1. ライフデザイン支援事業(婚活・家庭訪問・離島縁結び)
質疑・意見委員
ライフデザイン支援事業は令和7年度から国の地域少子化対策重点推進交付金を活用して始まったと承知しています。7年度予算は子育て家庭訪問や婚活など内容が細かく分かれて総額500万円だったと記憶していますが、8年度予算640万円の内訳を教えてください。
答弁執行部
令和8年度も国の交付金を引き続き活用します。内訳は、約560万円が子育て家庭を訪問し子育てを体験するプログラムとライフデザインセミナー、残り約80万円が婚活支援です。
質疑・意見委員
家庭訪問等の予算が増え、婚活の予算が20万円ほど減ったということですね。令和7年度の子育て家庭訪問の実績を教えてください。
答弁執行部
令和7年度は子育て体験プログラムを4回実施し、合計24人が参加しました。事後アンケートで参加者全員から『将来の生き方を考えるきっかけになった』という回答を得ています。
質疑・意見委員
夫婦と子どもがいるモデル家庭だけでなく、多様な家族形成がある中でできるだけ様々な家族形態があるとよいと述べてきましたが、受入れ家庭はどのような家庭でしたか。
答弁執行部
受入れ家庭を募集したところ40家庭から申込みがあり、共働き、自営業、パートナーの一方が家事・育児に専念している家庭など様々でした。
質疑・意見委員
令和8年度も継続とのことですが、水面下で相談を受けているケースがあります。1つは同性カップルが里子を育てるケースで、モデルがないため難しさはあるものの取り入れてほしいです。もう1つの懸念は、以前、小学校の家庭科教科書の表紙が祖父母・父母・女児・男児の6人家族という構図で、いわゆる理想の家族像を示していました。多様な家族形態がある中、家庭訪問で理想とされる家庭を掲示すると、自分は当てはまらないと子どもや保護者が受け止める危険性があるため、慎重に進める必要があると意見を述べておきます。
質疑・意見委員
婚活支援の現状を教えてください。
答弁執行部
これまで県と連携して出会いイベントや婚活セミナーを行ってきました。加えて、今はマッチングアプリを通じて結婚する人が約4人に1人で結婚に至る手段として最多という状況を踏まえ、令和7年度から市独自に、一定の安全対策が講じられたマッチングアプリの情報発信や、その効果的な活用に関するセミナーを開催しています。
質疑・意見委員
離島における縁結びの取組はどこの局が行っているのですか。
答弁執行部
離島の出会いイベントは、西区役所が地元の団体に補助金を出して地元主催で開催しています。
質疑・意見委員
端的に言うと、結婚・妊娠・出産は個人の生き方の問題で、行政がどこまで介入するのか懸念があります。望む人への支援が用意されること自体はよいですが、推奨し理想的な家族像を示すやり方は『結婚しないといけない』と受け取られる可能性があります。『私の身体は私のもの、私の生き方は私が決める』という部分に行政が踏み込みつつあると感じており、これを少子化対策として掲げる点に違和感があると述べておきます。
質疑・意見委員
ライフデザイン支援事業に参加見込み人数が約500人とありますが、何の数字か説明してください。
答弁執行部
子育て体験プログラム、ライフデザインセミナー、婚活支援セミナーそれぞれの参加見込み数を合わせた数字です。
2. プレコンセプションケアの推進(AMH検査・性教育)
質疑・意見委員
プレコンセプションケア(妊娠前からの健康づくり)の推進について、導入時から異論を述べてきました。妊娠・出産含め個人の生き方に介入する側面があり、AMH検査(卵巣にどれだけ卵子が残っているかの目安を調べる検査)にも違和感があります。予算が5,515万円余ですが、令和8年度の内訳を教えてください。
答弁執行部
AMH検査費用が1,994万円余、講演会などプレコンセプションケアの情報発信が1,233万円余、プレコンセプションケアセンターの委託料が2,100万円余です。
質疑・意見委員
令和5年度のAMH検査受検者は2,129人・19.6パーセントと聞きましたが、6年度の受検者数を教えてください。
答弁執行部
受検者数2,360人、受検率20.6パーセントです。
質疑・意見委員
卵子が元気なうちに卵子数を調べることは少子化対策と位置づけられていますが、女性の身体を『産む身体』と前提し、精子も衰えるのにそこには触れず女性のみ検査し若いうちに産むことを促す点に優生思想が垣間見えるため、個人的には反対です。情報発信は令和8年度に1,233万円を計上し、7年度は40回ほど実施と承知していますが、8年度の実施回数を教えてください。
答弁執行部
令和8年度は90回程度の実施を見込んでいます。
質疑・意見委員
将来設計として結婚・妊娠・出産のライフプランを示すなら、性の教育をしっかり組み込むべきです。指導要領が改訂されても性行為に触れないなど不十分な一方、WHOでは包括的性教育が進められています。妊娠の話をするのに性教育がないのは不自然で、制度設計よりまず子どもへの性教育を強化してほしいです。少子化対策で子どもを産んでほしいというなら男性にも検査すべきで、女性を『産む性』と前提し卵子のみ検査することに強い違和感と怒りを持っています。県では結婚や妊娠に至るまでの健康づくりを重視し性の相談窓口の機能を持たせていると聞きます。本来のプレコンセプションの意味に立ち返って進めるべきです。しっかり見直しを行うよう求めますが、いかがですか。
答弁執行部
プレコンセプションケアは、妊娠・出産の有無にかかわらず、性や健康に関する正しい知識を理解した上で自分の健康や将来のライフプランを考えられるように行っており、今後もその方針で取り組みます。
質疑・意見委員
