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発言のやり取り

交通対策特別委員会2026年1月19日(月) 開催

わかりやすい表現は現在準備中のため、原文を表示しています。

1月19日  午前10時0分開会         〃 11時39分閉会  1人から傍聴の申出があり、これを許した。 1.福岡都市圏における公共交通に関する調査 (1) 高速鉄道2号線と西鉄貝塚線との直通運転について  本件について、理事者から資料に基づき説明を受け、調査を行った。  なお、質疑・意見の概要は次のとおりである。

1. 西鉄貝塚線・地下鉄箱崎線の直通運転化(費用便益・国との交渉)

質疑・意見委員
説明資料に具体的な内容が盛り込まれていることを大変うれしく思っており、ぜひ全力で取り組んでもらいたい。資料の4ページに貝塚線の混雑状況が記載されているが、私自身も名島から貝塚まで実際に乗車した際、早急な対応が必要な深刻な状況であると強く感じたところである。また、当該区間を現状の2両編成で運行していることについては、せっかく整備されている鉄軌道を生かし切れていないと感じており、1日も早く直通運転化の実現方策を検討してもらいたい。一方で、本件については相手方のある話だと承知しているが、最近の西鉄との協議状況について説明されたい。
答弁執行部
貝塚線の混雑に加えバスの減便などの状況変化が生じており、西鉄としても、バスを含めた交通体系づくりや貝塚線の混雑緩和といった視点も含めて検討することが重要であると捉えており、そのような視点を持ちながら直通運転化に向けどのような方策が考えられるか検討していく。
質疑・意見委員
アイランドシティから都心へ向かう際の主な交通手段は都市高速バスではないかと思うが、本市では都心部への車両の乗り入れ抑制を進めていることから、鉄軌道の活用が不可欠だと考えている。そのため、まずは貝塚線の輸送力を向上させた上で、アイランドシティ周辺から鉄道へ円滑に接続する仕組みを整えることが重要だと思っている。例えば、駅にバスや他の車両が乗り入れやすい環境整備など、フィーダー化の観点から本市が後押しすべき点もあると思うが、前向きに検討しているのか。
答弁執行部
東部地域では、JR鹿児島本線や西鉄貝塚線、都市高速系統バスといった公共交通の幹線ネットワークが南北方向に形成されている。これらに対し様々な方面からのバス路線が結節する地点である香椎や千早などにおいてバス路線のフィーダー化を行った場合、バス輸送の効率化が図られるとの認識を交通事業者と共有している。香椎、千早では、西鉄、JRともに交通広場などの結節機能が確保されていることから、これらの活用も含めて検討していきたいと考えている。
質疑・意見委員
フィーダー化におけるバスの折り返し運転のほか、その他の車両も含めた駅への人員輸送が円滑に機能するよう、今後は様々な駅で検討する必要があると考えている。これらについては、直通運転化の実現に向けた検討と併せ前倒して検討してもらいたいと要望しておく。
質疑・意見委員
説明資料6ページにおいて、社会的割引率や貨幣換算が困難な効果の評価などの費用便益分析に関する詳細な考え方が示されている。以前、私が議会質問を行った際には長期金利が低く、社会的割引率4%の妥当性について疑義を呈したが、足元では金利上昇局面にありBバイCの算定上は厳しさが増していると認識している。他方、我が会派で国土交通省を訪問した際に、必ずしもBバイCの数値のみで判断するのではなく、貨幣換算が困難な効果を含め自治体や事業者から合理的な効果説明がなされれば、それを踏まえて総合的に判断すると聞いている。したがって、直通運転化が実現した場合のかしいかえん跡地等の未利用地における付加価値の創出などの経済波及効果や、直接的な税収増などの効果を積極的に織り込んだ説明資料を整えるなど、機械的なBバイCの算出にとどまらない説得材料をもって国との協議に臨むべきだと考えている。この点について実施に向けた意気込みを示してもらいたいが、所見を尋ねる。
答弁執行部
