1. 財務会計システムの運用保守
質疑・意見委員
財務会計システム運用保守等業務委託の内容について、具体的に説明してください。
答弁執行部
令和6年度から稼働している新財務会計システムの安定稼働を目的とし、主にシステムエンジニアによるシステムの運用監視やパッケージの保守、ヘルプデスクの運用などの業務を実施するものです。
質疑・意見委員
保守業務はどんな内容ですか。システム障害発生時の緊急対応等が含まれますか。
答弁執行部
そのとおりです。システム障害への対応が主な業務になります。
質疑・意見委員
システム障害は頻繁に発生していますか。
答弁執行部
既存のパッケージシステムを改修して利用しており、これまで軽微な障害は発生していますが、重大な事態には至っていません。
質疑・意見委員
業務を進める上ではシステム利用が不可欠であることは理解していますが、保守運用経費が過大ではないかと思います。何らかのシステム障害が発生することは致し方ないことですが、年間契約で多額の保守費用を支払うのではなく、必要なときだけ対応を依頼する形でもよいのではないかと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
全庁の職員が日常業務で使用するシステムのため、緊急時に迅速に対応できる体制としてシステムエンジニアを常駐させており、これらの人材確保が必要となることから、スポット対応型の契約は難しいと考えます。
質疑・意見委員
保守要員が常駐しているということですが、何人いますか。
答弁執行部
現在、3人が常駐しています。
質疑・意見委員
総務企画局のシステム部門にも伝えていますが、システム関連経費についてはしっかり精査してもらいたいです。メスを入れるべきではないかと思っており意見を述べておきます。
2. 公金の支払・収納手数料の引上げ協議
質疑・意見委員
全庁的に振込手数料が1〜2億円程度かかっていたかと思いますが、現状を教えてください。
答弁執行部
主な手数料として、支払い手数料は自行宛が1件55円、他行宛が1件123.2円です。収納手数料は1件11円であり、区役所出張所に係る手数料は派遣行員1人当たり104万7,619円です。なお、これらはいずれも税込みの金額です。令和6年度決算ベースでは、支払い関係の手数料が1億648万6,000円、収納関係の手数料が5,641万4,000円となっています。
質疑・意見委員
当初予算案等説明資料のどこに記載がありますか。
答弁執行部
金融機関等取扱事務関連経費の中に含んでいます。
質疑・意見委員
手数料に関する銀行等との協議状況を教えてください。
答弁執行部
支払い手数料については、令和6年10月に金融機関からの要望を受け引上げを行っています。現在、収納手数料について引上げ要望を受けており、金融機関と協議を進めています。
質疑・意見委員
金融機関が要望を行う背景を説明してください。
答弁執行部
令和4年3月に総務省から地方公共団体に対し、公金収納等事務のデジタル化の推進と併せ、現時点における公金収納等事務の経費負担が適正となるよう見直し、事務の効率化を図るよう通知が発出されています。また、金融機関はこれまで公金事務のコストを自治体の預金運用や地方債の引受けなどによる利ざやで補ってきましたが、入札制度の導入等によりこうした補填が困難になっているとの主張があり、これらが要望の背景となっています。
質疑・意見委員
現在、金融機関から振込手数料をいくら引き上げるよう求められていますか。また、本市としてその要望を受け入れるつもりがあるのか、令和8年度も応じない方針なのか、具体的な対応状況を説明してください。
答弁執行部
現行の収納手数料は1件当たり税込み11円です。一方で、金融機関からは窓口収納手数料に要するコストが1件当たり約300円であると言われています。適正な手数料となるよう金融機関と協議を進めており、引き続き協議を行っていくこととしています。
質疑・意見委員
本市として、適正価格はいくらだと考えていますか。
答弁執行部
他都市の例を見ると収納手数料の金額には自治体によってばらつきがあります。現在、適正な手数料がいくらなのかという点も含め、金融機関と交渉を進めています。
質疑・意見委員
協議の結果次第では、令和8年度に組んでいる予算額が変わってくる可能性もあるということですか。
答弁執行部
令和8年度からの引上げは受け入れない旨を回答しており、8年度の予算額が変わることはありません。
3. 業者への支払いの迅速化
質疑・意見委員
自治体から業者への支払いが遅いという話を耳にすることがありますが、本市では請求書の提出を受けてから支払いまでに通常どの程度の日数を要していますか。また、案件によって異なりますか。
答弁執行部
法令により、請求書を受理した日から工事関係は40日以内、それ以外は30日以内が支払い期限とされています。なお、本市では工事関係についてはおおむね15日以内に支払うよう取り組んでいます。