答弁のようなコンセプトであればよいですが、本市の取組は若干卵子に特化しすぎていると感じると意見を述べておきます。
3. おむつと安心定期便・こども未来基金
質疑・意見委員
おむつと安心定期便について、令和8年度予算11億3,500万円余のうち、こども未来基金からいくら受け入れますか。
答弁執行部
10億8,200万円余を繰り入れる予定です。
質疑・意見委員
令和8年度末のこども未来基金残高見込みが89億9,534万円とありますが、7年度末の残高見込みを教えてください。
答弁執行部
99億2,900万円余を見込んでいます。
質疑・意見委員
残高が1年で約10億円減とのことですが、子どもが生まれる限りこの事業を途中でやめるわけにはいきません。この事業に期限はありますか、それとも恒久的な事業と捉えてよいですか。
答弁執行部
この事業は令和5年度から始めましたが、開始当時、継続的な制度は市税等の一般財源を活用し、新たに取り組むこの事業にはこども未来基金を活用することとし、8年度予算案も同じ考え方を継続しています。
質疑・意見委員
寄附は入っても追いついておらず、継続的にやろうとするとこども未来基金は枯渇していくと考えます。市民の評価は聞いており途中でやめられない中、基金を活用するやり方で安定的な事業として成り立つのか懸念があるため、一般財源で予算を確保すべきと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
本事業に限らず、こども未来基金を充てるか一般財源で実施するかは、毎年の予算編成で各事業の実施状況や市全体の財政収支を踏まえて判断すべきものです。令和8年度はこれまでの考え方を継続していますが、9年度以降の考え方はそのときの状況を踏まえ関係局と協議し検討します。
質疑・意見委員
継続的な事業なら、見通しを持って計画的に進めてください。
質疑・意見委員
本事業の目的は孤立化防止だと捉えていますが、どのように成果を評価していますか。
答弁執行部
登録率・利用率が開始以降上昇しているほか、利用者アンケートで『地域に応援されて子育てができていると感じ、孤独を感じず育児に前向きになれる』などの声があり、孤立感が軽減されているととらえています。本事業は単独で完結せず、これをハブとして子どもプラザ等の様々な施設やサービスの利用につなげ、第三者の視点を入れ必要な支援につなげる仕組みです。アンケートで、本事業をきっかけに利用した子育て支援施設やサービスがあると回答した人が直近で79パーセント程度いることも成果と考えています。
質疑・意見委員
少数でも外に出ていけない人がおり懸念しています。子どもが熱を出せば病院には行くが黙って何も会話せず帰るケースもあります。本来の孤立化防止の観点で、地域コミュニティの中で事業を展開できないかとこれまでも意見してきました。電子クーポン導入で配送コストを節減していますが、その2億円程度の予算を、1回1,000円の地域の有償ボランティアに充て、顔見知りの人がおむつやベビー用品を届けに行く形が本当のつながりであり孤立化防止だと考えます。地域力を使ってそこに費用を投入してほしいです。何気ないやり取りの中で子どもの困り感が自然に出てきます。嫌だという人もいますが、できるところから顔と顔をつなぐ展開も視野に見直しを図ってほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
地域と子育て家庭のつながりは大変重要です。そのため公民館で、当初はイベント時にスタンプを付与していましたが、公民館は身近で地域の人と顔がつながる場のため、子どもと一緒に行き公民館スタッフとコミュニケーションを取ることでスタンプを付与できるよう要件を緩和して利用促進しています。また、未利用者へのアプローチも大事なので、行政との接点が少ない家庭への保健師の訪問等で状況を把握するなど、引き続き取組を充実させます。
質疑・意見委員
公民館でスタンプというのも悪くはありませんが、スタンプ集めが目的ではなく、そもそも使わない人は来ないため、これまでよい手法がありませんでした。宅配ありきでよいのか真剣に考えてほしいです。地域の中で有償ボランティアなど可能な範囲で届け、顔の見える関係をつくり、いつも不在の家庭にはクーポンや宅配で対応するのはやむを得ませんが、最初から宅配を主にすると人と人とのつながりが後退します。制度設計そのものを見直し、対面や地域で気軽に声をかけられる関係づくりを重視すべきです。ポイント利用者だけを優遇し、使わない人が置き去りにならないよう慎重に制度を検討するよう要望します。
質疑・意見委員
こども未来基金は当初アイランドシティの関係から繰入れがあったと思いますが、年度ごとの基金残額を教えてください。
答弁執行部
年度末基金残高は、令和4年度が123億1,400万円余、5年度が118億1,200万円余、6年度が109億4,400万円余です。
質疑・意見委員
毎年約10億円ずつ減っているようですが、令和8年度はおむつと安心定期便以外の使途はありますか。
答弁執行部
こども未来基金を充てる事業はおむつと安心定期便のみです。
質疑・意見委員
費用のかかる事業を行っていること自体に異論はありませんが、現状では基金頼みという印象です。教育委員会が給食無償化に踏み切った際は恒久的な財源確保のめどが立ったため実施すると説明されました。こども未来局として、この事業を今のクオリティのまま今後も継続するための恒久的な財源確保の見通しをどう持っていますか。
答弁執行部
恒久的な財源確保について、今後の市の財政を見通すのは難しいですが、指摘のとおり本事業は市民から大変評価されています。今後の財源は、実施状況や市の財政状況を踏まえながら関係局と協議し検討する必要があると考えています。