国とはこれまでも協議を行ってきたが、都市交通基本計画の策定を契機として改めて協議を行っているところである。国には、貝塚線を取り巻く状況の変化を伝えるとともに、便益増加に向けた柔軟な算定が可能か、乗継ぎの解消による副次的な効果を便益として見込めないかなどの事業評価手法について相談している。国のマニュアル改定については検討中とのことであるが、多様な視点から総合的に評価する方向へ変化してきていると聞いているため、今後もマニュアル改定の動向を踏まえながら、しっかり協議していきたい。また、事業性の試算に当たっては、今後検討を進めていけるような直通運転化の方策を見いだしていきたいと考えている。
質疑・意見委員
直通運転化を必ず実現させるとの決意を持って、国との交渉に当たるようお願いしておく。
質疑・意見委員
貝塚や千早の混雑は深刻であり何とか対応できないかという思いであるが、現状では混雑によって乗り換えようにも乗れないような状況も生じている。BバイCのみで判断しないという国の考えが示されているが、現時点では過去の検討案のうちどの案に実現可能性があると見ればよいのか。説明資料の7~8ページに示されている各案について、その後の状況変化や数字の見直しを勘案した上で再度精査し、国との協議も含め、どの案であれば検討の俎上にのせていけると考えているのか、現時点の考えを示されたい。
答弁執行部
現時点で具体的な方策を持ち合わせているものではないが、西鉄とは状況の変化やこれまでの検討案などを踏まえ、どのような方策が考えられるか協議を行っているところであり、今後、検討を進めていけるような方策を見いだしていきたいと考えている。
質疑・意見委員
平成11年度の案ではBバイCが示されていないが、現時点では同案も含め様々な観点から検討せざるを得ないとの理解でよいか。
答弁執行部
6両編成案を含むこれまでの検討案を踏まえながら、どのような方策が考えられるか検討していきたいと考えている。
質疑・意見委員
6両編成案については、ホーム延伸や線路補強など多額の施設整備費を要すること、採算性を確保するには多額の無償資金投入が必要となるという課題が示されており、BバイCも算出されていないものの、引き続き検討対象の一つとして残っているとの理解でよいか。
答弁執行部
6両編成案には資料に記載している課題があるものの、状況の変化も勘案しつつ、同案も含むこれまでの検討案を踏まえながら検討していきたい。
質疑・意見委員
これまで、都市交通基本計画の改定に当たってウォーターフロント地区や博多駅地区、福岡空港、都心部とシーサイドももち、アイランドシティ、九州大学伊都キャンパスなど、拠点等へのアクセス強化に関する様々な概略試算が示された中で、最近の報道等では4つだけが突然のように取り沙汰されているが、どのような経緯なのか分かれば答弁されたい。
答弁執行部
報道の経緯は承知していない。
質疑・意見委員
執行部は承知していないとのことであるが、私は一定の確証を持って報道されたものと確信している。将来的に実現することが望ましいとの希望的観測が、あたかも検討しているとの事実があるかのように伝わったのかもしれないが、私たちとしては混乱が生じてしまっている。物事を決める手順として適切な手続を踏んでいるのか疑問である。今日は深くは問わないが、当局としては堂々と検討内容を示した上で、その必要性について議論してもらいたいと意見しておく。
質疑・意見委員
6両編成案についても可能性はゼロではなく、国も含め議論を続けていくとのことであったが、大変厳しい状況であると思っている。資料には課題が示されているものの内容が抽象的であり、案として存続させるのであればより具体的に示すべきである。例えば、西鉄車両を地下鉄区間に乗り入れる際の耐火性能は大丈夫なのか。また、地下鉄車両のほうが断然重量があるが、貝塚線の線路や基礎は耐えられるのか。線路の改修等が必要になるのではないかなど、安全対策面も含め多くの疑問がある。沿線住民へ与える影響も大きくなるため、騒音対策のみならず移転補償等に及ぶことも懸念される。