1. 学校施設の安全・安心の整備(改良要望・エレベーター)
質疑・意見委員
安全・安心に学べる環境の整備について、令和8年度の当初予算額を教えてください。
答弁執行部
約155億円です。
質疑・意見委員
毎年、各学校から施設改良の要望が出ると思いますが、そのうち対応済みは全体の何パーセントですか。
答弁執行部
令和7年度に各学校から出された改良要望は640件で、現時点で対応済みは139件、割合は約21.7パーセントです。
質疑・意見委員
残りの8割は対応のめどが立っているのですか。
答弁執行部
緊急性が高いものは年度内に修繕しています。緊急性は低いが修繕で改善が見込めるものは令和8年度に対応予定で、長寿命化工事の際に対応できるものはその工事に組み込みます。
質疑・意見委員
緊急性の高いものから対応するとのことですが、過去に、公共施設を考える会が指摘したのに校舎のコンクリート爆裂片の落下やアスベスト含有建材の破損を2年間放置した事例があり、緊急性が高いまま放置される事態が繰り返されているのではないですか。
答弁執行部
修繕は、学校から施設課へ相談があると状況に応じて職員が現場を確認し、必要と判断されれば早急に対応しています。
質疑・意見委員
修繕件数が少なすぎるのではないですか。緊急性が高いものを事実上放置しているのではないですか。また、肢体不自由の子に対応するためエレベーターが必要なのに設置されていない学校は何校ありますか。
答弁執行部
現在、エレベーター設置工事中で使えない学校が小学校で2校あります。
質疑・意見委員
供用開始は2027年度とのことですが、今エレベーターが使えない学校が2校あり、必要性が判明してから設置まで約3年かかるため、その間、子どもが不自由し教職員の負担も大きいです。全学校にエレベーターを設置する計画を直ちにつくるべきではないですか。
答弁執行部
エレベーターは、肢体不自由特別支援学級を新設する場合に設置することとしており、対象の子の入学に合わせて整備を進めています。
質疑・意見委員
学校は避難所の機能も求められるため全校へのエレベーター設置は不可欠なのに整備が滞っています。築30年超の学校が大半を占める中、校舎整備費の予算が全く足りていません。予算額の抜本的な引き上げが必要ではないですか。
答弁執行部
校舎と附帯施設などの整備の予算額は、令和4年度が約72億円、5年度が68億円、6年度が89億円、7年度が63億円、8年度が75億円です。年による増減はありますが、5年前と比べれば着実に増えています。必要な予算は毎年計上し確保していきます。
質疑・意見委員
積み上げているのは分かりますが、必要な水準には全く届いていません。抜本的な予算引き上げの努力をしてください。
2. 教員の増員と多忙化・学級規模・残業
質疑・意見委員
教員が子どもと向き合いチームで対応できる環境づくりとして、市独自に教員20人を国基準以上に配置するとのことですが、なぜこの施策を行うのですか。
答弁執行部
教職員定数の関係で教員1人の授業時数が多くなる学校を対象に、授業時数の軽減を目的に市独自で配置するものです。
質疑・意見委員
学びの質向上には教員増が必要です。本市では不登校が5,700人超、いじめは過去最多、全国でも子どもの自死が500人を超えるなど状況は厳しいです。安心して登校できる環境のため、教師の目が届く少人数学級が不可欠と考えますが、いかがですか。
答弁執行部
学級編制は、きめ細かな指導のため国に先駆けて小中学校全学年で35人以下としており、引き続き適切に実施します。
質疑・意見委員
既に実施とのことですが、教員不足の背景には多忙化が大きく影響しているのは周知の事実です。2025年12月に文部科学省が初めて実施した少人数学級の実証研究の中間まとめでも、学力や社会情動的スキル、教師の在校時間に有意な効果が示されたとされ、教員増による少人数学級化が有効な手だてになり得ると示唆されています。働き方の観点からも少人数学級は喫緊の課題ですが、推進への考えを聞かせてください。
答弁執行部
教員数は令和8年度に国基準を超えて市独自の配置を行うこととしており、今後もその効果を踏まえ必要な教員の確保に努めます。
質疑・意見委員
OECD諸国と比べても、日本の学級規模は小学校で平均27.2人(OECD平均21人)、中学校で平均32.1人(OECD平均23.2人)と、対象国の中で最も多いです。20人以下学級へ踏み出す必要があり、本市も早急に実施すべきですが、いかがですか。
答弁執行部
さらなる少人数学級は、少人数での人間関係づくりの面での懸念や、集団的教育・社会性を育む面で問題がないかなど十分な検討が必要です。国の検証が令和8年度に行われる予定なので、その報告も踏まえて検討します。
質疑・意見委員
ぜひその方向で検討を進めてください。
質疑・意見委員
3月10日付の西日本新聞で、教員の残業が高止まりし、部活動や保護者対応も重なって持ち帰り残業をせざるを得ず、隠れ残業が深刻だと報じられました。本市でも同様の実態が蔓延しているのではないですか。
答弁執行部
令和6年11月の教職員アンケートで直近1週間の持ち帰り業務の割合を確認したところ、小学校は55パーセント、中学校は51.8パーセントで、1日あたり1〜2時間、2〜3時間が多い結果でした。持ち帰りが発生しないよう、働き方改革プログラムに基づき業務全体の縮減に取り組みます。
質疑・意見委員
本市の調査でも半数が持ち帰り業務をしている実態があり、日教組調査でも3人に1人が実勤務時間より短く申告した経験があるとされます。いわゆるやりがい搾取が教員人気の低迷を招き教員不足につながっているとの指摘は本市にも当てはまるのではと懸念します。今回の20人増員では働き方の改善に不十分ではないですか。
答弁執行部
繰り返しになりますが、教員数は今回の独自配置の効果も踏まえながら、必要な教員の確保に取り組みます。
質疑・意見委員
教員1人の授業持ち時間が長い点は以前から指摘していますが、依然として業務が教員に集中し働き方改善に至っていません。根本は人が少なく業務が多すぎる構造問題です。教員を大幅に増員し少人数学級を実現して一人一人に目が届く体制をつくり、いじめや不登校の解決につなげるべきです。そのためには今の約1.5倍の教員数が必要と考えますが、いかがですか。
答弁執行部
繰り返しになりますが、中長期的には学びの質向上に向け、独自配置の効果も踏まえて望ましい指導体制を検討し、必要な教員の確保に取り組みます。
質疑・意見委員
ぜひ検討するよう要望しておきます。
3. スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの配置
質疑・意見委員
スクールカウンセラーは、令和8年度は週何日学校に配置しますか。
答弁執行部
週1〜2日、8時間、全ての市立学校に配置しています。
質疑・意見委員
不登校の子は1校あたり26人程度で、その配置時間では各学校の実態に見合った業務ができないのではないですか。
答弁執行部
配置時間を増やしてほしいという声はあります。ただ、文部科学省が各学校に配置すべきとする基礎配置は週4時間で、本市はその倍の時間に拡充して全校に配置しています。緊急に支援が必要な時は、スーパーバイザーをはじめ他のカウンセラーも増員して対応できる体制です。
質疑・意見委員
元鹿児島大学准教授の吉村氏の資料では、子どもや保護者の訴えや状態像だけでは実態把握や解決が困難で、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを交えた多面的な見立てと横断的な支援が必要だと指摘されています。両者は現場でかけがえのない役割を果たしていると思いますが、いかがですか。
答弁執行部
学校の中だけで子どもの課題に対応するのが難しい時代だと感じています。専門職を配置するだけでなく、専門職と教員がよりよい支援をできるよう、本市は独自に教育相談コーディネーターを配置し、教員と専門職が一緒に支援に当たる体制づくりを進めています。今後も進めていきます。
質疑・意見委員
教育相談コーディネーターを配置しているとのことですが、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが学校でうまく活動できていないと聞きます。本市でもそうした実態はないですか。
答弁執行部
それぞれ経験や個性が異なるため、各自が学校の中で実力を発揮できるよう、校長など管理職や教育相談コーディネーターの調整のもとで安心して働けるよう、教育委員会として常々学校に依頼しています。
質疑・意見委員
文部科学省の現場調査でも、全国的に十分活用できていない事実があり、原因として巡回制が挙げられています。本市も全校に配置はされていますが、週数時間で複数校を掛け持ちのため、緊急時に学校にいなかったり、教職員との打合せ時間が確保できず情報共有が不十分になると指摘されています。本市でも同じ状況ではないですか。
答弁執行部
スクールカウンセラーは、緊急時に備えてえがお館に毎日1人、スーパーバイザーのカウンセラーが常駐しています。各学校からの相談に対応するほか、学校での支援に人員が必要なときはスーパーバイザーを中心に複数のカウンセラーを派遣する仕組みです。
質疑・意見委員
スーパーバイザーがえがお館にいて連携していると理解しました。吉村元准教授も、計画的な配置により予防・早期発見・早期対応・連携が可能になる多層支援モデルを示し、常駐していればそれが可能だと結論づけています。不登校・いじめ・貧困・虐待など教員だけでは対応しにくい問題に専門家の意見をすぐ取り入れられます。そのためには正規雇用で全校に配置してこそ役割を発揮できるのではないですか。
答弁執行部
各学校に1人配置できるようになればよいと考えています。国にはスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの正規職員化を求めており、予算拡充も含めて国の動向を見守っています。
質疑・意見委員
各学校に1人常駐させることが本当の役割を発揮できる道だと強調しておきます。国に求めると同時に、市独自の対応も求めておきます。
質疑・意見委員
スクールソーシャルワーカーについて、存在を知らない保護者が多いと感じます。案内しても『それは誰か』という反応が多く、小学校では2〜3校担当で入学式に1校しか出られないため知る機会が少ないです。スクールカウンセラーも同様で、『何かあればこの先生に相談できる』という周知をぜひ進めてほしいと要望します。
4. 大学等との協働による不登校の実態調査とフリースクール支援
質疑・意見委員
不登校の新規事業のうち、大学等との協働による不登校児童生徒の実態・支援ニーズ調査のスケジュールを教えてください。
答弁執行部
令和8年度実施予定で、現時点では7月までに調査内容を有識者と検討し、10月までにヒアリングなどの調査を実施したいと考えています。その後、結果を分析しますが、スケジュールも有識者や学識経験者と相談の上で最終決定します。
質疑・意見委員
懸念が多いです。不登校の主なニーズは既に明らかで、現場が厳しいことやフリースクールの月謝負担が重いことも把握されています。現場の声が出尽くしているのに、なぜ改めて予算をつけてまで調査するのですか。
答弁執行部
これまでも支援策検討のためのアンケートは実施してきましたが、今回は不登校の状態にある(またはあった)子ども本人への直接ヒアリングを行う点が最大の違いです。周囲から見たニーズではなく、当事者が不登校のときにどんな支援を望んだのかを明らかにすることを目的にしています。
質疑・意見委員