質疑・意見委員
市民が喜んでいるかどうかは政策的成果指標としては見るに値せず、それを問うているわけではありません。公共施設に子どもを連れて行くことでつながりや見守りが生まれる点は意義があります。当初は配達時に赤ちゃんの様子も気にかけてもらう趣旨だったはずが、今は置き配が多く対面での配達ができていないのではないですか。現状を教えてください。
答弁執行部
置き配は対応しておらず、日時指定が可能な形で配送しています。
質疑・意見委員
マンション住まいの人でも必ず直接受け取っているという認識でよいですか。
答弁執行部
原則、対面配送で対応しています。不在の場合は不在票の投入や宅配ボックスに入れる等の対応を行っています。
質疑・意見委員
絶対に対面配送だとは答えられないと思いますが、本事業の規模は過大ではないかという印象です。これを恒久的に維持できるほど市の財政がよいのか疑問です。他自治体でも恒久的に実施できるのかという議論が行われており、10億円という金額の大きさを共通認識として持つべきです。基金があるから当面よいという考えでなく、本当に自信のある施策なら基金でなく一般財源で実施すべきです。おむつは高齢者や障がいのある人も使うのになぜ子どもだけかという思いもあり、政策として誰もが納得するか疑問が残ります。市がおむつを配りたいから宅配にこだわる必要はなく、かさばらない物や携帯で送付できる形に見直すべきです。基金頼みで毎年10億円減り続け10年で枯渇する状況で恒久事業として胸を張れるものではなく、給食無償化の議論とは性質が異なることを指摘し、他事業との均衡も踏まえて現状は過大ではないかと意見を述べておきます。
質疑・意見委員
宅配を行うなら費用のかからない携帯クーポンがあり、使わない人への対応も必要です。公民館で受取りを選んだ場合は割引を増やすなど工夫が必要です。基金について、港湾空港局から拠出を受けたことはいかがなものかと思っており、本来は一般会計に戻した上で必要な予算を計上すべきです。基金を財源に事業を継続するのは筋違いで、基金は第2の財布ではありません。長期継続するならいずれ恒久的な一般財源に切り替える必要があり、基金がなくなるまで漫然と続けるのはおかしいです。市民のお金である以上、今は過渡期としても、よい面・悪い面が見えた時点で制度の見直しを図るべきです。孤立無援の子育てへの支援という当初目的は理解できますが、宅配で顔の見えない配達者が対応しクーポン利用者だけが恩恵を感じるなどの問題もあり、続けるなら一般財源による恒久的な支援策として再設計する必要があると考えますが、いかがですか。
答弁執行部
今後の財源は引き続き関係局と協議が必要と考えています。本事業は、これまでの議会の意見も踏まえ、来年度は配送負荷軽減の観点から交換商品に電子クーポンを追加します。まずは電子クーポンを選ぶ利用者が増えるよう取り組み、歳出の縮減につなげます。引き続き、持続可能な運営・配送料削減・利用者サービス向上・未利用者へのアプローチという視点を大切にし、孤立化防止に効果的な事業となるよう取り組みます。
4. 病児・病後児デイケア事業
質疑・意見委員
病児・病後児デイケア事業について、医療機関が足りていないとの声を聞きますが、利用見込み延べ人数が令和7年度と変わらないことから施設は増えないのではと思いました。現在の行政区ごとの施設数を教えてください。
答弁執行部
東区4施設、博多区3施設、中央区3施設、南区3施設、城南区2施設、早良区3施設、西区3施設で、施設数は増えていませんが各施設で病床を増やしており、直近3年間で約40床増床しています。
質疑・意見委員
市民からは緊急時になかなか空いていないと聞きますが、他自治体の見守りのみの取組と比べ本市は手厚いと思います。本音は子どもが病気のときくらい休んでもらいたいですが、ニーズは高いため施設数と病床数はぜひ増やしてほしいと要望します。
5. 医療的ケア児等受入指定園(看護師配置)
質疑・意見委員
医療的ケア児等受入指定園について、令和7年も公立保育所には看護師を配置していましたが、令和8年度に民間保育所を追加することになった詳細を示してください。
答弁執行部
医療的ケア児の受入れは、現在指定園の公立保育所7か所のほか、看護師を配置する一部の民間保育所の協力で受け入れていますが、体制や環境整備が整わず入所可能な保育所が見つかりにくい現状です。そこで新たに民間保育所等3か所を受入指定園に指定し、医療的ケア児や1対1の支援が必要な重度障がい児を安定的に受け入れます。指定園には医療的ケアを行う看護師2人・看護補助者1人・重度障がい児受入加配保育士1人の雇用費を助成し、必要な備品費や施設・設備の改修費も助成します。
質疑・意見委員
令和7年度当初、医療的ケアが必要な待機児童が出たことを受けての体制整備という理解でよいですか。
答弁執行部
令和7年度当初に3年ぶりの待機児童4人がいずれも医療的ケア児や重度障がい児だったことが整備の背景です。
質疑・意見委員
既に可能なところは看護師を配置していますが、現在何人配置していますか。
答弁執行部
民間保育所等に配置している看護師は、令和7年4月1日現在で総数108人です。
質疑・意見委員
108人の看護師は、常駐だけでなくシフト勤務の看護師も含めた数という理解でよいですか。
答弁執行部
シフトは各園で様々で、それぞれ園に雇用されている看護師数が108人です。また全員が医療的ケアに対応しているわけではなく、看護師は各園1人はみなし保育士とできるため、保育やけがの対応者として雇用している看護師も含まれます。
質疑・意見委員
医療的ケア児への看護師配置には補助が出ていると思いますが、その対象となる看護師の人数を教えてください。
