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発言のやり取り

条例予算特別委員会 教育こども分科会2026年3月16日(月) 開催

1. 予算説明資料の記載方法

質疑・意見委員
予算説明資料について、令和7年9月の決算特別委員会でも意見しましたが、記載方法を改善できませんか。予算額に前年度額も加え、事業内容も目的・取組・成果・課題を書いた上で来年度の取組を書くと、事実確認をしてから議論を始める必要がなくスムーズになります。次年度以降、形式を改めてほしいですが、考えを聞かせてください。
答弁執行部
他の分科会との調整も必要なので、関係局と情報共有しながら検討します。
質疑・意見委員
全局の資料を見ましたが、局によって今年度・来年度の予算額や対前年度増減の記載に統一性がありませんでした。他局との統一というより、教育こども委員会の審議の効率化の観点で検討するよう求めます。

2. 第2子以降の保育料の無償化

質疑・意見委員
第2子以降の保育料無償化について、1年前の審議で、世帯年収は親の年齢に比例して上がるため、幼児期の段階から無償化した方が家計の負担軽減効果が高いと述べ、幼稚園利用者や家庭内保育との公平性も考えた上で第1子の0〜2歳無償化を検討すべきと指摘しました。国の検討状況は今どうなっていますか。また、こども未来局として0〜2歳の第1子保育料無償化をどう考えていますか。
答弁執行部
令和7年に自民・公明・維新の三党合意を経て、政府の骨太の方針2025で、令和8年度予算に保育料の負担軽減・支援拡充を実現する方向性が明記されました。国の予算案は、幼稚園や認可外保育施設の無償化の上限額を2026年秋からおおむね1割程度引き上げる案が示されており、決定すれば速やかに対応できるよう準備します。第1子からの無償化は今のところ国の情報は入っていませんが、市としては地域による支援の差が生じないよう国の責任で実施するよう強く要望しています。さらなる支援の充実には、家庭内保育や幼稚園利用児との公平性、需要の変化による受皿・人材確保、周辺自治体への影響など広域的な課題も踏まえ、持続可能で公平性の高い制度を慎重に検討する必要があると考えています。
質疑・意見委員
地域格差が出ないよう本来国が措置すべきという考えには同感ですが、本市は給食費無償化を国に先駆けて1年早く始めました。令和7年9月に東京都が、令和8年度は9月から大阪市が第1子の保育料無償化を実施します。特に大阪市は政令市で本市と同じような課題を持ちつつ、電子クーポンを1人5万円(将来は10万円)給付するなど段階的に踏み切っています。先行自治体がどう検討し実施に踏み切ったかを精査した上で、市として実現可能性や必要性を検討してください。国の議論を待つと遅くなるため、先行自治体を調べて本市の考えを改めて整理してほしいと意見を述べておきます。

3. おむつと安心定期便

質疑・意見委員
おむつと安心定期便について、令和7年9月の決算特別委員会で2点指摘しました。1つは11億円のうち配送コストが2億円かかるため電子クーポン等で在り方を見直せないか、もう1つは子育て世帯の孤立防止が目的だったのに経済的負担軽減の要素が入り目的が分かりにくいので整理すべき、という点です。来年度予算11億3,500万円は前年度から約6,000万円減ですが、そのうち配送コストの減は電子クーポン活用によるものと考えます。内容を教えてください。
答弁執行部
育児用品のラインナップに電子クーポンを追加することによる配送費の削減効果として、年間約4,000万円の減少を見込んでいます。
質疑・意見委員
6,000万円減のうち4,000万円が配送コスト減なら、残る2,000万円は出生数減に伴う利用見込み数の減などと考えます。電子クーポンは昨年度2か月間・1種類で試行し、その成果を反映したと理解しています。令和8年度はメニューをさらに拡大し、4,000万円減を上限とせず、次年度以降の配送コスト減につながるよう積極的に実施してください。従来方式を望む利用者もいるため100パーセント電子クーポンにせよとは言いませんが、ニーズに即して実施し、その成果を踏まえて翌年度以降の事業設計をしっかり行ってください。
質疑・意見委員
目的について、令和7年9月の決算特別委員会で、孤立化防止のためには利用登録時にアンケート等で第三者とのつながりの有無を把握すれば状況把握が可能ではと指摘し、検討するとの答弁でした。孤立状況の把握を令和8年度に新たに実施するのですか。
答弁執行部
令和8年度の新たな取組として、現在、妊娠8か月のタイミングで相談事や困り事がないかというアンケートを実施しており、その中に家族以外の相談者に関する項目や家族との状況に関する項目の追加を検討しています。
質疑・意見委員
もともと生後1〜3か月でアンケートを実施するとのことで、登録時のアンケートと時期が重なるなら、生まれる前の妊娠8か月の段階で把握した方が定点観測として効果が高いという趣旨です。孤立化防止がこの事業の核となる目的なので、8か月アンケートの項目追加も含め、これまで以上に状況を把握し、この事業をきっかけに外部支援や各種支援につながるよう集中的に取り組んでほしいと意見を述べておきます。