これまでの課題を先送りしているのではないですか。有識者会議で項目を検討するプロセス自体が、今支援を必要としている親子を待たせており、怠慢ではないですか。
答弁執行部
支援策が十分でないとの指摘は真摯に受け止めます。しかし、正確な支援ニーズや実情の把握はどの段階でも最も重要であり、今回の調査も当事者の実情に迫るものとなるよう努めます。
質疑・意見委員
不登校に苦しむ親子は待ったなしの変革を求めており、その声が十分反映されないから現状が続いています。調査後に新たな支援策を検討するとしても、結局は既存メニューの案内にとどまっています。問題の本質を『案内不足』にしているように見えますが、発端は支援メニュー自体が不十分な点ではないですか。
答弁執行部
不登校には多様な背景があり、支援メニューの不足や、支援につながっていない子がいることも課題と認識しています。まずは準備している支援策につながる子を増やしたいと考え、令和6・7年度に施策を網羅したリーフレットを配り利用を促しました。その子に合った支援への接続が重要で、支援が届いていない子を減らすことを念頭に施策の充実を図っています。
質疑・意見委員
支援自体が不十分なことが不登校の急増を止められない要因であり、この点を取り繕うべきではないと指摘しておきます。今回のアンケートは、配布・回収や対象児童生徒の特定などで結局は現場教員の手を煩わせるのではと懸念しますが、いかがですか。
答弁執行部
調査の実施方法は今回、大学と協働で行う予定で、教育委員会だけの判断にとどまらず、よりよい方法となるよう十分に検討します。
質疑・意見委員
ただでさえ疲弊している現場に新たな負荷をかけるのではという懸念もあります。どんなニーズが出てくると想定していますか。
答弁執行部
支援内容の不足や学校環境の在り方など、示されるニーズは多様になる可能性があるため、大学と一緒に分析を進めます。
質疑・意見委員
保護者のニーズに応えること自体は否定しませんが、それだけに目を向けて、なぜ学校が子どもにとって苦しい場所になっているかという視点が欠落しないよう取り組むべきですが、いかがですか。
答弁執行部
学校の中から、子どもが困っている姿をできるだけなくしたいと考えています。そのため、不登校の子がどんな思いで過ごしているかを把握するアンケートやヒアリングは重要で、丁寧に実施します。学校が一つのチームとなり、課題を抱える子をよりよい方向へ導き支援できる集団となれるよう努力します。
質疑・意見委員
根本的には学校が多忙で、詰め込み教育そのものへの反省が伴う調査でなければ解決につながらないと指摘しておきます。
質疑・意見委員
470万円の予算の内容を教えてください。
答弁執行部
ヒアリングやアンケートの結果を迅速かつ的確に分析するため、分析を専門とする業者に協力を依頼することを想定しています。
質疑・意見委員
アンケートの作成・集計・分析などを行う大学教授や調査会社への委託料だと思いますが、470万円あれば生活困窮世帯の不登校の子のフリースクール利用料助成を何人分補助できますか。この調査の優位性は低く、ほかに優先すべき施策があるのではないですか。
答弁執行部
フリースクールなど民間施設は成り立ちや考え方が一様でないため、現段階で経済的支援を行うことは考えていません。保護者から支援先につなげてほしいと声があれば、教育委員会内部で子どもの状態にふさわしい支援先へつなぐよう努めています。
質疑・意見委員
我が会派も12月議会で質問しましたが、子どもを追い詰めないためには、不登校を親や子の責任としない対応が必要です。学校が忙しすぎる現状や、全国学力テストなどで競争をあおる仕組みが教員の多忙化を助長している面もあり、多忙化の解消が求められていると思いますが、いかがですか。
答弁執行部
子どもにとって過ごしやすい学校づくりを進めることは教育委員会と学校が最も目指すべきところで、引き続きそのような環境整備に努めます。
質疑・意見委員
フリースクールへの支援を今は考えていないとの答弁は理解できなくはありませんが、財政支援が難しくても、フリースクールが子どもを支えている実情があるなら事業補助などの在り方を検討すべきです。フリースクール側の意見を聞く場も不足しています。他都市では支援を始めた例もあります。実態を的確に把握し、事業補助などで学校に行けない子を救い、行きたくないと思わせない取り組みは人を増やしてでも実施すべきです。食わず嫌いをせず、どの部分なら行政が支援でき子どもの状況改善に資するのか前向きに検討してください。
5. 不登校支援(官民共創・支援を受けていない子ども・教育支援員)
質疑・意見委員
先日の答弁で『官民共創』という言葉が使われましたが、官民連携とは意味合いが違うと思います。今回のニーズ調査で様々なニーズが洗い出される中には、公でカバーできるもの、性質的にできないもの、憲法との兼ね合いでカバーすべきでないものもあります。現に子どもを支える民間団体がある中で、官と民でどうつくり上げるかを考える認識は既にあると思います。財政補助も、個人にするのか施設にするのか、公金支出の適正性をどう担保するかを緻密に考える必要があります。他都市がやっているからではなく、本市として公金を出す基準を整理すべきです。また支援ニーズ調査は必要不可欠です。学校から支援メニューが全く周知されず保護者が探し回ってやっと民間につながった例もあれば、学校と綿密に話した上で子どもの特性に合わず民間を選んだ例もあります。資料でも、調査・分析の後の矢印が『新たな支援策の検討』と『既存メニューの案内』に分かれています。既存メニューが伝わっていないなら案内が必要で、理解した上で合わないなら官民共創で新たな支援策を検討すべきです。今あるものを押し付けるのでなく視野を広げて対応を考えることになると認識しています。昨年の議会での意見に対し早速令和8年度予算に計上されたのはスピード感を持って取り組んだ結果と認識しています。有識者の知見も踏まえ、漏れなく、誰一人取り残さない教育システムの構築に向けて支援ニーズ調査を最大限活用してください。
答弁執行部
指摘のとおり、それぞれの子の困り感や必要な支援をしっかり把握するニーズ調査にしたいと考えており、今展開している支援策につながっていない子がいることも認識しています。既存の支援策につなぐことに加え、新たな支援策を公だけでやるのか民の力も借りるのかも含めて、学識経験者とともに探っていきます。
質疑・意見委員
数年前、文部科学省が『学校の内外で相談や支援を受けていない不登校の子』を11万4,000人と示したことがあります。本市で、学校の内外で全く支援を受けられず家にずっといる子は何人くらいですか。今回のニーズ調査でそこが洗い出されるか期待しています。本市はいろいろ手だてを打っていますが、何の支援も受けていない子が相当数いる状況で、新たな支援策が必要です。何の支援も受けていない子の人数を分かれば示してください。
答弁執行部
令和6年度の調査では、小学校は不登校2,492人のうち、校内で養護教諭やカウンセラー等の相談・指導を受けた人が617人、校外で受けた人が431人、内外両方で受けた人が326人、担任や学年の先生に相談・指導を受けた人が741人、全く受けていない人が377人です。中学校は不登校3,278人のうち、校内で受けた人が542人、校外が629人、内外両方が490人、教職員から受けた人が1,365人、全く受けていない人が252人と把握しています。
質疑・意見委員
子どもが学校に来なくなったと認識してから不登校に至るまでの期間を示してください。
答弁執行部
状況は様々ですが、教員は1日欠席でも理由を把握し、2、3日続けばなぜ続くのか保護者と確認します。病気や体調不良でない欠席と分かれば、その時点で子どもに心配なことがあるのか相談を始めます。
質疑・意見委員
来なくなってもまた来る子もいれば、そのまま来なくなる子もいます。素人感覚ですが、子どもが親以外で最も接したい相手は教員だと思います。カウンセラーやソーシャルワーカーも重要ですが、病気以外の理由が分からない段階で、教員は多忙とはいえ家庭まで迎えに行ってはどうでしょう。私の地域では通勤途中に子どもを迎えに行っていた教員の例があり、連れてこられない日もあったが『家に行くことが大事』と話していました。教員との信頼関係は子どもにとって非常に大きいです。せめて朝だけでも放課後だけでも家を訪ね顔を見せることが最も響くのではないですか。何か方策を考えていますか。
答弁執行部
小学生は、担任との関係がよく子どもの側から関わりを求めているなら担任の力は大きいです。関係がよくない場合でも、学年の先生など話しやすいと感じる先生とつなぐ努力を学校としてすべきと考えています。学校に足が向きづらい子や教室に入りづらい子に対応できる人材の配置ができないかと考え、令和8年度は教育支援員を希望した学校全てに配置する予定です。
質疑・意見委員
教育支援員は希望校だけでなく常時配置し、何かあればすぐ対応できる体制にすることが大事だと思うので、しっかり検討してください。
6. 通級指導教室の運用(巡回・拠点・保護者通知)
質疑・意見委員
通級指導教室の運用について、新規の保護者には巡回指導の案内のみが伝えられていると聞きます。一方で保護者が通級指導教室を選べる旨も周知するとのことですが、その情報提供は具体的に誰が行うのですか。
答弁執行部
新規の対象者には決定次第、全員を巡回指導の対象として通知を送っています。その通知に巡回指導と拠点校通級の違いを記した文書を同封し、選択可能である旨も明記して周知しています。
質疑・意見委員
通知だけでは不十分ではないですか。通級を選べる旨を実際に保護者へ伝える役割は現場の教員が担うのですか。再確認が必要な場合は誰に確認すればよいですか。
答弁執行部
通級指導は新規・継続とも、日程や時間割の調整は全て担当教員が保護者と連絡を取りながら進めています。拠点指導を選ぶかも、日程調整の際に担当教員が保護者に説明し、双方で決めていきます。
質疑・意見委員
巡回指導を案内しつつ実際は通級の選択も伝えるという運用は矛盾をはらみ、保護者の混乱を招くおそれがあります。説明・調整を現場が担わざるを得ないのは教員の負担増にもつながる懸念があります。あわせてクラス編制の確定はいつ頃を予定していますか。
答弁執行部
教員の負担を踏まえて教員と協議し保護者向け通知文を作成しており、意見を反映した新たな通知文で案内しています。時間割の決定は従来どおり担当教員が保護者と連絡して進めており今回が初めてではありません。巡回校・拠点校の設定は、巡回教員の負担軽減のため対象児童生徒全員の居住地を把握し拠点校との距離を確認して、できる限り近い通級先を選べるよう発達教育センターで全員の配置を割り出して決めています。
質疑・意見委員
3月は次年度準備の時期なのに、通知では巡回と明記しつつ実際は通級選択が可能な点を現場教員が補足せざるを得ず、内容に矛盾が生じて現場に相当の負担が出ています。拠点校は小学校27校・中学校10校のクラス数があると理解していますが、現時点で振り分けは確定していますか。令和8年度の拠点校の確定状況を示してください。
答弁執行部
発達教育センターから保護者へ通級校の決定通知を出し、その通知をもって学級編成が行われたと捉えてください。3月に通知を出して通級校を決める流れは従来どおりで、拠点校や巡回校を決めた上で通知しています。
質疑・意見委員
通知後に保護者が拠点指導を希望した場合、教室数が足りなくなることはありますか。
答弁執行部
全員が拠点指導を選んでも全員が教室に入れるよう配置しているため、教室数が足りなくなることはありません。
質疑・意見委員
令和8年度に入る子が全員拠点指導を希望した場合、今の拠点校の教室に全員入れるという理解でよいですか。