答弁執行部
令和7年1月1日現在、民間保育所等で医療的ケアを実施している常勤看護師は16人、非常勤看護師は4人です。
質疑・意見委員
医療的ケアを必要とする園児は民間保育園には多くないという理解でよいですか。
答弁執行部
令和8年3月1日現在の医療的ケア児は、公立保育所に13人、民間保育所等に17人です。
質疑・意見委員
本当は看護師が配置された身近な保育園で医療的ケア児が入園できるのが理想ですが、今回特別な措置を取ったことで安心できるのではと思います。
6. 特別支援保育事業
質疑・意見委員
特別支援保育事業について、区分ごとの引上げ後の補助単価を示してください。
答弁執行部
支援区分1は月額9万7,000円、支援区分2は月額14万6,000円、支援区分3は月額19万3,000円、支援区分4は月額29万1,000円です。
質疑・意見委員
重度障がい児の支援区分を示してください。
答弁執行部
1対1の支援が必要な重度障がい児は支援区分4に該当します。
質疑・意見委員
保育園でもインクルーシブ保育(障がいの有無にかかわらず共に育つ保育)が進んでいるため、今後もしっかり取り組んでください。
7. 保育所等指導・支援事業
質疑・意見委員
保育所等指導・支援事業について、専門家を活用した指導・監査を行うとありますが、小規模保育事業者への具体的な支援内容を教えてください。
答弁執行部
保育所長経験者など経験豊かな保育士が小規模保育施設を巡回し、保育・衛生・安全などの視点で助言を行い保育の質の向上に寄与する事業です。
質疑・意見委員
令和8年度の実施見込みが497か所で、7年度は512か所だったため減っていますが、小規模保育所が減ったという理解でよいですか。
答弁執行部
数年に分けて巡回支援をしており、令和8年度は497か所で実施予定です。一部閉園した小規模保育所もありますが、巡回支援に影響するものではありません。
8. 小規模保育所
質疑・意見委員
小規模保育所は3月頃に入所できる保育園がない場合に選ばれるもので、3月までは公定価格が適用され保育士給与も確保できますが、4月になると園児が決まらず公定価格が下がるため、ニーズによって変動する公定価格の仕組み上、経営が困難になると保育所から聞いています。小規模保育所の安定運営のため、公定価格などの変動給の仕組みを検討すべきと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
小規模保育所は0〜2歳児を受け入れる保育所で、その運営の難しさ・不安定さを踏まえ国が公定価格の仕組みを構成し、配置基準上の積算で1人加配した上で積算するなど少し手厚く積算されていると認識しています。受入れ数によって収入が変動する不安は経営者から聞いており、給付費のやり取りの場などで助言もしており、必要に応じて現場の声を国や協議の場で伝えていきます。
質疑・意見委員
小規模保育所も苦しい思いをしていることを把握し、国に言うべきところは意見してほしいと述べておきます。
9. 地域子育て相談窓口(コンシェルジュ)
質疑・意見委員
地域子育て相談窓口について、子どもプラザにコンシェルジュが配置されていますが、令和8年度の相談窓口24か所はどこに設置しますか。
答弁執行部
子どもプラザが13か所、公立保育所が7か所、さらに児童家庭支援センター4か所から子ども食堂や子育て交流サロンなどに派遣を行っており、合わせて24か所です。
質疑・意見委員
相談窓口を設置したことによる成果を教えてください。
答弁執行部
窓口を構えるのではなく、子どもプラザならコンシェルジュ、子ども食堂等なら派遣の相談員がスタッフと同様に、利用者と通常の会話の中で相談を受ける形です。相談はちょっとした子育ての困り事が多いですが、区役所や専門機関につないだほうがよいケースもあり、適切に連携して支援しています。
質疑・意見委員
本事業こそが最も直接的な孤立化防止につながると考えます。こうした場を数多く増やせば、おむつと安心定期便を使わずとも、気軽に立ち寄った際に相談ができ孤立化防止に直結すると思うので、今後も工夫して拡充してください。
10. 放課後の体験・遊び・居場所づくりモデル事業
質疑・意見委員
放課後等の体験・遊び・居場所づくりモデル事業について、居場所づくりがメインなのか、体験機会の提供がメインなのか、両方が目的なのか教えてください。
答弁執行部
令和7年度は、子ども総合計画のニーズ調査を踏まえ体験プログラムモデル事業として体験活動の充実に取り組みました。国は子どもの居場所づくりの指針で、多様な体験活動や外遊びの機会に触れ安全・安心に過ごせる居場所を多く設置することを求めており、本市も体験活動や遊びを含めた居場所の充実に取り組みます。
質疑・意見委員
令和7年度は『体験機会の提供』という項目でしたが、8年度は『居場所づくり』の項目になっていたため目的が変わったのかと思いました。安心・安全な居場所ならわいわい事業とも連携するとの説明でしたが、既存事業のわいわい事業をうまく展開して進化させる発想はなかったのですか。
答弁執行部
子ども総合計画のニーズ調査での体験活動の不足への対応として、まず体験プログラムモデル事業から始めました。令和7年度に実施する中でわいわい広場との自由な行き来といった課題があり、その改善に向けわいわい広場との一体化に取り組みます。
質疑・意見委員
既存のわいわい広場の何が足りなかったのですか。今も事業者によって遊びのプロが遊び方を教えたり様々なイベントをしており、何が足りないか疑問です。新たにするよりわいわい事業をうまくリニューアルすればよかったのではないですか。今3校で実施し対象は小学1〜6年生だと思いますが、参加状況を教えてください。
