旨を丁寧に説明しており、その結果、加入率は99.59パーセントとなっています。
質疑・意見委員
任意である以上、未加入の理由は不登校や転出で集金できなかったなどが想定されますが、わずかでも未加入の子が事故に遭った時の補償が心配です。未加入の子だけ救済されない印象にならないよう、実態を把握していますか。
答弁執行部
令和6年度の加入率は99.59パーセントで、未加入は521人です。そのうち463人は長期欠席などによるもので、残り58人は保護者の意向による未加入です。
質疑・意見委員
加入していない子が万が一けがをした場合はどうなりますか。
答弁執行部
未加入の子が学校管理下で事故に遭っても、日本スポーツ振興センターの給付は行われません。本人が加入している他の保険などで対応されると考えています。
質疑・意見委員
学校管理下の事故で、PTAなど地域の保険は使えないという理解でよいですか。
答弁執行部
教育委員会が学校管理下の事故などの保険に入っており、市に賠償責任がある事故なら対応できる保険はあります。
質疑・意見委員
自動車でいう強制保険のようなもので、それでは足りないケースも多く、任意で上乗せする部分がこの災害共済給付制度という理解でよいですか。
答弁執行部
教育委員会が全体で入っている保険は、災害共済部分の上乗せになっています。
質疑・意見委員
共済は学校管理下のみが対象で、学校を離れた場面は補償されないため、子ども会保険など地域側で別に加入する必要があると理解しています。地域行事でのけがは対象外ですが、市民局などで何か手当や補償制度はありますか。
答弁執行部
教育委員会の保険はあくまで学校管理下が対象で、学校と全く関係のない行事の事故などは対象外と考えています。
質疑・意見委員
公教育の観点から保護者負担を少しでも軽くできないかと、この掛金も検討項目に入れました。子どものけがは体育の授業など教育課程の中で起きることが多く、公費で負担すべきだと思います。保護者にとっては掛け捨ての保険で、実費が支給される仕組みです。58人が保護者の意向で未加入とのことで多いとは言えませんが、『義務教育で預けているのになぜ個人負担か』と保護者に言われて返答に困った経験もあります。高い金額ではないので、子どもの安心・安全を守る観点で公費化の検討ができないか意見を述べておきます。
13. 教育予算の予算・決算と国補助の仕組み
質疑・意見委員
教育予算の予算額と決算額について、過去3年の推移を教えてください。
答弁執行部
予算額は令和6年度が1,528億円余、7年度が1,528億円余、8年度が1,653億円余です。決算額は4年度が1,376億円余、5年度が1,415億円余、6年度が1,563億円余です。
質疑・意見委員
教育予算の国庫補助の仕組みが納得いきません。文部科学省の補正が毎年『前渡し(次年度分の前倒し)』の考え方になっています。そのため市は当初予算に残り分しか計上せず、後から補正が出る流れです。他の省庁は当初にお願いした金額の一部が補助され、余裕が出れば補正で追加という形で『前倒し』とは言いません。文科省だけが次年度分を毎年先渡しし、市も当初は残り分しか国に要望していません。学校からは国補助で早く改修してほしい要望が多いはずですが、前倒しでその要望を上げず自分たちで抑え込む格好になっています。国からの補助事業で市が負担した年間総額はどれくらいか、分かれば示してください。
答弁執行部
手元に資料がありません。
質疑・意見委員
決算額は前倒し分と当初予算分の合算になっていますが、当初予算は前倒し分を外した分しか計上していません。年間に必要な国補助の修繕改修が10あるとしたら、前倒し分の3を外した6〜7しか当初に計上しておらず、現場の要望が犠牲になっています。前倒しなら本来は単年度の景気対策で対応すべきで、恒常化はおかしいです。市は前倒し分とは別に当初で必要額を要求し、認められなかった分を追加補正として扱うべきです。国が地方の発注のやり方まで指図すべきではありません。国民を欺くようなやり方は文科省だけです。総額が合えばよいという発想では予算・決算の意味がないと思いますが、考えを聞かせてください。
答弁執行部
文部科学省は例年、次年度予算の財源を前倒しで要望させ、毎年2月議会の補正で計上しています。市の予算は令和8年度分を7年度中に編成し、12月に国へ要求します。市教育委員会の建設関連経費は8年度は年間335億円規模でしたが、国の補助を得るため補助対象の全事業136億円を2月議会に補正で計上し、補助対象外の約199億円を当初予算に計上しました。年間の全体像が分かりにくくなる点は認識しています。市としては必要な予算の確保が大前提で国の補正に乗じていますが、指摘のとおり本来は必要な予算を年度当初で確保すべきと考えています。
質疑・意見委員
前倒し分が136億円で年間335億円なら、当初予算を199億円とするのはおかしく、当初に年間必要額335億円を計上すべきです。当初を少なく見せて後で補正するやり方は、当初予算が見せかけで市民への裏切りです。毎年同額の決算なのに当初予算額を減らすのを国と市の暗黙の了解にするのはおかしいです。政令市間での情報共有や他省庁の運用実態の確認を通じ、当初計上の適正化を国に強く求めるべきです。市も繰越しや前倒しを常態化せず、年度当初に必要額を示すよう改めるべきと意見を述べておきます。
出典: 福岡市議会 会議録検索システム
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