答弁執行部
そのとおりです。1教室13人で配置しており、拠点と巡回に分かれることを考えると、全員が拠点を選んでも13人以上にはならず、今の教室に入ります。
質疑・意見委員
教員の配置も既に決めているのですか。
答弁執行部
各学校の教室数に応じた教員の配置は決定しています。
質疑・意見委員
現場は非常に混乱していると聞きます。基本は拠点で振り分けが決まり、その中で巡回の希望があってもよい形だと思いますが、保護者への通知は巡回が前面に出ており、そこが混乱のもとではないですか。現場の教員には正確に伝わっていますか。
答弁執行部
通級の教員にも話しましたが、巡回は教員が行く指導なので、時間割を決めた後に『やはり拠点がよい』と変えても子どもが自分のところに来るだけで教員は困りません。逆に最初に拠点で出すと、後で巡回に変わると時間割が組めなくなるおそれがあるため、今回は全員巡回通級で通知を出すと校長や担当教員に話しています。
質疑・意見委員
最初に巡回とすれば時間割を組め、そこから拠点への変更は手間がないとのことですが、その仕組み自体が保護者や現場教員の混乱のもとになっているのではないですか。混乱は出ていませんか。
答弁執行部
教員からの質問には全て答えているため、大きな混乱は今のところ聞いていません。保護者へは令和8年度の予算が確定した中で通知を出すため、これから通知を出して返事が返ってくると捉えています。
質疑・意見委員
巡回で通知を出すと新規保護者は拠点校を知らず選択の余地が狭まり、現場でも混乱が生じ拙速です。説明が不十分で曖昧な点が多く、最終的に現場教員へ説明負担が集中する運用は問題です。近隣の小学校3校を確認すると時間割がいずれも異なり、巡回先が変わる中での労働環境整備も現場へのしわ寄せが大きいです。加えて巡回では現状一対一対応となり得るため、ハラスメント等への不安が解消されないまま実施されようとしている点を強く懸念します。丁寧な聞き取りと体制整備を先行させ、現行のやり方は改め、拠点校の抜本的増設へかじを切るべきですが、いかがですか。
答弁執行部
進め方は、令和7年度に試行的に巡回通級を始めた上で、教員や保護者の意見をしっかり聞き、現場の教員にも共有しながら進めています。保護者への説明は、予算が確定していない以上、大々的にはできないため、まず教員や校長に、予算が決まればこの流れで進めると説明しています。指導については、通級指導教室は特別支援学校の教育課程の一つである自立活動を指導するもので、自立活動は個別を基本とすると文部科学省が示しています。まずは個別指導を基本に、今後も教員と話しながら進めます。マンツーマン対応への不安は、通級の教員に『相談してほしい』と話しています。
質疑・意見委員
私も現場の人から同じような課題を聞きました。予算が決まらなければ詳細は言えないのかもしれませんが、それだけでなく、現場ではどうやるかのビジョンが全く見えない中で進められようとしており、今の話では不十分だと思いました。しっかり体制を整えることが必要だと求めておきます。
7. 空調整備(普通・特別教室・体育館・武道場)
質疑・意見委員
普通教室・特別教室の空調整備と体育館の空調整備は意義が異なると思いますが、改めて説明してください。
答弁執行部
普通教室の空調は、平成28年度までにPFI事業で整備した空調の維持管理を行うとともに、学級増に伴い未整備の教室に整備するものです。特別教室の空調は令和4年度までにPFI事業で整備した空調の維持管理です。体育館の空調は全学校体育館に整備していくものです。
質疑・意見委員
今、学校で空調が整備されていない場所はありますか。
答弁執行部
特別教室の準備室や印刷室など児童生徒が常時使わない部屋です。また、中学校・特別支援学校でセンター給食を受け取る『受所』も整備されていません。
質疑・意見委員
受所には今後空調を整備するのですか。
答弁執行部
受所の運営はPFI事業者に委託しており、従業員は事業者側の雇用のため、労働環境の確保は雇用主に暑熱対策を求めています。あわせて教育委員会として移動式のスポットクーラーを設置して随時体を冷やせるようにしており、現時点で空調を整備する計画はありません。
質疑・意見委員
中学校で生徒が利用する場所で、今後整備される体育館と受所以外に、空調が整備されていない場所はありますか。
答弁執行部
生徒が常時利用する場所の空調は済んでおり、それ以外で整備されていないのは武道場です。
質疑・意見委員
中学校の体育館に空調を整備した後、放課後に部活動で使う場合は空調を使わないのですか。
答弁執行部
部活動も教育活動の一環なので、その際の空調使用を特段制限するものではないと考えています。
質疑・意見委員
剣道部は武道場で活動していると思いますが、それは教育の一環ではないのですか。考えを聞かせてください。
答弁執行部
武道教育は体育の授業でも必修で、武道場は剣道・柔道などの部活動でも使うため、教育活動の大切な一環だと考えています。
質疑・意見委員
それを踏まえて今後検討してください。剣道は防具を全身にまとう珍しいスポーツで、夏場に窓を開けられればよいですが、近隣からの苦情で窓を締め切って活動する剣道部もあると聞きます。空調の有無にかかわらず、子どものために早期に対応してください。部活動が教育の一環で武道教育もしているなら、武道場への空調整備も今後しっかり検討してほしいですが、どうですか。
答弁執行部
昨今の暑さから武道場への空調整備のニーズは高まっていると認識しています。ただ多額の費用を要するため、事業の優先順位を総合的に判断する必要があり、今後の検討課題と受け止めています。
質疑・意見委員
優先順位は変わらないと思いますが、子どものために頭の中に入れておいてください。
8. 給食受所の空調
質疑・意見委員
受所の空調は以前から要望していましたが、ある学校の養護教諭からも要望がありました。スポットクーラーはありますが固定設置で、トラックの荷下ろしやコンテナへの並べ替え作業時には風が当たらず、令和7年は具合が悪くなった例もありました。衛生管理上シャッターを即時に下ろす決まりで内部は密封され、搬入食材も温かくなるとのことです。委託先が管理しているからという発想でなく、学校という公的施設は教育委員会が一体で管理すべきで、敷地内に管轄外の場所があってはなりません。受所の空調について前向きに検討してほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
受所は、以前は衛生面からシャッターを開放しないよう指導していましたが、近年の酷暑を踏まえ令和5年度より窓やシャッターの開放を認め、環境改善を図っています。作業の合間にスポットクーラーの前で体を冷やせることも夏場の視察で確認しています。事業者に暑熱対策の徹底を求めつつ、本来は事業者が全て行うのが原則ですが、教育委員会としても学校管理の立場から移動式スポットクーラーを配置し熱中症予防に努めています。なお、方針が受所従業員に十分伝わっていない状況が確認できたため、再度事業者を通じて暑熱対策の徹底が確実に伝わるよう周知します。
質疑・意見委員
現場の気温は非常に高く作業が困難で、これは給食運営課だけでなく教育委員会全体の問題として検討すべきです。現場で働く職員の健康管理や施設管理は教育委員会として責任を負う必要があり、しっかり対応してください。
9. プレハブ教室・過大規模校
質疑・意見委員
プレハブ教室がある学校数を教えてください。
答弁執行部
現在、プレハブ仮設校舎を普通教室として使っている学校は、小学校38校、中学校22校、特別支援学校3校です。
質疑・意見委員
プレハブがあるのは過大規模校だと思いますが、用地買収が厳しかったり校区調整で分断が生じているなどで通学に支障が出ている学校が松島小や箱崎小を含め10校近くあります。プレハブ増設を重ねざるを得ない学校は、現行校舎を使いながら新たに鉄筋の校舎を増築・建設する選択肢を検討すべきではないですか。
答弁執行部
児童生徒数の推計に基づき、比較的短期間で整備できるプレハブ校舎で教室を確保しています。鉄筋コンクリート造などの増築は、教室不足の見込みや施設の状況を勘案しながら、必要性を見極めて慎重に判断すべきものと考えています。
質疑・意見委員
用地確保や校区調整が困難でプレハブが長期化している学校は、民間プールの積極的な誘致や校地内への新校舎増設なども検討すべきで、現行校舎を使いながら新棟を建て、老朽校舎の建て替え期に解体するなど臨機応変な対応が必要です。小学校でも約1万6,000平方メートルの規模が必要で、先行取得の実績が乏しく価格面でもマンションやホテル業者に勝てない現体制では用地確保が難航します。長年プレハブが続く学校は、数年に1回でも現状と見通しを示す情報公開を徹底し、一層の努力を求めます。また、同一小学校校区でも中学校が分かれる事例で子どもが混乱しコミュニティに負の影響が出ています。分断地域に残る課題を定期的に公表し、解決に至らずとも情報を出し続けるべきですが、いかがですか。
答弁執行部
過大規模校でプレハブが長期設置されている学校は、分離新設や校区調整に取り組んでいますが、用地がない、地域負担が大きく調整が難しいなどの事情があります。西新小や高取小は国庫補助の対象外ですがプレハブでなく校舎増築で環境を確保しています。今後、那珂小や那珂中など長期的にプレハブ対応となるおそれのある学校は、建て替え時期を待たず一部増築で早期に環境を確保する方策を検討するなど、校区調整も併用しつつ着実に進めます。定期的な情報提供も行っていきます。
質疑・意見委員
過大規模校では職員室が不足し、学生の受入れも難しく、放課後の自習も暗い廊下でせざるを得ない状況もあります。教育委員会の対応は最低限にとどまり、少人数指導やランチルーム、職員室の拡充もかなわず我慢を強いています。一部屋増やせばよいという発想でなく踏み込んだ整備が必要です。学級編制について、例えば35人学級で36人になれば18人・18人に分け、141〜175人で5学級となりますが、どの時点の人数で判断していますか。
答弁執行部
学級編制の基準日は、1年生は入学式の日、2・3年生は始業式の日です。
10. 学級編制作業のスケジュール(急なクラス替え)
質疑・意見委員
次年度の学級編制作業のスケジュールを教えてください。
答弁執行部
基準日をもとに3月中に配当する教員数が決まるため、それから編制作業を始めます。
質疑・意見委員
基準日が転出入の時期のため、1人の増減で学級数が5学級から6学級に、またはその逆に変動し、現場の計画や人員配置を全面的にやり直す無駄が生じています。過大規模校では170人超の推計段階から、最低30人を下回らない範囲で最初から6学級を認めるなど、弾力的な運用で無駄な作業を減らし、現場が安心して新年度準備に着手できるようにすべきではないですか。人材を増やす前提なら5人程度の乖離は許容するなど柔軟な対応を検討してください。
答弁執行部
基準日は入学式・始業式時点としていますが、その後の転入学見込みがある場合はそれを見込んで編制しています。なるべく人数に応じて授業や編制が円滑に行えるよう対応しています。
質疑・意見委員
そうなっていないと感じており、4月に入ってから転居で急なクラス替えが生じる事例もあります。児童生徒数の見込みをどの時点で算出し、どの時点で確定値として編制判断に用いているのか具体的に示してください。
答弁執行部
児童生徒数は2月・3月の推計をもとに入学式時点・始業式時点の人数を推計しています。4月中に入ってくることが見込まれる場合は、推計段階でその人数を加味して編制しています。
質疑・意見委員