答弁執行部
実施している3校の令和7年5月1日時点の児童数の合計は1,922人で、そのうち登録している子どもは391人、登録率は20.3パーセントです。年度途中から開始したこともあり、既に放課後の予定が固まっている子もいたと思うので、ニーズの掘り起こしなど登録者の増加に取り組みます。
質疑・意見委員
放課後の体験活動を見学しましたが、1教室の人数が10人未満のところがあり、体験活動の場がこれでよいのかと感じました。要因は興味関心がないことが大きいと思いますが、ふれあい学び舎事業や放課後児童クラブの加入状況を、把握していれば示してください。
答弁執行部
放課後児童クラブは令和7年4月時点で25.3パーセント、わいわい広場は8年1月末時点で28.5パーセント、ふれあい学び舎は8年1月末時点で3.2パーセントです。
質疑・意見委員
放課後児童クラブとわいわい広場の加入率が高く驚きました。体験機会を増やすなら、もっとよいやり方があるのではないですか。例えば学校では特別活動が週1回あり、月1回はクラブ活動や委員会活動が行われます。クラブ活動では子どもにニーズ調査をして、プログラミングから卓球などのスポーツまで豊富なメニューがあり4年生以上が全員参加しています。教員が担当するため専門的レベルは下がるかもしれませんが、体験活動を増やしたいなら、全ての子が関われるクラブ活動のような活動を教育委員会と相談し月1回でも実施できないかと思いますが、何か検討していますか。
答弁執行部
クラブ活動の内容について教育委員会と特には意見交換していませんが、こども未来局として本事業を行うにあたり、事前に子どもへのワークショップや、学校のアプリを通じた保護者アンケートなどでニーズ把握に努めています。
質疑・意見委員
子どものニーズに応じてメニューを決めていることは理解しました。限られた子どもだけが体験できている状態でもったいないと感じます。全校展開していくという答弁もあり、わいわい広場の入会率も28.5パーセントあるため、今後よい展開が生まれるかもしれませんが、もっと大きなくくりで取り組んでほしいです。昨日、不登校の子が体験活動には参加できているとの答弁がありましたが、他の子との関係性や不登校であることなどは事業者と情報共有できていますか。
答弁執行部
個々の子どもの状況は、活動の中で分かる範囲で把握しています。
質疑・意見委員
学校や教室に行けない子が行ける場所があることは肯定的に捉えたいですが、全ての保護者に情報共有していくよう求めます。また、本事業はまだ改良の余地があると思うので、教育委員会と連携しながら、子どもに負担をかけずに放課後の在り方をどうするのがベストか検討してください。
質疑・意見委員
放課後児童クラブに行っている児童は、教室からどういうルートで体験プログラムに行くのですか。
答弁執行部
体験プログラム終了後に支援員が付き添い、事前に学校と打合せて決めた動線に沿って児童クラブまで連れて行きます。
質疑・意見委員
教室から直接体験教室に行き、その後放課後児童クラブに行くということですか。
答弁執行部
まず放課後児童クラブに行き、出欠確認をしておやつを受け取った後、体験活動に行くという流れです。
質疑・意見委員
放課後児童クラブに行っている児童は直接出欠届等を持って体験活動へ向かいますが、放課後児童クラブに行っていない児童は、授業後、体験活動が始まる時間までどのように待機しているのですか。
答弁執行部
学年によって時間割が違うこともあるため、場合によっては低学年の児童に待機が生じます。その場合は特別教室を確保し、本事業で預かりを行っています。
質疑・意見委員
全学年を対象としていますが、学年によって授業の終了時間は異なります。安心・安全のための居場所が不安な居場所になってはいけません。空白時間があってはいけないと思います。事業の一体化により教育委員会とも連携し、発展的に行ってほしいですが、どうですか。
答弁執行部
放課後施策は教育委員会としっかり連携し、学校とも対話しながら、学校の負担にならない形で事業を構築します。今後、一体化の中で誰でも参加できる屋内の居場所づくりや屋外の体験プログラム、屋内のわいわい広場といった枠を外しながら幅広く展開したいです。体験プログラムも、理系の関心を誘うもの、グローバルな視野を広げるもの、自己表現をするものなど子どもの将来性を開拓する様々なプログラムを提供しつつ、まずは子どもが楽しんで体験できることに重点を置いて内容の充実に取り組みます。
質疑・意見委員
放課後等の体験・遊び・居場所づくりモデル事業のモデル校について、西日本新聞に好意的な記事が掲載されたと思いますが、いつの記事でどんな内容でしたか。
答弁執行部
1月の西日本新聞に『子どもたちの新しい居場所』という内容で記事が掲載されました。
質疑・意見委員
好意的な記事を見て私もうれしく思います。子どもの習い事応援事業の当初はかなりトップダウンの施策だという印象でしたが、その後やり取りする中で、こども未来局が検討・研究して組み立てた取組が大変よいものになってきているのを感じます。本市は優秀な職員が多く、政策は基本的に下から上がってきたものがよくなると信じています。引き続きしっかり取り組んでください。
11. 子どもの発達支援体制の構築事業
質疑・意見委員
子どもの発達支援体制の構築事業について、新設されるグループホームや放課後等デイサービス事業所への基本報酬を下げる通知が出ていますが、公募で設置した事業所はその措置の対象外になりますか。
答弁執行部
国は令和8年6月1日以降に指定した事業所の基本報酬を減額するとしていますが、公募で設置した事業所は対象外としています。
質疑・意見委員