質疑・意見委員
工事関係の支払いだけ早めている理由を教えてください。
答弁執行部
本市として、公共工事については迅速な支払いにより地場業者の負担を軽減するとの方針を掲げており、会計室としても15日以内に支払いが行えるよう対応しています。
質疑・意見委員
業者側からすれば支払いは早いにこしたことはないと思います。工事関係の支払いが15日以内にできるのであれば、それ以外のものも支払いまでの日数を短くすることはできませんか。
答弁執行部
最長で30日以内とされているものの、工事以外の案件についても速やかな支払いに努めています。
4. 投票率・若年層の投票率と選挙啓発
質疑・意見委員
投票率が年々上がってきていると思いますが、現在は何パーセント程度ですか。
答弁執行部
令和7年度に執行した2つの選挙では、7月の参議院選挙が選挙区で56.66パーセント、2月の衆議院選挙が小選挙区で53.99パーセントの投票率でした。
質疑・意見委員
若年層の投票率について教えてください。
答弁執行部
令和7年7月に執行した参議院選挙では、18歳・19歳の投票率が45.68パーセント、20代が45.03パーセント、30代が55.61パーセントでした。また、8年2月に執行した衆議院選挙では、18歳・19歳が41.36パーセント、20代が34.56パーセント、30代が48.65パーセントでした。
質疑・意見委員
以前より上がっているようですが、全体の投票率を下回っており、まだ伸び代があると思います。一方で、若年層への啓発に係る予算額に変化が見られず、もっと力を入れるべきと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
若年層への啓発は大変重要と考えており、ポスターコンクールの実施、はたちのつどいにおける啓発の実施などに取り組んでいます。令和8年度はこうした取組を着実に実施するとともに、市長選挙や統一地方選挙の際には、若年層の関心を高めるという観点においても選挙啓発に力を入れていきたいです。
質疑・意見委員
若者の投票率については、山形県が全国トップクラスだと聞いています。子どもたちが町長や議長、議員役などに分かれて実際の投票箱を用いて選挙を行う取組などが行われているとのことです。本市においても他都市の成功事例を研究し、投票率の向上に一層力を入れて取り組むよう求めておきます。
5. 選挙システムの標準化・刷新に伴う保守料
質疑・意見委員
選挙管理委員会費の総額は令和7年度と8年度で変わらないものの、経常事務費は600万から1,100万に倍増していますが、詳細を教えてください。
答弁執行部
投票時に使うシステムの刷新に伴い、新たに保守利用料として560万円余が発生したことが主な理由です。
質疑・意見委員
560万円は大きな金額だと思いますが、システム保守の内容について詳細を説明してください。
答弁執行部
令和7年度にかけて国のシステム標準化が進められたことに伴い名簿管理システムの刷新が必要となりましたが、これと併せて当日投票や期日前投票で使用する関連システムも刷新しています。従来はシステム導入時に一括で構築費用を支出する方式であった一方、新方式では保守費用を含むシステム利用料を毎年度支出する形式に変更しています。
質疑・意見委員
説明を聞いて理解できましたが、合計予算額の半分を占めるほどの大きな変更である以上、資料にもその旨を一言記載すべきではないかと考えます。選挙管理委員会事務局が懸命に取り組んでいることは理解しており応援したいと思うからこそ、毎年同じ説明にとどめるのではなく、変更点や新たな取組があれば議会に分かる形で示してほしいと要望しておきます。
6. 選挙運動費用の公費負担(議案第47号)
質疑・意見委員
議案第47号について、今回の公費負担額の引上げ幅については国政選挙と同じ比率としていますか。
答弁執行部
令和7年7月の参議院選挙に合わせ、国が公職選挙法施行令を改正し基準額が改定されたため、それと同額となるよう本市の条例を改正するものです。
質疑・意見委員
例えばビラを8,000枚配るとなれば、引上げ額は65銭掛ける8,000枚となりますか。
答弁執行部
そのとおりです。
7. 市長選挙・県議会議員選挙費と会計年度任用職員
質疑・意見委員
市長選挙費および県議会議員選挙費に計上されている一般職職員給与費等とは何ですか。
答弁執行部
選挙管理委員会事務局職員の時間外勤務手当も含まれていますが、大半は当日投票などで各局から動員する事務従事職員の時間外手当です。また、選挙事務のために臨時に任用する会計年度任用職員の給与費も主要な費用となっています。
質疑・意見委員
会計年度任用職員について、県議会議員選挙が112人であるのに対し市長選挙では1,904人と差が生じていますが、詳細を説明してください。
答弁執行部