推計で175人なら5学級ですが、その後1〜2人の増で現場が急なクラス替えを強いられ計画が無駄になる実情があります。推計が一定数に達したら事前に6学級で進めるなどルール化を検討し、少なくともその前提でシミュレーションを行うことで、年度当初の編制や人員配置の無駄と混乱を減らせないですか。
答弁執行部
学級数によって学校運営の計画も変わるため、現場の実情を丁寧に聞き取りながら、どの時点でどう学級数を見込むのが合理的で負担を最も軽減でき、現場が不安なく円滑に新年度準備を行えるかを十分踏まえ、学級編制の決定の在り方を研究・検討していきます。
質疑・意見委員
現場で無駄な作業をせず感謝されるよう研究してください。
11. 教員採用試験(理系学部・小学校免許・免許外の交流)
質疑・意見委員
小学校教員の採用試験について、理系の学部を卒業すると受験できないと聞きましたが、受験資格を教えてください。
答弁執行部
小中学校で勤務するには原則として校種に応じた教員免許が必要です。免許は、必要な単位を取れる教育学部や、一般の大学でも教職課程の単位を取れば申請できます。
質疑・意見委員
理系学部を卒業しても小学校教員免許が取得できないとのことでした。国が理科教育の充実を掲げる中、理科を学んだ学生にも小学校教員への門戸を開くべきです。制度が周知されていないことも問題で、理系学生は制度上受験できないのか、内容を説明してください。
答弁執行部
教員養成系でない一般の大学では、一般の学部に小学校教員免許を取るためのカリキュラムがない大学が多く、他大学の通信教育などで教職課程を受講しない限り、小学校教員免許を取るのは難しいです。
質疑・意見委員
大学側が配慮していないことが問題なのか、採用試験を行う市の制度の問題なのですか。
答弁執行部
大学側のカリキュラム上、通信教育などでなければ小学校教員免許を取れないことになっており、本市の取り決めの問題ではありません。
質疑・意見委員
理系学部卒では小学校教員免許が取れないため、小学校教員は文系ばかりだと思っていましたが、理科の実験をしてくれた先生に聞くと理科の教員でした。通信教育で取ったのかもしれませんが大変です。理系学部卒が小学校教員になるには通信教育などを受けるしかないのですか。
答弁執行部
以前理科の教員が小学校で指導していたとのことですが、今は人事異動交流により、中学校免許を持つ人が小学校免許を持っていなくても専科の指導をすることがあります。ただ本市の採用の仕組みでは、小学校免許を持つ人が試験を受けて小学校教員になります。小学校の教職課程を組む大学(通信教育含む)を卒業しない限り免許は取れない仕組みです。
質疑・意見委員
最初は好きな生物や科学を学びたくて理系に行き、後で小学校教員をやりたいと思ったときに門戸が開かれていません。中学校免許を持つ人が小学校で教えることをもっと増やしてほしいですが、中学校の理科採用がそれを想定しておらず難しいです。教育大以外の大学に行った人が後で教員になりたいと思ったときになれればよいのに、社会の仕組みがそうなっていません。福岡大学などの理系学部で教職課程が組まれれば、小学校の教員試験を受験できるのですか。
答弁執行部
中学校免許しか持たない人を小学校教員として採用することは制度上は可能です。ただ今は、小学校教員は担任業務を持てるように小学校免許の取得を受験資格としています。
質疑・意見委員
中学校免許のみの人は小学校の教員試験を受験できないようですが、受験できるようにする検討は可能ですか。
答弁執行部
中学校免許しか持たない人を小学校教員として採用することは今のところ行っていませんが、国が、質の高い人材確保の観点から、理学部など多様な学部出身者が小学校教員免許を取りやすくなるような見直しを進めています。国の検討状況を注視して検討したいと考えています。
質疑・意見委員
国任せでなく、市がどうしたいかではないですか。検討したが難しいなら分かりますが、『国の動向を注視する』では答弁になっていません。中学校で採用した理科の教員に小学校へ行ってもらうにも本来の中学校の理科が優先になります。中学校の理科免許を持つ人が小学校の教員試験を受けられるよう、検討できないですか。
答弁執行部
検討することは可能です。
質疑・意見委員
中学校免許を持つ人が小学校教員になれば理科の授業を依頼できます。小学校でも教科によって教員が変わることはあります。成り手不足もあり、市内の大学には様々な知識を持つ人がいます。国も理科教育を応援すると言っており、理系人材が免許を取りやすい環境づくりを大学に文書でお願いするのも一つの手です。現場が困っているのに、なぜ現場の対応を先にしないのですか。中学校から小学校への人事交流の事例はどのくらいありますか。
答弁執行部
市内の異校種間人事交流は、小学校から中学校へ行く人が年間4〜5人程度、中学校から小学校へ行く人が年間1〜2人程度と認識しています。
質疑・意見委員
小学校から中学校に行く場合、どの科目を受け持つのですか。
答弁執行部
小学校籍の人が中学校に行く場合、持っている中学校免許の教科を担当し、これまで体育や理科を担当した事例があると認識しています。部活動を任される例もあります。
質疑・意見委員
小学校免許も持ち、中学校の理科や体育の免許を持つ人が、人事交流で小学校から中学校へ行ったという理解でよいですか。
答弁執行部
そのとおりです。
質疑・意見委員
それでは一部の交流にすぎません。二百数十校あるうち数人だけでは困ります。小学校としても理科免許を持つ教員を増やす門戸づくりが必要です。教育大の理科と、他の専門分野の理科は目指す内容が違うと思います。他の進路も視野に入れていた学生が、希望すれば大学で小学校教員免許を取れる整備が必要で、市内や周辺の大学に早急に要請してほしいです。また、中学校の理科免許しか持たない人を小学校で採用できますか。国はそれも検討課題としているという理解でよいですか。
答弁執行部
国は今、大学の教員養成課程のカリキュラムを柔軟にする、理系学部出身者が免許を取りやすくする改正などを中心に検討しています。
質疑・意見委員
中学校の理科免許のみを持つ人を小学校で正規採用することは、本市をはじめ他政令市や東京都でも行われていないという理解でよいですか。
答弁執行部
本市では行っていません。他自治体の扱いは資料を持ち合わせていません。
質疑・意見委員
資料がないなら教育委員会の考えを答弁してください。小学校では国語など他教科も教えます。中学校免許で小学校教員をするなら、一定期間の研修を受ける前提で応募できる仕組みも考えられますが、何も検討しておらず他都市の状況も把握していません。理系等の専門教員を小学校に採用したくない姿勢にしか見えません。柔軟に採用しやすい仕組みを大学に要請するなどできない課題があれば教えてください。今日は持ち合わせていないとのことなので、最終的にできないという結論でも、どんな検討をしどんな努力をしたかを遅くとも決算までに報告してください。
答弁執行部
理科・算数は今後大事な科目で、子どもが理数に興味を持ち理数嫌いにせず育てること、コンピューターなどリテラシーの高い子を育てることはとても大事です。小学校での採用の仕方も他都市の事例を調べ、どうすれば理数に興味を持つリテラシーの高い子を増やせるか、教科の在り方や教員採用の在り方も含めて検討していきます。
質疑・意見委員
直接採用の可能性の検討や、中学校の理科免許を持つ人の採用、他教科でのモデル的な実施と検証を、今の本市は行っていません。中学校免許を持つ人を小学校で採用し、専門分野の力を発揮して子どもに興味を持ってもらう。そうしたことが可能になるよう門戸を広げる努力をしてください。
12. 学校給食(給食費・スチコン・真空冷却機・調理室)
質疑・意見委員
学校給食費の予算額が97億4,410万円余となっていますが、補足質疑で食材料費の総額をただした際の答弁は89億5,214万円余でした。なぜ差額が生じるのですか。
答弁執行部
97億4,400万円余は、児童生徒分と教職員分の食材料費を合わせた総額として掲げています。
質疑・意見委員
国が小学校の補助基準額を児童1人あたり5,200円と示していますが、市の給食費との差額1,100円など、市独自予算の総額はいくらになりますか。
答弁執行部
国の無償化制度により本市の歳入として満たされるのが46億5,000万円、生活保護など他の支援策で満たされるのが8億6,000万円、残りの34億7,000万円が全校種の食材料費のうち市の負担となる分です。
質疑・意見委員
学校給食の質向上事業のスチームコンベクションオーブンと真空冷却機の整備について、9月議会で意見交流したと報告を受けました。その後、整備に至る経緯を説明してください。
答弁執行部
9月の給食費補正議案の審議で、食に関わる民間の人の意見を参考として報告し、それらを参考に取り組みを進めると説明していました。加えて、現場職員全員への文書による意見聴取、栄養教諭全体へのオンライン意見交換会、保護者・児童へのアンケート調査を行いました。それらを踏まえ、予算編成の中で給食の質を向上させるために必要な整備として具現化したものです。
質疑・意見委員
現場の意見聴取も行い、児童生徒と保護者へのアンケート結果は私も見ました。『ご飯と牛乳は合わないのでは』『あまり気にならなかった』など様々な意見がありましたが、『給食がおいしい』という声がとても多かったのが何よりうれしかったです。現場の声では、オーブンと真空冷却機の整備についてどんな意見がありましたか。
答弁執行部
現場職員に給食の質向上のため取り組みたいことを聞いた際、スチームコンベクションオーブンや真空冷却機の整備、食材料費の増額などの意見が寄せられました。一方で、設置スペースの確保や調理工程の変更への不安の声もありました。
質疑・意見委員
オーブンが入ればメニューが豊富になるとも伝え聞きました。実際に現場で業務に当たる栄養教諭や調理業務員は皆納得していますか。
答弁執行部
栄養教諭・調理業務員からは賛成・反対など様々な意見をもらっています。それを踏まえ、現地確認や北九州市など整備済みの他都市の状況も踏まえ、不安の声にも十分対応可能と判断し取り組むことにしました。
質疑・意見委員
オーブン導入に反対ではありませんが、現場での動線や給食室のスペースが確定してからの導入でもよかったのではと思います。少し拙速すぎたのではないですか。一部の現場から大変だという声も聞きます。既に整備している学校があると聞きましたが、その校数を教えてください。
答弁執行部
スチームコンベクションオーブンと真空冷却機は令和10年度までの3年間で全小学校へ整備予定ですが、8年度は、既存の電気設備で対応可能で他の工事予定がない学校の中から調理食数を考慮し、小学校24校にオーブンを設置し、そのうち真空冷却機が未整備の10校に真空冷却機も整備する予定です。
質疑・意見委員
既にオーブンを設置している学校があると聞きましたが、今どのような状況で使っていますか。
答弁執行部
スチームコンベクションオーブンは博多小学校と舞鶴小中学校の2校で試行的に整備しています。本市は全市統一の献立のため、その献立の中で野菜をゆでるなどの下ごしらえに利用していると聞いています。
質疑・意見委員
献立は変わらなくても工程の中でオーブンを使える場面があり、寝かせていたわけではないと理解しました。オーブンと真空冷却機はリースですか、購入ですか。購入なら単価を教えてください。
答弁執行部
令和8年度は他の機器と同様に教育委員会で直接購入し設置する予定ですが、9年度・10年度は電気設備の改修が必要な学校もあるため、リースも含めて検討しています。
質疑・意見委員
購入する場合の単価を教えてください。
答弁執行部