今後の本事業の展開について考えを聞かせてください。
答弁執行部
現在、公募で児童発達支援事業所を増設していますが、これは障がい児福祉計画に位置づけており、令和8年度は計画策定の年に当たるため、児童発達支援センター等も含めた全体の中で検討します。
質疑・意見委員
かねてから本市は少ないのではという声があったので、今後も前向きに取り組むよう要望します。
12. 子どもショートステイ事業(里親)
質疑・意見委員
子どもショートステイ事業について、実施施設数を1か所増やすとのことで効果が非常に出ていると感じます。里親家庭のショートステイはどのくらい増えましたか。
答弁執行部
里親ショートステイは令和4年度に全市展開しており、延べ利用日数は4年度1,740日、5年度2,974日、6年度3,443日、7年度は12月末時点で2,510日です。
質疑・意見委員
非常に伸びていると感じますが、ショートステイを受ける里親家庭も増えていますか。
答弁執行部
ショートステイを受ける里親家庭も、令和4年度当初20世帯、5年度当初104世帯、6年度当初141世帯、7年度当初182世帯と年々増加しています。
質疑・意見委員
肌感覚では西区が多いと感じますが、全市展開してから里親世帯数は全市的に増加しているという認識でよいですか。
答弁執行部
令和7年度当初時点の各区別のショートステイ里親の登録数は、東区28世帯、博多区9世帯、南区41世帯、中央区27世帯、城南区17世帯、早良区28世帯、西区32世帯です。
質疑・意見委員
施設に行かずともショートステイを活用すれば学校を転校せず学び、また家庭に戻れる環境があればよいと考えており、本事業は実体験した1人として本当にありがたいです。ショートステイ経験のある子と話すと、リフレッシュになり新しい家庭ができたという声もあります。親も何かあった際に里親に相談でき、虐待防止や親のレスパイト(休息)にもつながり、地域社会全体で子育てする環境が醸成されつつあると感じるので、引き続きしっかり取り組んでください。
13. 児童育成支援拠点事業
質疑・意見委員
児童育成支援拠点事業について、生活が困難な家庭の子にどれくらいの期間支援を実施していますか。
答弁執行部
支援期間は基本的に半年と定めています。令和6年度に開始し、半年では支援が行き届かないところもあるため、基本的には半年経過する前に家庭と子どもの状況を確認した上で必要に応じて更新し支援を継続しています。
質疑・意見委員
支援を終了した世帯はありますか。
答弁執行部
他のサービスにつないだケースや、生活習慣が定着したため終結したケースがあります。
質疑・意見委員
終結しても後々の追跡など見守りが必要だと思いますが、保護者への働きかけは子どもと並行して行っていますか。
答弁執行部
本事業の利用者は区が支援している家庭で、基本的に区職員が保護者を支援しています。事業所も子どもを送迎する際に保護者へ拠点での状況を情報共有するなど、関係を構築して支援しています。
14. 社会的養護自立支援拠点事業
質疑・意見委員
社会的養護自立支援拠点事業について、令和6年度までは支援事業だったものが拠点事業に変更していますが、違いはありますか。
答弁執行部
社会的養護自立支援拠点事業は令和6年度の改正児童福祉法で規定された事業です。児童養護施設や里親から自立した社会的養護経験者(ケアリーバー)を支援するため、ユースサポートhubに機能を付加し、相互交流できる場所や相談支援を行うために設置します。
質疑・意見委員
就職や不安、障がいに起因する生きづらさ、不登校・ひきこもりなどと記載していますが、これは社会的養護の若者に限らずということですか。
答弁執行部
社会的養護経験者に限らず、おおむね15〜39歳までの全ての若者とその保護者の相談を広く受け付けています。
質疑・意見委員
社会的養護経験者でなくても、家庭内で虐待を受けた子も多数おり、苦労の末に自立して家を出たものの心に傷を抱え精神的に不安定で、費用の問題で医療機関を受診できないなど様々な困難を抱える子も対象ということでよいですか。
答弁執行部
社会的養護自立支援拠点は国が対象を設定しており、児童養護施設や里親家庭から自立した人、虐待経験がありながらこれまで公的支援につながらなかった人、一時保護された人なども対象です。
15. 1歳児受入れ促進(面積基準・補助金・保育の質)
質疑・意見委員
1歳児受け入れの促進について、入所保留児童が新年度に1,000人ほどおり、その6割弱の1歳児のうち60人を対象に受け入れるもので、0歳児の余剰スペースがあり保育士を配置している保育所が1歳児を定員以上に受け入れた場合、児童1人あたり月額8万4,000円の加算を最長2年間助成するものと理解しています。0歳児の余剰スペースに1歳児を入れることは安全性の面で問題ないですか。
答弁執行部
0歳児は年度後半に向けて増えるため年度当初は0歳児の受入れ枠に余裕が生じる一方、1歳児の枠が不足している園で、本来0歳児用に配置した保育士を1歳児へ配置替えすることを想定した表現として『余剰スペース』と記載しました。1歳児の枠に関して部屋の面積が確保でき保育士を配置して受け入れられる場合も対象で、0歳児の余剰スペースに児童を入所させることを前提とした補助ではありません。
質疑・意見委員
施設の面積基準を下回るようなことはないという理解でよいですか。
答弁執行部
人員配置基準や施設の面積基準を確実にクリアできることを基本条件とし、問題ありません。
質疑・意見委員
0歳児のスペースだったところに1歳児を入れることも出てきますが、施設内の実際のレイアウトはどうなりますか。
答弁執行部