これらを踏まえると、多額の費用を要するため非常に厳しい状況だと推察するが、資料に記載されている施設整備費用が多額であるという文言だけでは市民に十分な説明ができず、単に乗り入れを行うだけなのにどうして実現できないのかという疑問が残ったままとなる。本市として現状を分かりやすく整理し、たとえ厳しい実情であっても市民と課題を共有しながら、何とか実現したいという姿勢を示す必要があると思っている。アイランドシティや九州大学跡地など東区では人口増加が続いており、今後も課題の増加が予想される中、直通運転化については対応できていない。6両編成案を消さないのであれば、本市が持っている情報をしっかりと示すべきである。そういった中で、どこかで断念せざるを得ないこともあるかもしれないし、バス輸送の拡大などの代替案もあると思っている。同様に、平成26年度や令和2年度の検討案についても課題の具体的な中身を示してほしい。ぜひ市民に実情を示してもらいたい。単純に駅の利用者数だけを見るのではなく、貝塚駅などでは乗り換えようにも乗り込めない危険な状況になりつつあるのではないか。また、資料には多額の無償資金投入が必要との文言もあるが、より具体的な内容を示してもらいたい。本市と西鉄が負担することに加え、市民によるクラウドファンディングなどもあるかもしれない。本市が内部だけで結論を出すのではなく、市民と思いを一つにして現状を打開するためにも、より踏み込んだ具体的な課題や情報を提示すべきと考えるが、所見を尋ねる。
答弁執行部
箱崎線と貝塚線の直通運転化については、線路幅は同じであるものの、車両の編成数やホーム長などが大きく異なるため単純に乗り入れを行うことはできず、多額の初期投資が必要となる状況である。6両編成案については、平成11年度に国の都市鉄道調査で検討されたものであり、市として詳細な結果を十分に把握できているわけではないが、これまで本委員会に報告してきた内容に基づき記載している。主な課題としては、2両運行である貝塚線を6両対応とするためのホーム延伸が必要であることに加え、指摘のあった車両重量の関係から線路補強を含む多額の施設整備費が必要となる点が挙げられる。これらの費用を踏まえると、収支採算性を確保するためには多額の無償資金の投入が必要という結果となっている。これらは国の調査に基づき市として把握できる範囲で整理した内容であるが、6両編成案に限らず、今後の検討に当たっては分かりやすい説明に努めていきたいと考えている。
質疑・意見委員
もう一歩踏み込んだ形で、具体的な案を示す段階まで進めてもらいたいと思っている。物価や資材単価の変動によって概算費用が変わっていくことは理解しており、その時点の乗降客数やその他の要因も影響すると思う。現在の試算が将来的に誤解を招きかねないと思う一方、やはり延伸を要するホームの延長や、線路のうちどの区間をどれだけ改修しなければならないのか、補強で済むのか基礎からやり替える必要があるのかといった具体的な内容と併せて、現在の単価で試算した場合の概算費用を示す必要があるのではないか。その上で、どの案であれば国や地域と協力して実現の可能性があるのか、あるいは課題が多く国のBバイC評価において採択されないのかなど、現状を示す必要がある。貝塚線が危険を伴うような状況になりつつある中で、スピード感に欠けると感じている。できる、できないとの結論は別として、長期間にわたって検討してきているため、市の内部だけで判断を固めてから情報を出すのではなく、市民や関係者と情報を共有しながら取り組むべきである。西鉄の協力が必要となるため営業面の制約があることは理解するが、路線のどの区間で何メートルの改修が必要なのか、駅舎をどれだけ延伸する必要があるのかといった情報を可能な限り開示する努力が必要である。市民の税金を使う以上、市民の納得と理解が不可欠であるが、現状では検討を担っている職員の努力が市民に伝わっていない。困難な状況であればその旨を正直に示し、実現にはこれだけの費用や課題があるという情報を共有した上で、市として最大限取り組む姿勢を示してほしい。誰のために検討しているのかという点を踏まえ、厳しい内容であっても情報公開に努めるよう求めておく。職員の努力は評価するものの、それが市民に伝わっていないと思うためしっかりと取り組まれたい。