4. 保育士就労継続支援事業

質疑・意見委員
保育士就労継続支援事業について、これまで、市から保育施設への補助金が人材紹介サービス事業者に相当程度流れているのではと指摘しました。民間事業者と市の保育士・保育所支援センターとの違いや優位性を分析しセンターの機能強化を要望し、保育士協会等と意見交換しつつ検討するとの答弁でした。令和8年度の取組に子育て支援研修の対象者拡充がありますが、それでセンターの機能強化にめどがついたとせず、臨床心理士や公認心理士の巡回相談や相談窓口などメンタルヘルスケア事業も含め、全体として『支える人を支える』観点で効果的な保育支援策の在り方を検討してください。8年度中に一定の結論を出さないと9年度に具体化できないと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
保育士・保育所支援センターは、昨年の要望も踏まえ、場所の移転も含めどんな機能を付加するのが効率的・効果的か検討してきました。移転は庁舎内の低層階に十分な空きがなく、民間施設も検討しましたが費用や人員配置の課題が大きい状況でした。そのため令和8年度は現在の場所を維持したまま機能強化を図ります。具体的には、みなし保育士の特例を拡充し、幼稚園教諭・小学校教諭・養護教諭などもセンターのあっせん対象とします。子育て支援研修も対象を大きく拡充し、受講募集から就労あっせんまで一貫支援します。さらに保育士資格を取得する支援として通信教育などの費用も支援対象とし、資格取得から就労あっせんまでしっかり支援します。引き続きセンターを利用しやすいよう機能強化を検討します。
質疑・意見委員
令和8年度の機能拡充は重要です。利便性について、必ずしも1か所に集約することが目標とは考えていません。窓口の一元化や事業間のシナジーを考え、組み合わせが適当か検討する必要があります。臨床心理士・公認心理士は心理学の分野から巡回相談を、社会保険労務士の団体は労務制度や雇用環境面のサポートをしており、それぞれ専門領域の強みがあります。乱暴に一つの事業者にまとめるとアプローチが弱くなる可能性があります。利用者の利便性向上を踏まえつつ専門性を考慮し、強みが発揮される形で事業を組み合わせるなど連携の在り方を検討して8年度に進んでほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
臨床心理士等による巡回支援やメンタルヘルスの相談窓口は、業務を統合して一体的に実施すれば窓口が一元化され利用しやすくなると期待し、一体的な委託を検討しました。しかし、部分的に類似性はあるものの求められる専門性に違いがあり、無理に一体化するとかえってサービス低下を招きかねないため、令和8年度は従来どおりそれぞれ別々に委託します。なお、保育士に分かりやすい広報や利用しやすい申込方法を事業者と意見交換しながら考えます。
質疑・意見委員
支える人を支えることが重要な観点で、処遇改善など働き方の面やメンタルヘルスケアも含め、働き続けたい人が安心して働き続けられることが保育人材確保の観点から大変重要です。引き続き検討を進めてください。

5. 子どもプラザ(大学等との連携)

質疑・意見委員
子どもプラザについて、他都市調査で静岡市の大学内の子育て支援センターを視察した際、保育を目指す学生だけでなく、自分が親になったときの参考にと参加する学生も多く面白いと思いました。保育人材の育成だけでなく、若者と親世代の交流や親同士の交流など地域のつながりづくりの仕掛けとして大きな役割があると考えます。本市は西南学院大学が西南子どもプラザを運営し静岡より早く取り組んでおり、保育人材養成課程を持つ大学は他にも20校程度あります。令和8年度の取組には私立幼稚園や民間保育の活用とありますが、保育人材育成だけでなく若者のライフプラン支援や地域のつながりづくりの観点から大学等との連携を強化すると伸び代があると思います。本事業の拡充の方向性について考えを聞かせてください。
答弁執行部
大学等との連携や、学生と子育て世帯のつながりの機会をつくることは大変重要と考えています。本市は西南子どもプラザ以外にも短期大学等が運営を担う子どもプラザがあり、他のプラザでも学生を実習生として受け入れたり中学生との交流の機会を持つ取組があります。今後、子どもプラザを増設する過程でも、学生と子育て家庭の交流の視点を踏まえ連携強化を検討します。
質疑・意見委員
大学等と連携するなら市の考えだけでなく受入先の考えもあるため、押しつけにならないよう留意してください。伸び代はかなりあると思います。重要性は認識しているとのことなので、本市の大学・大学生・若者が増えていることから、資源をもっと生かして取り組んでください。