同じ空間で0歳児と1歳児を受け入れる場合は、教室内に間仕切りを設けるなど各保育所で工夫して受け入れています。今回の8万4,000円の補助金は、内部の工夫の費用や人件費にも充てられ、0歳児と1歳児が同じ空間にいてもしっかり対応できるようにする支援制度になると期待しています。
質疑・意見委員
補助金8万4,000円は、人件費だけでなく施設の改良部分も含めた補助という理解でよいですか。
答弁執行部
補助金は、施設で様々な工夫に使用可能です。
質疑・意見委員
本制度により1歳児の保育の質が保たれるのか、考えを聞かせてください。
答弁執行部
保育制度は公定価格の中に人件費等必要な経費が積み上げられ国が制度設計しています。1歳児受け入れ促進事業は、1歳児が入りにくく保留児童が生じている状況を踏まえ、各保育所に受け入れてもらう際にできるだけ手厚い保育ができるよう市独自に補助金を上乗せするもので、保育の質のさらなる向上につながると期待しています。
質疑・意見委員
本制度の期間は2年間で、追加で1歳児を受け入れると翌年度も受入れを要請することになりますが、例えば1歳児を6人受け入れていた園が今回7人受け入れた場合、翌年度も7人受け入れる要請になるという理解でよいですか。
答弁執行部
毎年の入所状況を踏まえ、1歳児受入れのニーズに対応できるよう、基本的には増やした受入れ人数を翌年も継続できるよう各保育所に要請することを考えています。
質疑・意見委員
今回の措置で1歳児が増えた状態が利用定員となり、全体では0歳児の入所が減り、1歳児の定員を60人増やす施策だという理解でよいのですか。
答弁執行部
0歳児は年度後半になるにつれ定員が充足しますが、年度当初は0歳児に余裕がある園が多く、年度途中の10月時点でも0歳児は約4割の施設で空きが生じています。余裕ある空間や人員を活用し、まず需要の高い1歳児を受け入れてもらい、0歳児の後半に向けて増える需要には、この補助を各保育所で新たな職員の雇用経費に充てて対応できると考えています。
質疑・意見委員
年度当初は0歳児の数に応じて担任が決まっていても、0歳児が年度初めに不足している場合はその枠に1歳児を受け入れられ、途中から0歳児を受け入れる場合はさらに保育士を増やすこととなり、これまでより柔軟に対応できるようにしたという理解でよいですか。
答弁執行部
保育需要に応じて柔軟に対応できるよう制度設計しています。特に1歳児は年度当初から定員の充足率が100パーセントに近く、0歳児に余裕があっても1歳児が受け入れにくい点にどんな課題があるか、各保育施設の先生の声も聞いて制度設計しました。年度を通してできる限り多くの児童が入所できる環境をつくる施策の一つとして、令和8年度から実施したいと考えています。
質疑・意見委員
保育士不足の原因は、労働時間の長さや責任の重さ、保育士1人あたりの子どもの数が多いことによる多忙さ、そして低賃金だと考えますが、いかがですか。
答弁執行部
保育士不足の背景は、令和7年度に全職員対象のアンケートを実施しており内容を把握しながら対応を検討します。民間企業が保育士530人に実施し令和8年3月に公表した結果では、辞めたいと感じた理由の3番目が仕事と給与の不均衡、2番目が体力・メンタル面の限界、1番目が人間関係のストレスでした。ここ数年、公定価格の上昇で給与面はかなり改善されつつあり効果も出ていると感じます。今後もこうした調査結果を参考に施策を検討します。
質疑・意見委員
調査はぜひ継続してください。公定価格が上がっているとのことで、2024年から2025年に10.7パーセント、2026年度にさらに5.3パーセントの引上げが予定され、年収407万円の場合は年間20万円、月1万5,000円から1万7,000円程度の増とされますが、処遇改善は2013年から継続しています。保育士の賃金と全産業平均との格差は一時6万円まで縮小したとされましたが、他業種の賃金上昇で全国的には再び8万円の差に広がったという資料もあります。2022年から月9,000円の賃上げが行われていますが現場からは実感がないという声が当初からあります。多くの園は国基準の1.5倍から2倍の配置を独自で行っていますが、この臨時特例事業は独自加配の保育士を対象外とするため、公定価格が上がっても手元に届く額は相対的に低くなると思いますが、いかがですか。
答弁執行部
国の公定価格と処遇改善について、平成25年以降公定価格が大幅に引き上げられ、13年間で人件費が月額13.4万円上昇、キャリアに応じた処遇改善として月4万円程度の引上げも行われました。本市の保育士の給与平均は処遇改善報告書によれば令和6年度が36万5,000円で、5年度の33万円から月額3万5,000円改善しています。7年度の引上幅も国から5.3パーセントと示され一層の改善を期待しています。厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、保育所と同等規模の全産業平均賃金は月額37万2,000円で、保育士給与はその水準に追いついてきていると考えます。9,000円の賃上げも、処遇改善加算全体の見直しで全職員の勤続年数や経験に応じて充てられるようになり、団体との意見交換でも給与改善の実感の声が多くなっていると確認しています。引き続き現場の声を聞きながら国への要望や市独自の取組を進めます。
質疑・意見委員
9,000円の処遇改善加算が全職員ということですが、事務や給食の職員も含めるのですか。
答弁執行部
処遇改善加算の配分は全職員が対象です。
質疑・意見委員