2. 西鉄貝塚線の混雑率と東区の人口増

質疑・意見委員
説明資料の4ページに鉄道の混雑率が示されているが、調査時期や実施機関など何に基づくものなのか。
答弁執行部
毎年10~11月に調査が行われており、国土交通省が都市鉄道の混雑率として公表している。
質疑・意見委員
西鉄貝塚線の名島-貝塚間の混雑率は164%とされており、資料に示された混雑率の目安では150から180%の間の車内状況となるのだろうが、実際に利用する際には名島駅で乗車できないこともある。体感としては数値以上の混雑状況であると感じており、資料に示された混雑率の目安には疑念の余地があると意見しておく。
質疑・意見委員
一方で、東区の人口が今後も増加する状況にある中、資料に示されている東区-天神間の主なバス路線の運行本数を見ると、幹線系統は平日、土日祝日ともに令和6年と比較して7年は減少している。これは都市高速経由、国道3号線経由とも同様であり、バス、鉄道ともに運行事業者が西鉄であることを踏まえれば、効率化のためバスを減らし、鉄道利用を促す方向にあるのではないかと考えている。そのような状況を踏まえると、貝塚線の混雑率は現状では164%にとどまっているものの、今後さらに上昇する可能性があり、このままでよいのかとの懸念を抱いている。この点に関する課題認識について、所見を尋ねる。
答弁執行部
貝塚線の混雑については、本市としても課題であると認識している。西鉄においても本市と同様に課題として認識しており、直通運転化の検討に当たってはこうした視点も踏まえて検討を進めていく。また、短期的な取組として、西鉄では現在の貝塚線の車両が老朽化していることから、天神大牟田線や甘木線で運用している車両への置き換えを進める予定であり、併せて列車の編成数を増加させる方向で令和8年春のダイヤ改正を検討していると聞いている。
質疑・意見委員
今の答弁を聞いて少し希望が持てると感じたところである。西鉄貝塚線の混雑が今後さらに深刻化することが見込まれる状況にあるため、直通運転化の前段階として、本委員会としても何らかの対策を講じる必要があると認識している。その意味でも、答弁にあったとおり、現在2両編成で運行している貝塚線の編成数を可能であれば増やす方向で検討してもらいたい。東区-天神間では市民が大変困っている状況であり、まずはこの課題を解消するための具体的な対策を一刻も早く講じるよう求めておく。
答弁執行部
さきの答弁で用いた編成数という表現が誤解を与えかねないため補足する。令和8年春のダイヤ改正後も貝塚線は引き続き2両編成で運行する予定である。現在2両編成の列車が8編成あるが、天神大牟田線や甘木線で運用している車両の転用と併せて、2両編成の列車が8編成から9編成に増加する予定であり、編成数の増加を踏まえ令和8年春のダイヤ改正において増便を検討しているものと聞いている。
質疑・意見委員
様々な対策を講じて現状を改善してほしいと思っており、しっかりと取り組まれたい。
質疑・意見委員
これまで様々な経緯があったものと理解しているが、平成11年度には6両編成案が示され、令和2年度には増結・分離案が検討されている。BバイCの評価や利便性など様々な観点から検討しているとは思うものの、そもそも貝塚線が2両編成で運行されていること自体が課題ではないかと思っている。人口推移を見ても、特に香椎から名島にかけては継続的に人口が増加しており、2両編成で対応し続けることに限界があるのではないか。直通運転化やその他の案を検討するに当たり、まず入り口として2両編成をどう捉えるのかという観点から整理する必要があると考えるが、これまでの経緯も含め説明を求める。
答弁執行部
貝塚線の利用者は近年増加しており、説明資料4ページに記載のとおり、赤色のグラフで示した利用者数はコロナ禍前の水準を上回る状況となっている。朝の時間帯を中心に混雑が発生している状況であるが、今後の検討に当たっては貝塚線の混雑緩和の視点に加え、バスも含めた交通体系づくりといった視点も踏まえ、西鉄と検討を進めていきたいと考えている。
質疑・意見委員
これまで様々な観点から検討を行ってきたことは理解しているが、それぞれにメリット、デメリットが存在しており、何か一つ軸を定めて進めていかなければ簡単に決められる話ではないと思っている。そもそも、人口が増加している地域で2両編成のまま運行していることが貝塚線の根本的な課題であり、その前提のまま3つの案を比較し続けても、いたずらに議論が複雑化してしまうだけではないか。本来、人口が増加しているのであれば車両数を増やすという原点に立ち返り、そこからどう進めるべきかを整理すれば、検討もよりシンプルになるのではないかと思う。費用対効果の議論は重要ではあるものの、できない理由を挙げれば切りがなく今後も同じ議論を繰り返すことになりかねない。バスについても運転手不足の課題が指摘されており、鉄道に頼らざるを得ない状況にある。6両編成案を例に取れば、多額の施設整備費が課題として挙げられているが、費用がかかることのみを理由に令和2年度の増結・分離案のように貝塚線を2両編成のまま据え置くと、議論がどこまでも平行線をたどるのではないか。こうした観点を踏まえ、より具体的な提案を示すべきではないかと考えるが、所見を尋ねる。
答弁執行部
平成26年度や令和2年度当時に本市として検討していた状況と比べ、貝塚線の混雑が新たな課題として生じてきていると認識している。現時点で具体的な方策を提示できる段階にはないが、こうした状況変化を踏まえ、今後、検討を進めることができるような方策を見いだしていきたいと考えている。
質疑・意見委員
直通運転化による利便性の向上も重要な論点ではあるが、そもそも貝塚線が2両編成で運行されていること自体が根本的な課題だと考えている。この点を解消しない限り、その後の直通運転化の話にもつながらないと思っている。本市としても、検討事項を広げ過ぎると複数案が並列するだけで結論が出しにくくなり、提案もしづらくなると思うため、全ての検討項目に同時に取り組むのではなく、優先順位を明確にし、まず何を軸として進めるのかを定める必要がある。したがって、今後の検討においては、優先して解消すべき事項を整理した上で方向性を提示するよう求めておく。