スチームコンベクションオーブンは約700万円、真空冷却機は約650万円ですが、実際は入札のためこれより下がると考えています。
質疑・意見委員
6月の空揚げ問題の際、メニューの拡大や彩りの問題など多くの意見が出ました。釜が5つある中で1種類メニューを増やすのは調理員の人数的に可能か話してきました。真空冷却機は既に六十数校に入っており、全校に入れば夏場でも蒸した野菜を急速に冷やしてサラダやあえ物が可能になるとの意見があり、早急な整備を求め、すぐ献立に反映できると思っていました。しかし電気工事があるためオーブンと同時整備と聞きました。真空冷却機単独での整備はできないのですか。できないなら理由を教えてください。
答弁執行部
真空冷却機は既に66校に整備済みで必要性は認識しています。現場からも真空冷却機を優先すべきとの意見があるため同時整備を考えています。真空冷却機は非常に大きな電気を使い電気設備の改修が必要な学校が多く、単独で先行しても全校整備には3年程度かかります。オーブンと同時に整備すれば同様の設置工事をまとめて行え、別々より期間を短縮でき費用も縮減できると考えています。
質疑・意見委員
真空冷却機だけを先に入れてほしいです。そうすれば速やかに献立に反映できます。制度設計としてはそちらが先だったのではと思います。オーブンも令和10年までの完備です。統一献立のため、全校整備までは献立に大きな変化はないということですか。
答弁執行部
オーブンと真空冷却機の整備は令和10年度までに行い、その間は統一献立のため、設置校ではオーブンを使い、未設置校では回転釜のみで同じ献立が出せるよう調理工程を調整します。全校整備までの間は、既存献立の調整や新献立の開発、機器への習熟期間として活用したいと考えています。
質疑・意見委員
現場の不安の声にスペースの問題がありました。給食室には大きな釜が5つと調理台があり手狭ですが動線は確保されています。この状態からさらに真空冷却機とオーブンを置くスペースは確保できるのですか。
答弁執行部
小学校の給食室はレイアウトや面積が様々で、設置時は現場と入念に調整します。オーブンの設置は既存の回転釜を1つ撤去し、そのスペースに設置することを想定しています。釜撤去による調理への影響は調理工程の調整で対応できると考えています。
質疑・意見委員
麺類の調理が非常に難しくなると聞きました。乾麺を2釜でゆで、2釜でだしを取り、1釜で添え物を作っているそうです。例えば2月18日の献立(麦ご飯・丸天うどん・ほうれん草のいため物・姪浜海苔のふりかけ・牛乳)だと、だしに2釜、麺に2釜、残り1釜であえ物です。これが4釜になると麺をゆでるだけで2釜使います。3月18日のナポリタンもソースを作らねばなりません。オーブンでメニューが豊富になると言いながら、実際は限定されるのではと危惧しますが、いかがですか。
答弁執行部
今の献立は全て回転釜で調理する前提で組んでいます。今後はオーブンを入れ回転釜が1つ減るため、新たな組み合わせに合わせて献立自体を組み替えて提供します。既存献立を全てオーブンありで調理できるとは考えていません。現場の栄養教諭・調理業務員と話しながら整備期間の間に献立を調整し、給食提供に影響が出ないようにします。
質疑・意見委員
子どもが大好きなメニューの一つがうどんです。釜を撤去した給食室とある給食室が混在する中で献立が同じなのは大変だと思います。導入と撤去を並行して進めることをイメージすると、導入反対ではありませんが、整備場所はしっかりスキームをつくってから進めても遅くないと意見を述べておきます。
質疑・意見委員
給食室によっては釜を1つ除いてもオーブンを導入できない狭い給食室があると聞きました。そこでは給食室そのものの大型改修が必要になるのではないですか。
答弁執行部
給食室の面積は様々で狭い給食室もあります。回転釜以外にも様々な設備があるため、設置時はレイアウトの見直しや配膳室への移動なども含め全体のレイアウトを変更することで整備が可能と考えています。
質疑・意見委員
配置できない学校が出ないのは当然ですが、整備で配置できるようになるのかという懸念は払拭できていません。ホテルパンを設置するスペースは確保できるのですか。
答弁執行部
ホテルパンに食材を並べる場合や洗浄後の収納場所も考慮して整備します。また令和8年度から事務局に栄養教諭を配置し、栄養教諭・学校現場との連携を強化し、現場に迷惑がかからないよう対応します。
質疑・意見委員
栄養教諭はしっかり現場の声を把握・反映し、学校現場と教育委員会の連携を強めてください。
質疑・意見委員
大規模改修をした香椎下原小学校と城原小学校で、給食室の工事が入らなかった理由を教えてください。
答弁執行部
いずれも令和7年度に長寿命化工事に着手していますが、7年度の工事は6年度に設計を行っており、反映できませんでした。
質疑・意見委員
城原小学校の体育館の空調と電力設備に問題があったのではないですか。
答弁執行部
電力設備について、九州電力から受電した電気を変圧する設備を改修する必要のある学校はオーブン導入に影響する可能性があります。体育館の空調は既に別に契約しており、それが支障になってオーブン導入が遅れることはありません。
質疑・意見委員
メニューの幅が広がるため冷却機を導入してほしいです。施工はスペースの問題など課題があるので現場の不安をしっかり払拭してください。
13. 学校給食の牛乳(月1回の提供見送り・カルシウム・業者)
質疑・意見委員
牛乳について、本市は令和8年度から給食で牛乳を月1回提供しないとしています。アンケートでは『栄養面で優れている』『貴重なカルシウム源』『毎日の提供に賛成』など肯定的な意見も多く、以前『ご飯と牛乳は合わない』という意見が出た際も『カルシウム摂取量は重要』と答弁したと記憶しています。今回どんな経緯で月1回提供しないことにしたのですか。
答弁執行部
牛乳が子どもが効率的にカルシウム等を摂る上で大事という考えは変わっていません。今回、アンケートで牛乳を約12パーセントが残しており、うちアレルギー等で飲めない子が約4パーセント、残り8パーセントが週1回以上何らかの理由で残していました。また和食で日本の食文化の理解を深める点から、牛乳でなくお茶の提供が食育上有効と考え、令和8年度は試行的に月1回、牛乳の代わりにお茶を提供します。この結果やアンケート、栄養摂取の状況、栄養教諭の意見を踏まえ、9年度以降を再検討します。
質疑・意見委員
牛乳をなくそうという声が大きかった記憶はなく、なぜ検討することになったのか解せません。個人的に牛乳は好きではありませんが、ご飯と牛乳に違和感はありません。なぜ検討することになったのか再度説明してください。
答弁執行部
栄養・エネルギーの補給は大事なのでそれを確保した上で、日本の食文化の理解を深める食育の観点や、アンケートで一定数飲めない子がいることへの配慮から、月1回試行することを考えています。
質疑・意見委員
他自治体でも和食の日にお茶にする例があり理解はできます。しかし議論が性急すぎます。栄養教諭は献立を1年前から作っており、6月から月1回牛乳をなくすのは相当悩んだと思います。カルシウムは1日1,000ミリグラムの摂取が必要とされ、給食で摂る333ミリグラムのうち二百数十ミリグラムが牛乳です。成長期に月1日とはいえ取れない日が出ることについて見解を聞かせてください。
答弁執行部
カルシウムの摂取は給食の摂取基準で定めていますが、献立によって上下があり、月単位・年単位で整合性が取れるよう調整しています。牛乳が飲めない子はその分が摂れていない状況がありますが、牛乳をつけない献立の際はその他の部分でカルシウム等を補うこととしており、月1回の試行でもあり大きな影響はないと考えています。
質疑・意見委員
栄養素の摂取は一日一日が大切で、1週間のトータルで調整すればよいというものではないと意見を述べておきます。
質疑・意見委員
牛乳が出ない日はぜひ他の食材でカルシウムが多く取れる献立にしてほしいですが、他の食材にすると塩分が超過するなどの事情もあり牛乳に頼らざるを得ない気もします。月1回でも牛乳をやめるのは、試行とはいえもう少し丁寧な説明の下で進めるべきで唐突すぎます。以前、牛乳とは別にオレンジジュースが出された違和感がありましたが、そうした献立は今はないのですか。
答弁執行部
中学校では夏場に牛乳を200ミリリットルから300ミリリットルに増やす日がありますが、現在も200ミリリットルの牛乳に、夏場の果物の代わりとして125ミリリットルのみかんジュースをつける献立があります。
質疑・意見委員
牛乳のみでカルシウムを確保せざるを得ない現状や、日本食を掲げつつ生の食材を提供できない場面があることを懸念しています。夏場に牛乳を増やす一方、量が少ない場合に同じ飲料としてオレンジジュースを出す運用には違和感があります。この状況はやむを得ないと割り切るしかないのですか。
答弁執行部
他都市で牛乳を全てやめた事例が1か所ありますが、その場合いりこなどカルシウムを取るために献立が限定されます。そのため基本的には牛乳を主体に入れ、必要なその他の部分を組み合わせざるを得ない状況です。
質疑・意見委員
説明は理解しますが、牛乳がない日に他の食材でどの程度カルシウムを補えるのかは関心があり、牛乳とオレンジジュースを同時に出す食育上の違和感は拭えません。給食制度上、必要な栄養を確保するための措置とはいえ無念さが残ります。牛乳を出さない日のカルシウム補給を可能な限り工夫し、メニュー変更時は丁寧な説明を行うよう要望します。
質疑・意見委員
牛乳を出さない場合にカルシウムを何で補うのか明確にしてください。国の令和2年度資料でも、給食で牛乳を飲んでいても小3女子や中学生男子ではカルシウムが足りていないデータがあり、給食なしの子は給食ありの子に比べ約2倍カルシウム不足を起こすとの比較もあります。給食の牛乳は子どもの栄養やカルシウム摂取に非常に貢献していると改めて感じます。月1回でも外すと全てが崩れるおそれがあるため大事にしてください。
質疑・意見委員
牛乳はいくらで納入しているのですか。
答弁執行部
200ミリリットルの牛乳を1パック66.05円で調達しています。
質疑・意見委員
200ミリリットルの紙パックの緑茶を想定していると思いますが、単価はどのくらいですか。
答弁執行部
99円です。
質疑・意見委員
月1回であれば児童生徒の12万食かける11か月分となり、牛乳との差額を確かめたかったのです。緑茶パックは高く、牛乳との差額は年間で1億円前後になると思います。6月からの導入ですが、その差額も含めて給食費を計上しているのですか。それともお茶代が高くなった分は他の食材の予算を減らすのですか。
答弁執行部
1本99円で年間では増額になりますが、給食の食材は特に野菜など生鮮食料品の値段の上下が大きく、全体の食材料費の枠内で賄える額です。飲料の値段が上がってもおかずの値段を圧迫しない仕組みで献立を作成しています。
質疑・意見委員
学校給食の牛乳は太宰府の永利牛乳から納入しており、12月18日の日本農業新聞に、月1回牛乳を出さないだけでも酪農家に大きな打撃との記事がありました。同社の社長は、検討は聞いていたが説明は一切なく、牛乳の9割が学校向けのため月1回止まるだけでも大きな損失と述べています。12月22日付の業界日報でも地場乳業や県内酪農家への影響は小さくないと記されていました。単価66.05円で、12万食の11か月分を止めた場合どの程度の影響が出ますか。
答弁執行部
センター給食は4月から、小学校は6月からの導入のため、令和8年度は、牛乳を提供しない日数に1日の平均提供本数を掛けると年間発注量で約5パーセント、金額で約8,000万円の減少になると考えています。ただ、栄養面の確保からヨーグルト等の乳製品の提供増や、夏場の牛乳の増量回数増も検討しており、影響額はこれより少なくなると考えています。