6. 放課後の体験・遊び・居場所づくりモデル事業

質疑・意見委員
放課後等の体験・遊び・居場所づくりモデル事業について、令和7年度の新規開始時に他の委員からも意見があり、8年度は教育委員会も含めた既存事業との整理統合を一定程度行っているとして前向きに考えています。モデル校3校での試行結果を局としてどう分析していますか。その分析を踏まえどんな考え方で8年度にプラス4校で拡充するのですか。また、8年度から全行政区で1校ずつ実施すると認識していますが、今後の事業展開の青写真をどう描いていますか。
答弁執行部
令和8年1月の保護者アンケートで、『苦手な体を使うプログラムにチャレンジできた』『心理的ハードルが低く参加できた』『他のクラスや学年と触れ合えた』『送迎がなく安全・安心』『不登校児が来るようになった』などの肯定的な意見が多くありました。教育委員会と居場所の充実について協議も行いました。一体化のメリットは、わいわい広場と体験プログラムを自由に行き来でき、子どもが場所を間違えても案内でき分かりやすいこと、屋外の遊びと校舎内の事業を横断した自由なレイアウトで展開できること、申込みや問合せが一本化され保護者の利便性が向上することです。今後は本格実施に向け、子どもの活動範囲が広がることでの安全管理も含め、事業スキームをブラッシュアップしながら将来の方向性を検討します。
質疑・意見委員
令和8年度は7年度に好評だった点を踏まえ、屋内・屋外の横断的レイアウトや窓口の一本化など様々な観点で拡充し、8年度以降は実施状況を分析して検討し、将来的な全校拡大を念頭に、まずモデル校4校というわけではなく今後は8年度の検討結果を踏まえて再検討していくという理解でよいですか。
答弁執行部
検証を踏まえて事業構築がうまくいくようであれば全校展開を目指したいと考えています。
質疑・意見委員
本事業は前向きに見ており、わいわい広場を含め既存事業との整理をしているため応援したいです。ただ細かい面でブラッシュアップすべき点は当然あるので、令和8年度中にしっかり整理し、よりスムーズな形で必要に応じて拡充するよう取り組んでください。
質疑・意見委員
放課後等の体験・遊び・居場所づくりモデル事業について、教育委員会にもわいわい広場や放課後児童クラブがあり、学習定着のための学び舎事業を週1〜2回実施する中で、教育委員会とこども未来局で子どもの放課後の在り方が錯綜しており一体化が必要と議会で指摘しました。わいわい広場の管理者と一体化すればよいとも述べてきましたが、わいわい広場と一体化したこのモデル事業をうまく実施できると考える根拠は何ですか。指定管理者が変わる節目で一体化できると考えたのですか。
答弁執行部
わいわい広場は4年間の継続を上限に事業者切替えを行っており、そのタイミングを見計らいながら一体化モデルの導入を検討しています。
質疑・意見委員
わいわい広場は委託契約で実施しており、契約の節目を捉えて一体化できる部分を進める方針だと思います。予算は教育委員会もわいわい広場に、こども未来局も独自に予算立てしていますが、モデル事業の予算を最終的にどこが管理するのですか。
答弁執行部
こども未来局はモデル事業の業務委託に7,039万円を計上しています。わいわい広場の部分は、現時点ではモデル事業のため教育委員会が予算計上し、こども未来局が一体化した形で事業を実施することを考えています。
質疑・意見委員
先ほど教育委員会と横断的に協議の場を設けているとの説明でしたが、子どもの放課後の居場所づくりについて教育委員会とこども未来局で今バラバラ感があります。放課後に子どもをどう見守りどんな体制で支えるか、両局が連携して協議する正式な協議会は設置されていますか。
答弁執行部
このモデル事業については、両局の協議の場を活用しながら意思を統一しました。
質疑・意見委員
わいわい広場がこども未来局所管だった当時は放課後事業推進委員会がありましたが、今はほぼ全校に設置できたことから開催していません。子どもの放課後の過ごし方をどう把握するかも含め必要性はあると考えます。その中で新たにこのモデル事業が始まりましたが、こども未来局として子ども総合計画も踏まえ、子どもの放課後の過ごし方の把握やアンケートを実施していますか。
答弁執行部
第6次子ども総合計画の策定に向け令和5年度にニーズ調査を実施しました。その中で体験機会の充実に一定のニーズを把握でき、放課後に体験や遊びをせず自宅に帰る子が約半数に上ることも明らかになったため、これらを踏まえ令和7年度に体験プログラムモデル事業を立ち上げました。
質疑・意見委員
教育委員会の学び舎事業は学校ごとに対象学年が異なりますが3年生を中心に4・5年生も多く、このモデル事業と対象学年が重なっています。重なりは選択肢が増える見方もできますが、実際は類似事業が並立しています。昨年紹介した千葉市のように、保護者の就労の有無にかかわらず放課後の体験や学びを一体化したアフタースクールの形が子どもにも親の安心にもつながると考えます。安心して過ごせる居場所でありつつ学習定着や体験活動も一つの枠組みで提供されることが望ましく、教育委員会と連携して進めてください。また、放課後施策の在り方は、教育委員会とこども未来局のどちらが主体的に管理するかを含め整理が必要ですが、いかがですか。
答弁執行部
放課後児童クラブは就労等で保護者が不在の子を対象とした遊びと生活の場ですが、わいわい広場や体験プログラムのモデル事業は全児童対象で主体性を尊重した活動で、対象や目的が異なります。千葉市は一部の児童クラブが学校外で運営されていた経緯などアフタースクール導入の背景が本市と異なるため、本市はなお研究が必要です。所管は、こども未来局が子ども総合計画で子どもの居場所や体験を位置づけているため、各局が実施できる部分を担いながら連携して取り組みます。
質疑・意見委員
以前、留守家庭子ども会を教育委員会に移管した際、コロナ等の事情があったとはいえ、本来はこども未来局が担うべき事業だと考えています。放課後施策はこども未来局が管理し総体的に進めてほしいです。学校が終わり、学び舎の曜日はそこで1時間ほど勉強し、その後留守家庭に行き、体験プログラムに参加し、長時間の子は再び留守家庭に戻るという動きは子どもが慌ただしく大変です。一体的に整理できるほうが子どもにとって最もよいので、その方向を目的に取り組んでください。