3. 貝塚線の編成案(3両・6両編成)

質疑・意見委員
平成26年度の3両編成案について、現行では中洲川端駅で止めている車両を天神駅で折り返すためには、天神に新たなホームを設ける必要があると思うが、その点が分かりづらい。また、3両編成とする場合、西鉄側のホーム延伸や基礎補強が必要なのか、あるいは現状の施設で対応可能なのか、地下鉄車両では無理でも西鉄車両なら可能という意味なのか、そのあたりの前提条件が不明瞭である。3両編成とした場合、線路が持ちこたえるのか、軽微な補強で済むのか、基礎からやり替える必要があるのかなどの条件を次回には明確に示して、案を絞ってもらいたい。同様に、令和2年度の増結・分離案についても分かりづらい部分が多い。車両を新造するとのことであり、2両編成で来た西鉄車両が貝塚で折り返す、あるいは地下鉄車両と連結して6両編成として運行するのだろうが、そのまま地下鉄区間に入れるのかが読み取れない。私たちは質疑の機会がある一方、市民には疑問が残る内容となっている。さらに、西鉄2両と地下鉄4両が連結した6両編成の車両が姪浜まで運行するとのことであるが、どうして当該2両であれば可能なのかが分からない。加えて、貝塚駅の現状が説明資料からは判然としない。6両編成で到着して2両編成に乗り換える際に乗り切れない可能性があるのか、逆に2両で到着した乗客が地下鉄に乗り換える際には余裕があるのか、現場の実態が示されていないため判断が難しい。駅利用者数のデータはあるものの、どの時間帯、どの駅で混雑が発生し、なぜそうなっているのかが分からない状態となっている。いずれの案についても、検討の前提や課題が十分に読み取れず質疑が深められない状況であるため、今後これらの案を残すのであれば、より具体的な課題整理を行った上で提示してもらいたいが、平成26年度の3両編成案について、西鉄側としてはホームの延伸を行えば対応可能という意味なのか、それとも別の課題が生じるのか確認したい。
答弁執行部
過去の検討案について説明する。平成26年度の3両編成案については、かつて貝塚線で3両編成が運行されていた経緯を踏まえ、既存施設をできるだけ活用する観点から検討したものである。ただし、天神駅で折り返し運転を行うためには、新たなホームなどの折り返し施設が必要となることに加え、天神以西まで3両で運行することは乗客数の面から困難であるため、天神または中洲川端で必ず乗り換えが生じ、既存の箱崎線利用者の利便性が低下するという課題があった。これらの課題を踏まえ、施設整備費の圧縮と利便性向上を図る観点から令和2年度には増結・分離方式の案を検討した。これは、地下鉄車両の更新時期に合わせて車両費を縮減しつつ、地下鉄区間は6両で運行し、貝塚駅で増結または分離して2両編成で貝塚線区間を運行するものである。増結・分離に用いる2両編成の車両は新造が必要であり、耐火構造など地下鉄の基準に適合した車両を新たに製作する計画であった。一方で、増結・分離には時間を要するため直通運転による時間短縮効果があまり見込めないこと、箱崎線区間において4両と6両が混在することでホームドアの改修が必要となることなど追加の課題も生じていた。以上が両案の背景および課題である。
質疑・意見委員
今の答弁を聞いて、西鉄の既存施設はかつての車両重量であれば3両まで対応できる、また、令和2年度案では新造車両を地下にも入れる仕様とすることが前提となっていると理解したが、これらを議会や市民にもより分かりやすい形で整理して示してもらいたい。また、西鉄車両の編成数に関して、3両編成にすることで混雑緩和につながるものなのか、どの区間が逼迫しているのかが分からない。地下鉄からの乗換え時に乗客が多過ぎて2両では乗り切れない状況なのかなど、具体的な混雑実態を示してもらいたい。当局は状況を把握していると思うが、我々としては推測の域を出ず、理解しにくい部分が残っている。また、4両と6両が混在して運行することが難しい理由は理解しているものの、増結した場合に地下鉄区間に入れるのかどうかについても判断材料が不足しており明確に示されたい。平成26年度の3両編成案についても、3両が常時運行可能であれば、根本的解決には至らないとしても現状の課題解決に一定の効果があるのか、それとも意味を成さないのか判断がつかない。混雑率のデータは示されているものの、実際にどこで滞留が発生し、朝夕で状況がどう異なるのかといった詳細が明らかになっていないため、論点や情報を整理し、次回はこれらについて議論できるよう取り組まれたい。
質疑・意見委員
まず、平成26年度の3両編成案について、以前、貝塚線が3両編成で運行していたのであれば、例えば7時半から8時半のような特定の時間帯だけ3両編成で運行するといった対応が可能なのか。次に、貝塚駅-中洲川端駅間の混雑率について、把握している数値があれば示されたい。
答弁執行部
まず、西鉄貝塚線については、現在、2両編成を前提として施設整備が行われており、3両編成で運行するためには大規模な投資が必要になると聞いている。次に、貝塚駅-中洲川端駅間の混雑率についてであるが、公表されている混雑率は、最も混雑する区間における、最も混雑する1時間の輸送力に対する輸送人員の割合であり、その他の区間別の混雑率については承知していない。
質疑・意見委員
名島-貝塚間の混雑率が164%と示されているものの、その先の貝塚-中洲川端間がどの程度混雑しているのかを知りたいと思っている。仮に、同区間も同様に逼迫しているのであれば直通運転化も優先的に検討すべき課題になると思うが、今回の説明資料からは状況が把握できない。また、今後JRによる新貝塚駅の整備が計画されている中で、貝塚から都心部へ向かう利用についてはさほど問題が生じていないかどうかも知りたいと思っている。あわせて、3両編成について、貝塚線はもともと3両編成で運行していたとの説明があったが、ホーム延長は3両対応の構造で整備されていると理解してよいのか。部分的な整備が必要だとしても、ゼロベースからの新設が必要というわけではないのか確認したい。
答弁執行部
まず、3両編成に関する点であるが、貝塚線では以前3両編成で運行していた経緯があるためホーム自体の長さは3両編成に対応している。しかし、現在は2両編成で運行しており、信号や保安装置などの各種設備が2両編成を前提として整備されていることから、現状では3両編成での運行は困難であると聞いている。次に、箱崎線の混雑状況についてであるが、貝塚線の運行本数が1日83本であるのに対し、箱崎線は130本と運行本数が多いことに加え、貝塚線の2両編成に対し箱崎線は6両編成で運行しているため、箱崎線において大きな混雑が発生している状況にはない。