処遇が改善してきているのは、保育士不足が社会問題となり多くの運動が行われた成果ですが、依然として厳しい状況は変わっていません。福祉保育労の要求でも、一時金や手当でなく基本給のベースアップが必要と一貫して求められています。現場から強く求められるのが配置基準の改善で、国に求めていると思いますが、国が配置基準を改善し1人あたりの子どもの数を減らさなければ、園が独自に加配する現状では公定価格上の評価も下がり、仕事量と責任だけが増す構造は解消されません。本市も独自に配置基準を改善すべきで、特に1歳児は北九州市が実施しているように5対1の配置にするなど早急に取り組むべきと考えますが、いかがですか。
答弁執行部
保育士の配置基準は令和6年度に3〜5歳児の基準が改善され、市もその実施状況を確認しています。1歳児も加配した場合は公定価格の加算が認められ、本市も一定期間の保育士加配費用を助成しています。配置基準は本来国の責任で検討・制度設計されるべきもので、本市としても保育士確保策の充実と併せ、現場の声を国にしっかり伝えます。
質疑・意見委員
保育士の加配について国が責任を持つとのことですが、北九州市は数年前から現場の苦労を考え独自に加配しています。政令市における加配の状況を把握していますか。
答弁執行部
国基準を超える保育士配置基準を設けている政令市は一定程度あると把握しています。
質疑・意見委員
長年、保育士不足が続き、給料を上げても業務が多忙なら担い手が集まらない状況は他都市でも同様です。引き続き真摯かつ前向きに検討してください。
16. 医療的ケア児受入体制の強化(民間3園追加・看護師配置)
質疑・意見委員
医療的ケア児受入体制の強化について、新年度で民間保育園3園を追加するものですが、令和8年1月1日時点で医療的ケア児は18施設に26人在籍し、そのうち民間で11施設が受入れを行っているとのことでした。今回の拡充は、この11施設に加えて新たに3施設を追加するという理解でよいですか。
答弁執行部
医療的ケア児の受入れは、現在公立保育所7か所を指定園とし、そのほか看護師を配置する一部の民間保育所が園の努力で受け入れています。今回の拡充は、公立保育所7か所に加えて新たに民間保育所等3か所を受入指定園に指定するものです。
質疑・意見委員
7か所が医療的ケア児を受け入れる公立の指定園で、今回民間3か所が新たに追加されるとのことですが、昨年度の医療的ケア児の待機児童数は何人で、その後何人が入園できましたか。
答弁執行部
待機児童数は令和7年4月1日時点で4人で、そのうち1人が7年5月に入所でき、その他は入所に至らず児童発達支援センター等の利用となりました。そのうち2人が令和8年度当初に改めて申込みをしています。
質疑・意見委員
待機児童が解消されていないということです。新年度の医療的ケア児の待機児童は何人で、今回の施策で解消される見通しか示してください。
答弁執行部
新年度の入所は現在入所調整の最終段階で、待機児童の数字はまだ固まっていません。例年5月以降に固まりますが、現在様々な形で各保育所にあっせん等を行っています。
質疑・意見委員
入所調整中で不明とのことですが、前の答弁では2人が令和8年度に申込みをするとの説明があり、医療的ケアか重度障がいかの判定待ちの児童がいるとも聞いています。現在のやり方では後追いとなり待機児童の解消につながらないのではないですか。公立保育園の看護師配置について、市がどう配置し、必要に応じた募集をどう実施しているか示してください。
答弁執行部
公立保育所の看護師は会計年度任用職員として雇用しており、4週のうち16日勤務の保育支援看護師Aと、4週のうち6日勤務の保育支援看護師Bの2区分で確保に努めています。募集は欠員の状況に応じて随時行っています。令和8年度の入所調整は、7年度に4人発生した待機児童の課題も踏まえ、医療的ケア児を安定的に受け入れる体制を拡大したいと考え8年度予算に必要経費を計上しました。引き続ききめ細かな入所調整を行い、できる限り多くの児童が入所できる環境を整えます。
質疑・意見委員
民間3園追加のところの看護師配置は、どこが責任を持って配置するのですか。
答弁執行部
看護師体制も含めて指定園が責任を持って看護師を確保する予定です。ただ看護師確保は容易でないため、県の看護協会に相談したところ、病院勤務を経て保育現場で働きたい看護師が一定数おり求人票の取扱いも行っているとの情報を得たため、活用できるよう案内していきます。
質疑・意見委員
公立保育園は市が責任を持って看護師を確保し配置しているため安定的に受け入れられていると理解しています。今回、民間3園を指定園に追加するに当たり、看護師確保を県の看護協会等を紹介するとの説明でしたが、民間任せにせず市が主体となって看護師の確保・配置まで責任を持つべきではないですか。さらに複数名配置できる体制の拡充と、そのための雇用費助成も抜本的に増やすべきと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
民間保育所の職員の募集や配置は各園の責任で行われ、そのために必要な費用は国の公定価格制度に加え本市独自の補助制度等で対応しています。今回の指定園制度は、従来は受入れ状況を踏まえて看護師を後追いで配置してもらうなど民間園に依頼していましたが、配置が難しいという声があったため、児童受入れの有無にかかわらず看護師2人と看護補助者、重度障がい児受入れに必要な加配保育士等を事前に配置した上で入所調整を行い、保育を必要とする児童が受け入れられる環境を整える仕組みにしたものです。こうした支援を行いながら各園が補助金を活用し受入れ体制を整えてもらいたいと考えており、まずこの制度をしっかりスタートさせて受入れ体制が充実するよう取り組みます。
出典: 福岡市議会 会議録検索システム
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