質疑・意見委員
業者のことをしっかり考えておかないと、最悪の場合は営業が成り立たなくなり毎日の牛乳が入ってこなくなる可能性もあります。子どもが飲む牛乳に貢献してくれている事業者との関係を大事にしてください。牛乳から変えるものは緑茶ですか。
答弁執行部
中学校は年間を通して緑茶の提供を考えており、小学校は6・7月は緑茶の提供を決定していますが、2学期以降はどの種類のお茶が望ましいか、様々な角度から検討して今後決定します。
質疑・意見委員
子どもは年間を通じてお茶や水を持参しています。学校での直結給水化率を教えてください。
答弁執行部
学校の水道の直結給水化率は令和7年度末時点で約41パーセントです。
質疑・意見委員
お茶にはカフェインが含まれ、小さな子が飲むことを心配しています。カテキンは風邪に効果があるといってもカフェインが結構入っており、子どもは内臓が十分成長しておらず影響を受けやすいと聞きます。保育園などでは緑茶でなくほうじ茶が主流でカフェインの含有量が圧倒的に異なります。お茶を出すなら『お茶といえば緑茶』でなく、身体に優しい種類は何かも含めて検討の余地があります。まだ時間的余裕もあるのでぜひ検討してください。反対ではありませんが、現場との議論など丁寧さが少し欠けていると感じ、決定までの過程が見えません。牛乳は栄養的にも優れており、アレルギー等で飲めない人がいることは理解しますが、論議が性急で、カルシウムを何で補うかを含め献立を急遽見直さねばならず、栄養教諭など現場が一番混乱します。現場の声を本当に大事にしてください。子どもや保護者のアンケートは公表されていますが、栄養教諭とはオンライン会議、調理員にはアンケートを取ったとのことで、その結果は公表されていないのですか。どんな意見でしたか。
答弁執行部
栄養教諭・調理業務員はあくまで市職員のため、職員同士の業務打合せという位置づけで行っており、現在のところ公表はしていません。
質疑・意見委員
アンケートに協力した職員にも結果を公表していないのですか。
答弁執行部
アンケート結果は職員に対しても現在のところ提供していません。
質疑・意見委員
公表しないことに不信を持ってしまいます。賛否両論あったと思いますが、現場の人たちの意見がどうだったかきっちり公表して説明しないといけません。せめて協力した職員に結果を公表しないと疑問に思う人は必ずいます。現場が気持ちよく働ける職場であってほしいです。栄養教諭たちも子どものために全国の郷土料理や海外のものなど一生懸命メニューを作っており頭が下がります。アンケート結果の扱いについては丁寧な説明が要ると意見を述べておきます。
質疑・意見委員
以前、牛乳の件は公の場で話題に上がっていたと思いますが、いつでしたか。
答弁執行部
昨年10月の総合教育会議の議題として取り上げました。
質疑・意見委員
誰のどのような話でしたか。
答弁執行部
総合教育会議の議題の一つに『給食の質の向上』を設定し、その中で教育委員会として取り組みたい事項の一つとして、和食などの日に牛乳を1〜2回出さずお茶などを提供したいと、市長と教育委員会の意見交換の場で教育委員会から提案したものです。
質疑・意見委員
教育委員や教育長がどう発言したかは承知していませんが、市長が牛乳の件を頻繁に発言している印象があり、気がつけばこうなっていて驚いています。牛乳の問題は好き嫌いや合う合わないの話でなく、学校給食という教育の一環で、摂取が難しいカルシウムを確保するため経済的理由も踏まえて続いてきた経緯があります。1日の試行と言われても決して軽い話でなく、拡大していくことは簡単にあってはなりません。ここに諮らないまま進める選択肢はないと意見を述べておきます。
14. 学力パワーアップ(ふれあい支援員・学び舎)
質疑・意見委員
学力パワーアップ総合推進事業について、令和8年度はふれあい支援員を63人増やしたとのことです。これまで146人は学校数に合わせてだと思っていましたが、対象学年について教えてください。
答弁執行部
対象学年は学校で決めており、令和7年12月時点で1年生23校、2年生44校、3年生126校、4年生79校、5年生25校、6年生24校です。複数学年で取り組む学校があるため146校にはなりません。
質疑・意見委員
令和7年も3年生が135校と一番多かったです。3年生は四則計算など難しい時期への変化期という理由があると思います。複数学年で実施する学校で、一番多いところは何学年で実施していますか。
答弁執行部
小規模校では全学年で実施している学校もあります。
質疑・意見委員
その場合、子ども1人に対しては週1回といった取り決めについて教えてください。
答弁執行部
大まかに2つのパターンがあり、週1回で2学年行う学校と、週2回で学年を変えて実施する学校があります。
質疑・意見委員
基本は週2回、学び舎があるということでよいですか。
答弁執行部
週1回か2回の学校が多いです。
質疑・意見委員
ふれあい支援員を63人増やして、どういう形で運用していくのですか。
答弁執行部
ふれあい学び舎事業は基本的に少人数で子どもに当たることが大事と考えています。令和6年度実績で子どもが30人以上参加している学校が50校以上あり、その点を踏まえて算出しました。
15. 学校司書・図書館支援員の処遇
質疑・意見委員
学校司書について、令和7年に全校配置となり司書A・司書Bという形をつくってもらいました。司書Aが他校で勤務する間に学校図書館支援員77人がついていたと思います。8年度の資料にはA・Bや支援員の記述がありません。8年度の179人の内訳を教えてください。
答弁執行部
学校司書Aは43人、Bは136人です。
質疑・意見委員
学校図書館支援員は有償ボランティアだったと思いますが、77人の支援員はもういなくなったのですか。
答弁執行部
学校図書館支援員は離島校と夜間中学に配置することとしており、それ以外の学校には、学校司書Aが週2回勤務になるため配置はありません。
質疑・意見委員
令和7年から1日4時間、週4日16時間で会計年度任用職員となりましたが、この1年で学校司書Aの人から『扶養の130万円の壁を超えてしまった』との相談を数件受けました。社会保険の対象は週20時間以上ですが、当該司書は週16時間のため扶養から外れ、自ら国民健康保険に加入せねばならず負担が大きく、相談者全員が『AをやめてBに変わりたい』『続けられない』と言っています。週20時間にすれば社会保険が適用されますが、現行の週16時間を上限としている理由は何ですか。
答弁執行部
学校司書の勤務時間は週4日・1日4時間程度としており、これは学校図書館運営の実態を踏まえた設定です。報酬額が130万円の壁を超えるという声は把握しています。日額単価を徐々に増額改定してきた結果、130万円を超える状況が出てきました。令和7年度に初めて会計年度任用職員の給与が4月1日に遡って改定され増額幅が大きかったことも影響し、一部の学校司書Aの人に心配をかけた部分があったと認識しています。
質疑・意見委員
賃上げは嬉しい反面、中間層の非正規に負担が集中しています。相談者の年収は137万円で、国民年金約21万円、国民健康保険13万4,400円、さらに夫の家族手当18万円が外れるため差し引き約52万4,500円の家計マイナスとなり継続困難との声があります。加えて司書Aは1日4時間で業務が終わらず、司書Bの相談対応や持ち帰り作業など実質的な時間外も生じているため、実態調査を行い、1日4時間・週16時間前提の見直しを求めます。週20時間にすれば社会保険が適用され働きがいも増します。子育て世代が多い実情を踏まえ、働き方のニーズ調査と労働実態に見合った勤務時間数の設定を検討すべきですが、いかがですか。
答弁執行部
学校司書の研修会でも意見を聞く機会を多く設けています。今後も司書A・Bの働き方に関する意見を聞きながらよりよい方法を探ります。
質疑・意見委員
1日4時間を5時間にすれば週20時間になるため、ぜひ検討してください。
16. 教育支援センター・教育支援員の配置
質疑・意見委員
教育支援センター運営経費について、給食開始に伴う拡充と理解していますが、今、教育支援センターは市内に何か所ありますか。
答弁執行部
校外型の教育支援センターは各行政区に1か所ずつ、計7か所あります。
質疑・意見委員
今、西区だと壱岐東小学校にあり、壱岐東小の子には校内支援ですが、それ以外の小学校からは校外支援になります。全国的にも県内でも校内支援センターの設置が進み、近隣では福津市などもできたと思います。校内の教育支援センターの方向性を見極めてほしいですが、何か考えはありますか。
答弁執行部
本市は全国に先駆けて中学校に校内の教育支援センターであるステップルームの設置を完了しています。小学校は、教室の整備や人材配置の点で今は設置が難しい状況です。文部科学省は校内の教育支援センターの設置を推進しており、本市でもやがて全ての小学校に行き渡らせたいと考え、少しずつ努力していきます。
質疑・意見委員
教育支援員配置事業は令和8年度も拡充し、対象の子がいれば全校対象と認識しています。昨年も指摘しましたが、支援員は増えても子どもの居場所がありません。中学校はステップルームがありますが、小学校では職員室後方の水屋に子どもがいることもあると聞きます。休み時間に教員が戻ると居場所がありません。放課後児童クラブは午前中は閉鎖のこともあります。専用教室があるに越したことはありませんが、放課後児童クラブを活用するなど工夫次第で、支援員と子どもが落ち着いて過ごせる場が用意できるのではないですか。
答弁執行部
放課後児童クラブの開設は主に放課後ですが、日によっては午前中に支援員が作業する場合もあります。どう活用するか、課題も含めて今後検討の余地があると認識しています。
質疑・意見委員
巡回通級も、本来は専用スペースの整備が大切ですが、まず移行段階として居場所の確保が大切です。支援員が配置されても行き渋るという保護者の相談も聞いているので、ぜひ検討してください。
17. 巡回通級・医療的ケア児の宿泊行事同行支援
質疑・意見委員
医療的ケアが必要な子の宿泊行事同行支援について、令和5年9月議会で、県のレスパイト事業が8年3月末で終了し、ある兄弟の兄は自然教室に行けたが弟は行けなくなるという相談を紹介し訴えたところ、市で実現され保護者も本人も喜んでいます。以前この事業はこども未来局の所管で、教育委員会で実施すべきと話した際、看護師の労働時間の関係で修学旅行先での交代が必要で旅費等の問題から困難との答弁でした。この点をどう乗り越え実現したのですか。また訪問看護師への謝礼金として予算が計上されていますが、勤務として同行するものと思っていました。内容を説明してください。
答弁執行部
今も知的障がい特別支援学校の子が修学旅行に行く際、健康管理の観点から病院の看護師1人が引率しており、今回それと同等の対応で進めています。当該看護師にも勤務分を報償費として支払っており、今回も同様に、業務としてではなく報酬を支払う形で訪問看護師が引率できるよう進めています。
質疑・意見委員
通常の勤務の延長ではないため、学校で付き添っている看護師とは別の看護師が同行支援を行うという認識でよいですか。
答弁執行部
学校看護師は会計年度任用職員として従事していますが、学校に残った子のケアも考えなければならず、現場から看護師が1人抜ける状況にならないよう、現時点では学校看護師は同行支援を行わず、訪問看護師に依頼することとしています。
18. 教員奨学金返還支援・暑熱対策
質疑・意見委員