投票立会人とは別に多くの地域住民等を会計年度任用職員として任用し、当日投票等に従事してもらっています。県議会議員選挙と市長選挙とで任用人数が異なる理由については、県議会議員選挙の投票日は令和9年度中であるものの8年度中にも事前準備等が行われるため予算を8年度と9年度に分けて計上する一方、市長選挙は全て8年度中に執行するためであり、この違いが人数の差として現れています。
質疑・意見委員
前回の選挙と比較して、臨時啓発費が増加している理由を教えてください。
答弁執行部
近年の物価高騰に伴い、4年前と比較すると各種費用の積算額が増加している状況であり、特に新しいことを始めるということではありません。
質疑・意見委員
県議会議員選挙費のうちポスター掲示場の製作設置が約5,200万円である一方、市長選挙費では約5,100万円となっています。執行年度の関係から県議会議員選挙費には撤去費用が含まれていないと思いますが、金額が同程度である理由を教えてください。
答弁執行部
指摘のとおり、県議会議員選挙費には撤去費が含まれていないのに対し、市長選挙費には撤去費を含んでいます。一方で、想定される候補者数の違いからポスター掲示場の盤面の大きさが異なるため製作費用に差が生じ、両者の差引きによって同程度の金額となったものです。
8. 電子投票
質疑・意見委員
粕屋町が電子投票を実施すると聞いていますが、本市では何か検討していますか。
答弁執行部
粕屋町が次の選挙で電子投票の実施を検討しているとの報道は把握しています。本市としては、こうした他都市の動向に関心を持ち研究していますが、現時点で電子投票を実施する予定はありません。電子投票を導入するためには自治体ごとに条例を制定する必要があり、当該自治体の選挙にしか適用できないという制度上の課題があります。すなわち、福岡県では電子投票に関する条例が存在しないため、例えば統一地方選挙において市議会議員選挙のみ電子投票とし県議会議員選挙は従来どおり紙による投票となれば、選挙人にも従事者にも負担が大きく煩雑になるという大きな課題があります。したがって、現状では他自治体の実施状況を注視している段階です。
質疑・意見委員
電子投票については県と市で方式が異なる場合の課題があると理解しましたが、そのほかにも多くの検討事項が生じると考えています。一方で、粕屋町での実施が順調に進めば導入が加速する可能性があるため、条例制定ありきではなく、まずは電子投票の実現可能性について平時から検証しておくべきだと思います。導入に向けた課題を常に整理し、必要と判断されれば条例制定につなげられるよう備えておくよう求めておきます。
9. 職員採用倍率と技術職・採用試験の方式
質疑・意見委員
直近の採用倍率の推移を教えてください。
答弁執行部
直近5年間の採用試験・選考の競争倍率は、令和7年度が7.3倍、6年度が7.1倍、5年度が7.5倍、4年度が8.0倍、3年度が9.3倍です。
質疑・意見委員
過去には10倍以上のときもあったと思いますが、近年は7倍近くで落ち着いていますか。また、今後も同様の傾向になると考えていますか。
答弁執行部
全体では7倍程度で推移しているものの、技術職は2倍程度にとどまっている状況です。このため、採用試験の受験者を増やす取組として、令和7年度から現役職員が大学や高校等を訪問し仕事内容を紹介するリクルーター活動を始めています。あわせて、新たにSNSを立ち上げ、まずは市職員の業務に興味を持ってもらえるよう情報発信を行っています。今後とも地道に取組を継続し受験者の確保に努めていきたいと考えています。
質疑・意見委員
全国的にも公務員の技術職の採用倍率が落ちてきていると言われていますが、敬遠されている理由は何ですか。例えば民間のほうが給与水準が高いことなど、要因を分析していますか。
答弁執行部
民間企業の給与水準が高いことも要因の一つと考えられますが、実際に学生の話を聞いてみると、市役所に技術職の仕事があること自体を認識していない例もあります。また、本市では技術職であっても事務系業務を含む幅広い分野に携われますが、こうした点も学生には十分知られていない状況があります。そのため、本市としては技術職の仕事内容や幅広い業務領域を積極的にPRし、受験者の確保に努めていきたいと考えています。
質疑・意見委員
一般の大学生にとって市職員といえば主にスーツ姿の事務職のことであり、技術職がどんな業務を担っているのか具体的なイメージを持ちにくいと思います。現役職員が大学や高校等を訪問する際、本市の技術職の魅力や強みをどうアピールしていますか。
答弁執行部
例えば土木職であればまちづくりに携われるといった大きな視点に立った業務内容も紹介するほか、区役所等で現場業務を担当する職員が訪問し、業務内容等について学生からの質問に答えることなどにより技術職の魅力を伝えています。
質疑・意見委員
技術職も含め、採用試験はどんな形式で行っていますか。
答弁執行部
募集区分により違いはありますが、基本的には1次試験で筆記試験を行い、2次試験で面接を行う流れとなっています。