4. 生活交通のあり方(休廃止・不便地対策の44校区)

(2) 生活交通のあり方について  本件について、理事者から資料に基づき説明を受け、調査を行った。  なお、質疑・意見の概要は次のとおりである。

質疑・意見委員
説明資料の7~8ページに示されている休廃止対策、不便地対策事業について、事業が立ち行かなくなったものはあるのか、現在も全て運行を継続しているのか。
答弁執行部
本格運行している路線は全て継続して運行している。
質疑・意見委員
路線が存続できるのであればありがたいが、採算面に懸念が残る地域もある。また、地域によってはタクシーの活用が利便性の面で適している場合もあると思っている。坂道の多い地域などの不便地対策については、地域側に主体的な意思があって初めて本市に相談が寄せられるという理解でよいか。
答弁執行部
これまで実施してきたオンデマンド交通社会実験での成果などを踏まえ、令和7年7月に市内全域の自治協議会会長会などの場で制度説明を行った。その結果、50校区から個別相談会の申込みがあり、そのうち44校区から応募があったところである。現在、各校区と協議を進めている状況であるが、応募がなかった地域についても相談があれば随時対応していきたいと考えている。
質疑・意見委員
当該44校区で事業を立ち上げていくに当たって、制度上の要件を満たさず実施が困難と判断される校区が生じるのか。あるいは、制度としては可能でも予算に限りがあるため本市が対象校区を選定する形となるのか。どのような進め方になるのか。
答弁執行部
今回応募のあった44校区については、いずれの地域にも公共交通不便地、またはそれに準ずる地域が含まれている。一方で、44校区において同時期に運行の支援を開始できる状況ではないため、まずは地域の状況を聞いた上で、交通手段や運行計画案などがまとまった地域から順次進めていきたいと考えている。
質疑・意見委員
応募があった44校区については、どの地域においても何とかしたいとの思いを持っていると思う。一方で、制度上の要件を満たさないことや、採算が合わず地域の負担が過大となること、実施可能な地域であっても支援の順番待ちが長期化するような状況が生じるのではないか、予算や車両確保の都合により一部の校区しか実現できないという運用にならないのかといった点を懸念している。本市の事情により協力できない、当面実施できないという地域が出るのであれば、これまで高まってきた機運が失われるのではないかと危惧している。制度上の要件を満たさず実施が困難と判断される校区が生じるのか。あるいは、制度としては可能でも予算に限りがあるため、本市が対象校区を選定するような形となるのかといった点を明らかにしてもらう必要があり、必要ならば予算の確保を要望したくもなるところである。44校区から手が挙がったことに満足しているようにも見えており、実際には実現困難な状況にあるのではないかと心配しているが、所見を尋ねる。
答弁執行部
今回応募のあった44校区については、現在、本市職員が各地域に出向き、地域の実情に応じた交通手段や運行計画などについての協議や、地域が抱える課題の聞き取りを行っているところである。引き続き、日常生活圏を踏まえた交通手段や運行計画などについて地域と協議、検討を行いながら、計画がまとまった地域から順次、事業者の公募などを進めていきたいと考えている。
質疑・意見委員
対象地域として条件が整っている校区から応募がなされているのであれば、機運が熟している地域、もう少し時間を要する地域など状況は様々であるかもしれないが、本委員会に対し、具体的な箇所名やおおよその運行計画などの一覧を示すことが可能と思ってよいか。