7. 子ども習い事応援事業

質疑・意見委員
子ども習い事応援事業について、利用者の7割程度は学習塾を利用していると聞きました。生活困窮世帯への学習支援は福祉局が令和8年度も対象を1.5倍ほど増やし拡充しており、体験プログラムモデル事業も多様な体験機会の提供として拡充しています。その中で本事業に固執する必要がどこまであるのか疑問です。利用者が見込みより増えている実態はあり全面廃止に踏み切りにくい心理は分かりますが、限られた予算を効果的・効率的に配分すべきです。8年度は本事業を根本的に見直し、生活困窮世帯の学習支援は福祉局に任せ、多様な体験機会は所得制限なく身近な学校施設等を活用してこのモデル事業と吸収統合し発展的に解消する観点で検討してはどうですか。8年度中に在り方を検討し9年度でどう整理したか報告してほしいですが、現時点の考えを聞かせてください。
答弁執行部
意見への対応は様々な視点の検討が必要で、本事業だけで対応するのが難しい面もあるため、体験や学習に関する他の放課後施策の実施状況も踏まえた整理が必要と考えています。学校施設活用型体験プログラムは7年度にモデル開始し8年度も試行段階で、福祉局の子どもの健全育成支援事業も今後拡充予定と聞いています。関連事業の実施・検証状況も踏まえ、関係局と連携しながら検討します。
質疑・意見委員
関連する局を含めて大きな視点から整理すべきという認識は一致していると思うので、8年度の実施ではこれまで以上に密に連携しながら検討を進めてください。強い意見として述べておきます。