質疑・意見委員
受験会場は市内のみですか。それとも東京や関西などでも受験できますか。
答弁執行部
6月に1次試験を実施する上級職試験については、東京会場も準備しています。
質疑・意見委員
上級とそれ以外を分けている理由は何ですか。
答弁執行部
他の募集区分に広げていくことも考えられますが、現行の事務局体制等に鑑みると、現実的には上級職試験のみの対応となっています。
質疑・意見委員
採用倍率の低下が職員の質の低下を招いていると言うつもりはありませんが、募集の間口を広げ優秀な人材を確保することが不可欠です。進学を機に福岡を離れる学生も少なくない中、上級職試験に限って東京のみで実施している状況には疑問が残ります。必要な人員や予算を確保した上で、各地で幅広く採用試験を実施できる体制を整えるべきではないですか。民間企業との人材獲得競争が厳しくなる中で、本市としても対等に競える採用環境を整える必要があると思いますが、いかがですか。
答弁執行部
6月に実施している上級職試験の前に、先行枠として全国で受験可能なSPI方式の試験を実施しています。また、社会人採用についても全国各地で活躍する人が受験できるようSPI方式の試験を活用しており、より受験しやすい環境を整えながら多くの受験者の確保に取り組んでいます。
10. ICT人材の確保・配置
質疑・意見委員
先ほどシステム関連経費に関する指摘がありましたが、専門的知識を持った職員の確保が必要だと感じています。IT関係の人材を採用していたと思いますが、人数を教えてください。
答弁執行部
直近5年間の採用試験のうち社会人経験者採用選考における行政(ICT)の最終合格者の人数は、令和7年度が4人、6年度が4人、5年度が4人、4年度が3人、3年度が4人です。
質疑・意見委員
本市には数多くのシステムが導入されている中で、事業者と対等に交渉していくためには同程度の専門知識が不可欠だと思います。一口にIT関係といっても様々な経歴があると思いますが、どんな人材を採用していますか。
答弁執行部
民間企業においてシステムの開発や運用の現場に携わってきた人材が多いと認識しています。
質疑・意見委員
システム分野に精通した職員が全く別の部署へ異動することは専門性の観点からもったいないと感じており、能力を生かせる部署に配置されているのか確認したいです。また、システムやエンジニア分野の知識は更新のスピードが速く、5年前と現在では大きく異なる場合が多いですが、職員の知識や技能のバージョンアップをどう図っているか示してください。
答弁執行部
採用後の人事管理については任命権者の所管となりますが、基本的には総務企画局のシステム部門に配置されることが多いと聞いています。
11. システム関連経費への監査
質疑・意見委員
先ほど財務会計システムについて指摘しましたが、監査事務局ではシステム関係の監査を実施していますか。
答弁執行部
システム関係の監査は、契約手続等の財務事務のほか、システム自体については高度な専門性が必要であるため、総務企画局情報システム課が実施している情報セキュリティ監査の状況を確認しています。
質疑・意見委員
かねてからシステム関連経費に強く疑問を抱いています。先の会計室の例では、保守要員が3人常駐していることは理解しますが、仮に1人当たり1,000万円の費用がかかるとしても総額は3,000万円です。一方で、システムの運用保守に係る予算額として約7,400万円が計上されており、倍以上の金額となることが疑問でなりません。全庁的なシステム関連費は莫大な金額になると思いますが、総務企画局に尋ねたところ全体像を把握していませんでした。まさにブラックボックスと化しており、業者の言い値で経費が積み上がっているのではないかと危惧しています。また、システム改修によって従来よりグレードアップするにもかかわらず保守費用が増えることも疑問です。建築や土木の分野では国の基準に基づき単価が決まっており、そこに人工を乗じて設計金額を積算しています。これはシステムも同様だと思いますが、AI技術の進展により業務効率化が進んでいるはずであるのに一向に費用が下がらない点にも疑問があります。以前から業者の言い値で高額な費用を支払っているのではないかと指摘してきましたが、明確な答えは示されていないと思います。システム構築に費用がかかることは理解できますが、その運用保守経費については局長級の職員が主体的に精査しメスを入れるべきだと考えています。さらに、システム障害が発生すると業務が滞るにもかかわらず保守業者の責任が問われない契約にも問題があると指摘しておきます。システム関連費は過大であり、監査においてもこの点をしっかり精査し改善につなげてほしいと思っており、要望として述べておきます。
出典: 福岡市議会 会議録検索システム
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