答弁執行部
説明資料の23ページで既存取組地区の運行概要を示しているところであるが、今後、取組の進捗に応じて必要な情報等を報告していきたいと考えている。
質疑・意見委員
今回応募があった地域については、全て資料の22ページに示されていると思ってよいか。
答弁執行部
22ページにおいて応募のあった44校区の一覧を示しているところであるが、このうちエリア1)~4)の既存取組地区に該当する18校区については、運行計画の素案がまとまり交通事業者が決定しているところであり、オンデマンド交通の取組を進めていくこととしている。残る26校区においても地域との協議、検討を進めていくこととしており、必要に応じて内容などを報告していきたい。
質疑・意見委員
全地域を一斉にとなれば困難な面もあるとは思うが、本市の都合で後回しにされる地域が生じてくるのではないかと懸念している。44校区から手が挙がっているものの、どの地域がどのような内容で応募しているのかを本委員会として把握できず、意見の述べようがない状況にある。何でも構わず支援するものでないならばそのように答弁すべきであり、優先順位を決めて支援すると言われればそれも理解できなくはない。本市として実現性を懸念する地域があっても構わないと思うが、何も示されていないため意見を示すことができない状況である。44校区からの申請概要については、本委員会の調査事項となっている以上、要求に応じて提出可能ではないかと思うが、どうか。
答弁執行部
今回応募のあった44校区については、公共交通不便地またはそれに準ずる地域を含む地域となっている。既存のバス路線の状況や地形的に不便があるなどの相談を受けており、応募内容の概要等については今後の報告資料等の中で提示できるよう検討していく。
質疑・意見委員
本市として申請を受け付けた以上、地域では会合を開き実現に向けて動いている状況である。一方で、実際には実現に至らない地域もあるかもしれず、本市としても44校区を一度に対応することは容易ではないことは理解している。しかしながら、どの地域がどのような案を提出しているのかについては、今後の報告ではなく現時点で速やかに提出できるのではないかと思うが、どうか。
答弁執行部
今回44校区から手が挙がった状況であり、例えばオンデマンド交通などの具体的な取組内容について、現在、地域住民と協議を進めている。その中で、資料23ページに記載のとおり、令和4年から社会実験の取組を進めてきた4エリアについては、既に取組の方向性が定まり交通事業者を募集した。その他の地域についても協議を進めているところであり、進捗状況に応じて適宜、本委員会へ報告していきたいと考えている。
質疑・意見委員
応募は既に完了しているのであり、今後の精査によって実現できるかどうかが決まること、状況によっては隣接校区と共同で取り組んだほうが効率的な場合もあることなどは理解している。しかし、現時点で地域がどのような内容で応募し、具体的にどのエリアでの運行を希望しているのかについて、今回の校区名のみの資料では把握できない。応募時点の具体的な申請内容の一覧が必要であり、資料要求を行えば提出できるのか、本市として自主的に提出する考えがないのかを尋ねている。今後の調査、検討を経て詳細が固まった後の資料ではなく、応募時点ではどのような状況だったのかという情報を提出できるのか。
答弁執行部
地域からの応募資料については、経路など必ずしも具体的な運行計画案が記載されているものではないが、提供することは可能である。
質疑・意見委員
速やかに提出するよう求めておく。