教員奨学金返還支援事業について、令和8年度の対象人数を教えてください。
答弁執行部
令和7年度実施の採用試験の状況を踏まえ、8年度の対象は50人程度と見込んでいます。
質疑・意見委員
1人あたりいくら支援するのですか。
答弁執行部
月額1万5,000円を上限に、本人の奨学金の返還額に応じて3年間交付します。
質疑・意見委員
昨年の説明では令和14年度まで実施とのことでしたが、いつまで実施予定ですか。
答弁執行部
現在のところ令和14年度採用の対象者まで継続する予定です。
質疑・意見委員
令和7年度の予算資料には新規事業として『支援を要する児童生徒への暑熱対策事業』がありましたが、8年度の資料に見当たりません。校舎全部に空調が入り事業が不要になったという理解でよいですか。
答弁執行部
暑熱対策事業は、各特別支援学校に2台程度の大型冷風機を入れて運用しています。特別支援学校には基本的に空調が整備されているため多くは体育館やオープンスペースで使っていましたが、今は体育館にも空調が整備され必要に応じて活用しています。追加の要望もないため予算計上していません。
19. 教員メンタルヘルスマネジメント事業
質疑・意見委員
教員メンタルヘルスマネジメント事業について、教諭・事務職員・養護教諭・栄養教諭の職種別の病気休職人数と、そのうち精神疾患による休職人数を教えてください。
答弁執行部
4職種別の人数は今手元にありませんが、学校の教職員で病気休職した人は令和6年度で113人、うち精神疾患による休職が94人です。そのうち学校事務職員は、6年度の病気休職者が10人、うち精神疾患による休職が8人です。
質疑・意見委員
他の職種が分からず比率は判断できませんが、事務職員10人は少なくないと思います。学校徴収金の収納率は99パーセント余りで、かつては教員が、今は事務職員が頑張っています。ずっと電話をかけたり夜に訪問したりする中で病んでしまった事務職員が現場にいます。関係性やメンタルを含めた疲労で早期退職や病気休職が周りで起きているという声があり、客観的に見てほしいです。働き方改革の一つとして取り組み、職種ごとに特徴的な働き方があるため個々に調査してほしいです。特に事務職員は学校徴収金で大きな課題があると感じますが、いかがですか。
答弁執行部
学校事務は、一部を集約化して効率的に処理し各学校の事務職員の業務を軽減してきました。共同学校事務室を設置して組織としての業務体制を構築し、組織的な人材育成体制も整備しています。育成支援係長など育成支援のポストも設置しており、事務職員の業務運営を引き続き支援していきます。
20. 学級担任手当
質疑・意見委員
新たに国の制度で学級担任手当がつくと聞いていますが、本市はどう運用しますか。
答弁執行部
学級担任加算は、義務教育等教員特別手当の加算措置として、校務分掌等で学級担任に位置づけられた教員に月額3,000円を支給するもので、令和8年1月から実施しています。
質疑・意見委員
学級担任手当について、現場からは分断を招くと批判が上がっています。担任だけに加算がつくのはおかしい、専科が楽であるように言われる、特に中学校は専科が副担任で大きな分断になると言われます。担任をしていない教員はより多く校務分掌を受けているのに、なぜ担任だけに加算がつくのか、財源を薄く広く全員に行き渡らせるほうが学校は共同体として頑張れるという声を多く聞きます。自治体で学級担任手当を薄く広くする運用に変えることはできますか。
答弁執行部
教職員の給与は国が国庫負担金として3分の1を支援しています。国から学級担任加算の基準が示され、基本的には学級担任を対象にするとのことですが、自治体の状況に応じて定めることも可能です。現在、広く薄く実施している政令市はごく少数で、基本的には学級担任に措置しているところが多い状況です。
質疑・意見委員
少ないとはいえできている自治体もあるため、共同的な学校をつくる意味でもぜひ取り組むよう要望しておきます。
21. 校務情報化(端末配備・日本語指導員)
質疑・意見委員
校務情報化推進事業について、教職員や学校事務職員用のパソコンの予備は何台ありますか。
答弁執行部
各学校に共有端末が2台あります。
質疑・意見委員
学級担任は今までも2台だったと思いますが、栄養教諭や給食調理員には専用の端末はないという理解でよいですか。
答弁執行部
これまで教員が授業用と校務用で1人2台使っていたものを、更新期に合わせて1台にまとめた結果、栄養教諭・実習助手・スクールソーシャルワーカーにも専用端末がある状態になりました。
質疑・意見委員
日本語指導員が指導に動画を使う際、学校にパソコンがなく私物の持込みも禁止で授業に支障が出ているとの相談を受けました。教頭に相談したら教材室の奥から10年ほど前のほこりまみれのパソコンが見つかり、DVD再生が辛うじて可能で使っていますが、途中で動画が止まるなど実用に耐えないそうです。多様な学びを保障する観点から、日本語指導員などにパソコンを配備できないですか。
答弁執行部
職員定数を基準にパソコンを再配備しており、日本語指導担当の教員は定数内のため配備されます。ただ有償ボランティアである日本語指導員までは行き渡っておらず、共有端末を活用してもらいたいと考えています。
質疑・意見委員
配備は難しいということですか。
答弁執行部
現在の整備は令和7年度中に全校1台体制への統合配備が完了予定で、8年度から新しい配備基準が本格スタートします。引き続きニーズの把握に努めつつ、適切な配置を今後注視しながら対応していきます。
質疑・意見委員
一つの教材として配備するよう努力してください。
22. 体育館空調の地域利用時の操作
質疑・意見委員
体育館の空調整備について、地域で体育館を利用する自治協や育成会などには誰が周知・説明するのですか。
答弁執行部
体育館を目的外で使用する際に空調を使った場合の電気代徴収は教育委員会所管のため説明は教育委員会が行います。最も多い学校施設開放事業では学校区ごとに学校施設開放連絡会があり、その連絡会を構成する学校・公民館・自治協と利用団体へ通知します。ただ自治協は関与が薄いため、通知だけでなく7区の会長が集まる会議に参加して直接説明する予定です。区単位の会長会にも通知を出し、必要に応じて出向いて説明することも検討し、できるだけ丁寧に対応します。
質疑・意見委員
実際に体育館の空調機をどう操作するのかなど具体的な部分に大変不安があるため、説明する場をできる限り設けてほしいと意見を述べておきます。
23. コミュニティスクール・PTA
質疑・意見委員
コミュニティスクールについて、令和6年の2学期から始まり1年半程度たちます。令和8年度もモデル校を拡大するとのことですが、どんな成果がありましたか。
答弁執行部
学校運営協議会は令和6年の2学期から取り組んでいます。1年経過時点のアンケートでは、従前の学校サポーター会議と比べ『学校と地域が情報共有できるようになった』『会議の議論が活性化した』『学校の経営方針への理解が深まった』など、いずれも7〜8割程度が肯定的でした。モデル校の1校では2学期制の導入を議論し正式実施が決まった事例もあります。
質疑・意見委員
PTAを廃止した学校が県内にもあると聞きますが、地域との協働に大きな支障は出ていますか。本市でPTAを廃止した学校はありますか。
答弁執行部
本市では令和7年3月末に照葉中学校が解散したと聞いています。市PTA協議会に確認したところ、ほかに廃止した学校はなく、照葉中学校以外の全校で活動されていると認識しています。
質疑・意見委員
PTAは存在しても、今までとは活動が随分変わってきていると聞きます。その中で、コミュニティスクールがPTA活動など地域と学校の共同体を盛り上げるのに力を発揮していると理解してよいですか。
答弁執行部
モデル校3校ではいずれもPTAから代表者を出してもらい、地域と学校の連携として様々な議論を進めています。学校がボランティアを募れる仕組みづくりや、地域と生徒が語り合うイベントの開催などが行われました。
24. 職員定数(学校栄養職員)
質疑・意見委員
職員定数について、令和7年度の学校栄養職員は13人で8年度が2人となっている点を説明してください。
答弁執行部
令和7年度の13人は、7年度までは育児休業等を取る栄養教諭の代替として学校栄養職員を配置していたため13人程度を見込んで予算化していたものです。8年度の2人は、複数年任期の育休任期付職員が2人いるためです。
25. 放課後の居場所(学び舎・わいわい広場・放課後児童クラブ)
質疑・意見委員
放課後の居場所の充実について、学び舎事業が放課後の子どもの居場所にもなっています。放課後児童クラブやわいわい広場もあります。教育委員会として、子どもの放課後の過ごし方を把握する取り組みは行っていますか。
答弁執行部
放課後児童クラブは、現場責任者経験のある巡回指導員2人が年に2〜3回各クラブを回り状況や子どもの様子を確認しています。問題があるところは手厚く回り、必要に応じて状況把握しています。わいわい広場も、元小学校教員の会計年度任用職員である青少年育成コーディネーターが6人おり、巡回して現場を把握しています。
質疑・意見委員
教育委員会の所管はわいわい広場と放課後児童クラブですが、こども未来局でも令和7年度から学校施設を使った放課後の体験事業を始めています。放課後の過ごし方が多様化する中、所管が一つにまとまっていません。全ての子の放課後の過ごし方を一元化して把握することが必要ではないですか。こども未来局と協議してきたのですか。
答弁執行部
こども未来局が学校施設活用型の体験プログラムをモデル事業で実施しており、その実施に当たり関係局で放課後の施策を整理し役割分担をしました。こども未来局が体験活動、教育委員会が学校における居場所と自由遊び・補充学習を実施すると整理して進めています。
質疑・意見委員
以前、千葉市のアフタースクール事例を紹介し、就労の有無にかかわらず放課後児童クラブと教育・遊びを一体化した例を示しました。本市で放課後児童クラブ・わいわい広場・こども未来局の体験学習を一体化する場合、どんな課題が考えられますか。
答弁執行部
こども未来局の体験プログラムは始まったばかりで具体的な課題は分析していませんが、考えられる課題として、まず放課後児童クラブと体験プログラム・わいわい広場は対象者が異なります。また放課後児童クラブは市の直営ですが他2事業は委託で、運営形態が異なることなどがあります。
質疑・意見委員
補助金の在り方も異なるなど簡単には進められないと思いますが、千葉市の事例も踏まえ検討してください。子どもは複数曜日で学び舎に行くなど多忙化が懸念され、体験学習実施校は3校で曜日ごとに行事を割り当て、行事のない日はわいわい広場で遊ぶ運用ですが、より大きな枠組みで一体的に活動できないかと考えます。放課後の在り方は教育委員会とこども未来局が共同で検討するのが望ましいですが、放課後事業推進委員会の開催状況を教えてください。
答弁執行部
放課後児童推進委員会は、わいわい広場と放課後児童クラブの継続的・安定的運営を目的に設置し、外部の専門委員や遊びに関わるNPOの委員から助言をもらっていましたが、令和4年を最後に現在は開催していません。わいわい広場の全校拡大で生じた課題に意見を求めていましたが、今はほぼ全校で実施でき、放課後児童クラブの課題は受皿整備にあるものの両事業で助言を要する議題はないため開催していません。
質疑・意見委員
教育委員会も放課後に独自事業を実施し、こども未来局も学校施設で体験学習を実施しているため、放課後事業全体について両局が連携し整理する必要があります。こども未来局がわいわい広場の体験事業を拡充するとのことですが、教育委員会との連携や一体的な進め方を説明してください。
