4月22日 午前10時4分開会 〃 11時26分閉会 開会に先立ち、令和8年4月1日付の人事異動に伴い、総務企画局から課長職以上の紹介があった。次いで、7年請願第4号の請願者から口頭陳情の申出があり、これを許した。また、5人から傍聴の申出があり、これを許した。 請願審査 7年請願第4号 市長名で非核平和都市宣言を行うことについて 本件について審査した結果、結論を得るに至らなかった。 初めに、筆頭紹介議員から「本請願の趣旨は、請願者による口頭陳情や請願要旨に示されているとおり至ってシンプルなものである。議会では、平成元年の平和都市宣言に関する決議において、明確に核兵器廃絶と非核三原則の遵守が掲げられ、その後も同趣旨の意見書が度々成立し国に送付されてきた。一方で、行政側として発表した宣言や文書に平和という文字はあるものの、核兵器廃絶ましてや非核の文言は一言も入っていないため、行政のトップである市長名で、核兵器を廃絶するという意思を明確にした、非核という文言が入った都市宣言を行うことを求めている。日本は第二次世界大戦への道を開く15年戦争の当事者であり、見解を異にする委員もいるかもしれないが、私は侵略戦争であったと認識している。その戦争の結果として、アメリカによる広島、長崎への原爆投下が引き起こされ、我が国は唯一の戦争被爆国となった。一瞬にして数十万人の命が失われ、両市ともに壊滅的な被害を受けた。これが被爆者運動の原点であり、福岡市原爆被害者の会も核兵器をなくす努力を続けてきた結果、さきの日本被団協のノーベル平和賞受賞に至っている。そこに至る間、ICANのノーベル平和賞受賞もあり、核兵器禁止条約も成立、発効している。しかし今、核兵器保有国による先制攻撃の戦争が行われており、ロシアやアメリカは当事者である。核兵器を持てば抑止力になるという論調は、もはや幻想に過ぎないということは明白になっている。行き着く先は核兵器の使用であり、人類の破滅である。ノーベル平和賞の授賞式にも参加した日本被団協代表委員の田中煕巳氏は、令和8年4月16日付の赤旗新聞において、核抑止、すなわち核で戦争が防げると言うが全くの欺瞞であり、核戦争を起こすことが前提の議論である。核兵器は1発で瞬時に1つの都市を壊滅させ、数万、数十万の人間の命を奪う。脅しというよりも壊滅を狙うもので、もはや戦争の道具とは言えない。使うこと自体が犯罪であり、悪魔の凶器である。今度核戦争が起きれば人類は破滅すると述べている。現在、立場の違いを超えて、核兵器廃絶に向けた大きな流れをつくることが求められている。本市議会の意思が度々確認されてきた一方で、市長においては、議会の決議や平和首長会議への加盟、非核の文字のない基本構想や宣言を非核平和都市宣言を行わない理由に挙げてきた。しかし、議会と市長による二元代表制は、双方が主体性を発揮することで成立するものである。現に、市長は福岡空港への出資をめぐる議会の判断を不服とし、再議にかけたことがある。また、市長によるロープウエー構想は議会で否定された。これらに鑑みれば、議会の決議があることをもって市長名での宣言を不要とすることは、言い訳にもならないことは明白である。議会の決議や意見書とともに市長名での宣言が今こそ必要なのであり、これが今回の請願に込められた思いである。被爆者の人数が年々減少している。広島や長崎での惨状は、体験した者でなければ真の意味では分からないと思う。自分の目の前で家族が亡くなっていく。跡形もなく消えてしまった人もいる。こうした惨状を世界中のどこにおいても二度と引き起こしてはならないという被爆者の決意に対して、本市、市民、議会人は応えるべきではないだろうか。各委員においては政党や立場の違いを超えて、行政のチェック役として本請願の採択に向け努力願いたい」との趣旨説明があった。 次に、理事者から資料に基づき、昭和62年10月に策定した市基本構想の目的に、日本、アジア、世界の平和と繁栄に貢献していくことを掲げたこと、平成元年3月に市議会が平和都市宣言に関する決議案を可決したこと、平成2年9月に本市がアジア太平洋都市宣言を制定したこと、平成7年6月に市議会が核兵器全面禁止・廃絶国際条約の締結を求める意見書案を可決したこと、平成21年6月に市議会が核兵器のない世界を求める意見書案を可決したこと、平成22年7月に広島市長の呼びかけにより設立された平和首長会議へ加盟したこと、平成23年度から平和首長会議国内加盟都市会議として政府に核兵器廃絶に向けた取組の推進について要請していること、平成24年12月に策定した市基本構想の目的に改めて、日本、アジア、世界の平和と繁栄に貢献していくことを掲げたこと、平成29年3月に市議会が核兵器禁止条約の実現へ向けた取組に関する意見書案を可決したこと、令和元年9月に市議会が核兵器禁止条約の締結を求める意見書案を可決したこと、令和3年10月に市議会が核兵器禁止条約第1回締約国会議への日本政府のオブザーバー参加を求める意見書案を可決したこと、令和4年6月に市議会が非核三原則の堅持及び核兵器廃絶に向けて主導的な役割を果たすことを求める意見書案を可決したことなど、請願事項に関連する本市の主な取組状況について説明があり、請願に対する考え方として、本市としては、これまでの取組を踏まえ、今後とも、市民の平和と安全を守り、世界の平和に貢献することを基本精神として市政運営を行っていくことが示された。 なお、質疑・意見の概要は次のとおりである。
1. 請願の趣旨と宣言の意義(紹介議員への質疑)
2. 市が非核平和都市宣言を行わない理由
3. 平和事業の予算と取組内容
4. 宣言を決める主体と市長の姿勢
5. 委員外議員からの質疑・意見
6. 各会派の意見と請願の取扱い
出典: 福岡市議会 会議録検索システム
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