5. オンデマンド交通チョイソコの社会実験

質疑・意見委員
参考資料21ページにオンデマンド交通チョイソコの社会実験の成果が示されているが、利用目的は通院や買物が多く利用者に占める75歳以上の割合が高くなっている。高齢者乗車券をチョイソコで使えるのかという点について、現状と今後の見通しも含め尋ねる。
答弁執行部
令和5年度から福祉局において、オンデマンド交通に係る専用の高齢者乗車券が設けられている。
質疑・意見委員
そうであれば非常にありがたい。また、利用者の約7割が免許返納者などの非運転者であることを踏まえると、高齢運転者が免許を返納した際の負担軽減策として何らかのインセンティブを検討してもらいたい。特に、公共交通不便地やそれに準ずる地域では免許返納後の生活交通確保が大きな課題となるが、福祉局と連携して何か検討しているのか。
答弁執行部
免許返納については、交通事業者の取組として、タクシー事業者ではタクシー料金の割引や、西鉄バスではグランドパス65の購入割引、地下鉄ではちかパス65を購入する際のポイント付与などが行われているところである。その他のインセンティブについては、現時点で関係部局との具体的な協議は行っていないものの、今後、高齢者乗車券を所管する福祉局や、免許返納については市民局とも協議していきたい。
質疑・意見委員
利用者特性のデータが示されており十分なエビデンスが得られているため、これに基づいて関係部局が連携し、生活交通の観点から市民福祉の向上に取り組んでもらうよう意見しておく。

出典: 福岡市議会 会議録検索システム
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