答弁執行部
こども未来局の体験プログラムは現在3校のモデル校で実施し、令和8年度に新たに4校追加されます。その4校は、こども未来局においてわいわい広場と一体化して事業を委託することを検討しています。
質疑・意見委員
既に3校で実施し、さらに4校追加とのことですが、これは将来を見据え、今それぞれ実施しているわいわい広場と放課後体験学習を一つにまとめていく方向という理解でよいですか。
答弁執行部
こども未来局からは、その可能性をこのモデル事業で探りたいと聞いています。
質疑・意見委員
主導はこども未来局になるのですか。また、わいわい広場と一体化した放課後児童クラブは教育委員会の所管から離れていくのではないですか。予算の組み方にも関わるため、今後どんなスキームになるのか教えてください。
答弁執行部
今回のモデル校の実施はこども未来局が所管します。ただ今後はまだ何も決まっていないため、モデル事業を進める中で両局で連携して検討していくことになると考えています。
質疑・意見委員
教育委員会とこども未来局が連携し、所管の在り方も含め放課後の居場所づくりを検討する放課後事業推進委員会を立ち上げ、全庁的な視点で展開すべきです。個人的には教育委員会の所管は教育課程まで、放課後事業はこども未来局が担うべきと考えますが、体験学習も含めて進めてほしいです。どちらが所管するかは置くとして、両局が連携して取り組んでほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
今回のモデル事業では、モデル校の選定や学校現場・わいわい広場の運営事業者・放課後児童クラブへの説明をこども未来局と連携して進めてきました。引き続き両局でしっかり連携し、放課後の居場所の充実や体験機会の拡充に努めます。
質疑・意見委員
放課後児童クラブは今6年生まで入所できますが、学年ごとの人数とその学年での割合を教えてください。
答弁執行部
学年ごとのデータは持ち合わせていませんが、令和7年4月20日時点で入会児童数が2万830人、入会率が全体の25.3パーセントです。低学年(1〜3年生)の入会児童数が1万7,156人で入会率42.8パーセント、高学年(4〜6年生)が3,674人で入会率8.7パーセントです。
質疑・意見委員
学年ごとの把握で、低学年の居場所や、かつて自由に外で遊んでいた高学年が放課後児童クラブに入所している実態が見え、放課後の過ごし方のデータとして有用です。子どもは忙しい一方、事件等もあり子どもだけで家に置くのは不安という保護者の思いも強いです。子どもが自分の時間を持ちながら安心できる居場所をどう提供するか、教育委員会とこども未来局で一緒に模索したいと意見を述べておきます。
26. 給食費無償化の要望と市独自の教員手当
質疑・意見委員
今回の予算要望の最重点事項である給食費は、小学校分のみですが国が負担することになり、その結果、国庫支出金が大幅に増え歳出が124億7,000万円増額しています。この増額分を具体的にどう使ったのか示してください。
答弁執行部
決算分科会で、国の学校給食負担相当分を教育委員会で確保するよう意見をもらいました。令和8年度は46.5億円の補助金が入り、教育予算全体では約125億円の増額です。これらの財源を、組織体制の強化、学校給食の質の向上に加え、いじめ・不登校対策、働き方改革関連の新規事業の拡充などに充てました。
質疑・意見委員
今年度は市独自に教員を手当てできたことは大きいですが、まだ足りないと思う学校もあるのではないですか。さらに必要としているところがないか今後も考えてください。令和8年度は中学校の給食も国が無償化しようとしており、もう一度予算が浮きます。8年度は国が小学生1人あたり5,200円を出しますが、本市の給食運営上はそれでは足りないと聞きますが状況を教えてください。
答弁執行部
令和8年度、小学校と特別支援学校小学部で給食費が国により無償化されますが、単価は小学校が月額5,200円、特別支援学校小学部が月額6,200円で、本市の単価より低い額です。そのため小学校と特別支援学校小学部の給食費を無償化するにあたり、本市独自の持ち出しは9億3,700万円余となっています。
質疑・意見委員
国や県が手当てしてもその金額で全て賄えないことは理解しています。教育委員会としても教育予算は逃さないという気持ちを持ち続け、今何が足りていないかを1年かけてしっかり考えてください。
27. プレハブ対応の過大規模校の数
質疑・意見委員
プレハブ対応の過大規模校について、先ほど38小学校と答弁がありましたが、プレハブ設置には過大規模校以外の理由もあると思います。特別支援教室が足りないなどの理由でプレハブを設置している学校も含まれますか。中学校の状況も分かれば教えてください。
答弁執行部
教室不足の理由としては、特別支援学級・通級指導教室・適応指導教室・ステップルームなど、従来の普通教室に加えて様々なニーズがあることで必要教室が増えているもので、中学校も同様の理由と考えています。
質疑・意見委員
それぞれの数は把握していますか。
答弁執行部
どの教室を割り当てているかは把握していませんが、プレハブの教室数は小学校が38校163教室、中学校が22校90教室、特別支援学校が3校24教室です。その使い方は各学校で判断していると認識しています。
質疑・意見委員
過大規模校ではないがプレハブ教室を設置している学校の数は把握していますか。
答弁執行部
プレハブ教室の設置リストはあるため、内訳は後ほど提出します。
28. 発達障がい児の増加・私立無償化の影響・市立高校の特色化選抜
質疑・意見委員
今、幼稚園・保育園に通う子で発達障がいなどの所見が認められる子が増えていると伝わってきています。特別支援教育など通常学級ではないニーズの増加でプレハブ設置が増えていると聞き、数年後の状況を心配しています。プレハブには限度があり、先を見通さないと後で大変なことになります。今住んでいる学校に通わせたい人が多いので先んじて気をつけるべきです。数年後を見据えた取り組みをしていますか。
答弁執行部
児童生徒数の推計は学校計画課が住宅開発をベースに、中学進学時に私学へ抜ける子が多い校区などの統計も取りながら行っています。特別支援学級は以前は据え置きでしたが、昨今の増を踏まえ今は発達教育センターが傾向を見ながら将来の数を推計しています。推計なので外れることもありますが全体的な増の傾向はつかんでいます。これに35人学級の実施が合わさり教室不足が生じている背景は認識しています。特別支援学級も含めて環境整備しており、やむを得ずプレハブ設置しているところもありますが、できるだけプレハブを避けて整備する姿勢が求められます。全体の児童生徒数は減る一方で特別支援学級の増は一定続くと見ており、その対策は急務と認識しています。
質疑・意見委員
よかれと思って進めた少人数学級の流れの中で、特別支援学級の増という別の要素で学級数が増えています。これに施設だけで対応してくださいというのはつらい話です。全体でどうするかをよく考え、何年か後に大変な状況になることは避けねばなりません。あわせて、高校生相当年齢の通信制高校の選択肢が増えているという話もしており、令和8年度に状況を調査すると聞きましたが、状況を教えてください。
答弁執行部
令和6年度、不登校生徒のうち通信制高校へ進学したのは622人で、それ以外はまだ数字を持ち合わせていません。
質疑・意見委員
幼稚園・保育園から小学校に上がる話をしましたが、それからほんの10年で高校生になります。進学先として最も望ましい学びが通信制なのかについて、通信制高校を選んだ(選ぼうとしている)生徒の意向を調べてほしいですが、どうですか。
答弁執行部
通信制高校の団体があり、不登校の中学時代を送った生徒にメリット・デメリットを含めた説明会を行っています。生徒は説明会でそれを学んだ上で自分の進路にふさわしいか判断しています。その中で聞いた話では、今、全国的に10人に1人が通信制高校の生徒だそうです。
質疑・意見委員
通信制高校に通いたいから入ったのか、通信制しか選べないから入ったのか、この点が重要なので、ぜひ主体性を持って調査してください。
質疑・意見委員
私立高校の授業料無償化の影響で、市立高校の倍率はどうなりましたか。
答弁執行部
福岡女子高校は昨年度より倍率が上がっていますが、他の3校は下がっています。
質疑・意見委員
市立4校の特色化選抜について、我が会派としてはそんなに増やす話ではないと認識していますが、定員を増やしているのですか。
答弁執行部
令和7年度は福翔高校と博多工業高校は特色化選抜の内定者上限人数を変えていませんが、福岡女子高校と福岡西陵高校は若干増やしています。
質疑・意見委員
1校のみでよいので、最初に特色化選抜を行った年の定員数と令和7年度の定員数を教えてください。
答弁執行部
福翔高校を例にすると、令和3年度は100人に対し、7年度は130人に増やしています。
質疑・意見委員
やはり増えてきています。市立高校の見直しは県立も含めての話ですが、特色化選抜でたくさん集めることが公立が今やるべきことなのか分かりません。高校は義務教育ではなく、公がその役割を持つには相応の理由や使命があると思います。小中学校で教室数を心配する状況の中、たくさんの子が既に高校に入り始めています。このままだと通信制に通う子が増えるだけではないですか。教育委員会として望んでそうなっているのか、仕方なくそうなっているのかを言えるようにしてほしいです。県も含め、公立で受けなくてよいかという話もしなくてはならないと思います。調べなければ実態はつかめないと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
子どもが中学卒業後どういう道を歩むかは進路選択・進路保障の面で大切だと考えています。どんな高校に進学したかに加え、進学先でどう過ごしているかを見ていく必要があります。難しい面もありますが、どんな方法があるのかしっかり考えていきます。
質疑・意見委員
特別支援学校高等部の増設で受入れ枠を拡大してきた取り組みを評価する一方、保護者が進路決定を遅らせがちな傾向とその影響も感じます。高等部で就職まで伴走してきたすばらしさが十分伝わりきっていないもどかしさがありますが、親子が何をどう考えているかも気になります。今後、小中で通常の学級に在籍しない子が増える可能性がある中、義務教育段階を巣立つ子の進路先として、市立高校の活用や県との協議、県立高校の空き状況など複合的な検討が必要だと重ねて指摘します。これまでの高等部重視の方向性と私の問題提起は一部異なると自覚していますが、何が最善かを互いに把握し政策に落とし込むべきで、一層の取り組み強化を求めます。
答弁執行部
特別支援学校中等部や中学校の特別支援学級に在籍した子のうち、高等部へ進学するケースに加え、保護者の希望で通信制や一般高校へ進学し、その後中途退学に至る事例もあると聞いており、こうした子をどう受け止めるかは難しい課題と認識しています。対応の一つとして、中途でも高等学園に受け入れる道を整えることが考えられます。また市立・県立の公立高校全体を視野に、県とも協議しつつ対応の在り方を検討する必要があります。中学校卒業後も保護者は多様な悩みを抱えており、よりよい進路選択となるよう、卒業したら関係が切れるのではなく、卒業後の実態をどう把握し支援に生かすかを含めて、難しい問題ですがしっかり考えていきます。
出典: 福岡市議会 会議録検索システム
「会議名でさがす」で条例予算特別委員会 教育こども分科会を選ぶと、2026年3月13日(金)の記録を確認できます。