8. 赤ちゃんの駅事業

質疑・意見委員
赤ちゃんの駅事業について、表示があることで子育て世帯の母親から動きやすいと声をもらっています。9月議会で搾乳できることも分かるよう工夫してほしいと述べましたが、搾乳できる旨のステッカーはこれから順次配付・掲示していくという認識でよいですか。
答弁執行部
搾乳の表示は、令和8年度に赤ちゃんの駅を運営する施設管理者にステッカーを配付し、掲示への協力依頼を行う予定です。
質疑・意見委員
『搾乳のためだけに利用するのは人目を気にする』という声を聞いていたので、ありがたい取組です。ホームページにもマップが載って分かりやすいですが、授乳とおむつ替えができる旨の表記に加え、搾乳についても表記する予定はありますか。
答弁執行部
ホームページで案内することは重要と考えており、分かりやすく掲載したいと考えています。
質疑・意見委員
さらに利用しやすくなり母親から嬉しい声がもらえると思います。引き続きよろしくお願いします。
質疑・意見委員
赤ちゃんの駅事業で処分したおむつの取扱いについて、おむつを持ち歩かなくてよい取扱いをする国が増えています。本市は子育てに優しいまちを目指す先進的な自治体として、処分したおむつを持ち帰らなくてよい取組を進めてほしいですが、何か検討しましたか。
答弁執行部
おむつを捨てられる施設のニーズが高まっていることは認識しています。現在、赤ちゃんの駅は各施設管理者の協力でおむつを捨てる設備を設置しており、市が一律に設置を義務づけるには様々な課題があります。協力してもらえる施設は市でも案内したいと考えており、今後その課題や運営面の可能性を引き続き研究します。
質疑・意見委員
ニーズも多いので、引き続きよろしくお願いします。

9. 一時預かり事業の拡充

質疑・意見委員
一時預かり事業の拡充について、開設要件の緩和とありますが、内容の詳細を示してください。
答弁執行部
年間280日以上の開設や定員10名以上などの要件を緩和したいと考えています。定員10名未満でも設置可能、年間280日未満でも開設可能とし、より身近な施設で利用できる環境を整えます。

10. 中高生の居場所づくり事業

質疑・意見委員
中高生の居場所づくり事業について、助成額も上げるとのことですが詳細を示してください。
答弁執行部
中高生を中心とした若者が気軽に立ち寄り自由な時間を過ごせる居場所を開設している民間の若者支援団体に、市から運営費などを補助するものです。今回、運営基本額の増額と、アウトリーチ(訪問型)支援をする団体への加算を創設し、団体の安定的な運営を図って若者支援を充実させます。
質疑・意見委員
この活動をする団体から資金面で運営が非常に厳しいと聞くので、助成額の増額は心強い内容です。今、中高生の保護者から、子どものスマホやネット依存が激しく家に閉じこもり外に行けないという話を聞き、こうした団体が居場所をつくってくれていると聞きます。こうした困り事に対し居場所を提供する団体も多いという認識でよいですか。
答弁執行部
居場所を開設する団体は様々な特色があり、学習支援をする団体、ただ寄り添って一緒にいる団体、筋力トレーニングをする団体などがあり、強みを生かして運営しています。ネット依存でひきこもりがちな若者に居場所があることで少しでも外に出ていけるようになれば、問題解決に資すると考えます。各団体が利用者に必要な声かけをしています。
質疑・意見委員
非常に心強い支援になると思うので、よろしくお願いします。
質疑・意見委員
中高生の居場所づくり事業について、令和8年度の助成予定団体が18団体とありますが、増加しているのですか。
答弁執行部
中高生を中心とした居場所は、市が把握している範囲で現在38か所あります。令和5年度と比べ16団体、2年度と比べ23団体増えています。市の補助金を使わず自分たちで運営したり他の財源で運営するところもありますが、助成している団体は年々増えています。気軽に立ち寄れる居場所が増えるよう支援していきます。
質疑・意見委員
若者は学習する場所、外遊びの場所、話を聞いてくれる場所など複数の団体に登録しています。1つの団体だけでは居場所はなかなか見つからず、様々な場所に行きながら安定を保つ若者が多いです。助成件数はどんどん増やすよう取り組んでください。

11. 子どもの食と居場所づくり支援事業

質疑・意見委員
子どもの食と居場所づくり支援事業について、学校の長期休業中の開催回数に応じて補助金を加算するとありますが、詳細を教えてください。
答弁執行部
夏休みなど長期休業中は給食がなく子どもの食と居場所へのニーズが高まり、開催回数を増やす団体もあるため、負担軽減とともに支援を充実させます。長期休業中に月5回以上開催するなど通常以上に開催した部分に対し支援を手厚くします。
質疑・意見委員
長期休業中の開催を増やす団体が年々増えていると聞き要望していたので、この補助は夏休み中の居場所確保につながります。補助が加算されると、補助を希望する団体は増える見込みですか。
答弁執行部
長期休業中に回数を増やす団体は年々増加傾向で、令和6年度は75団体中17団体が月5回以上開催しています。今回の補助加算により8年度は30団体を見込んでおり、制度の周知を行いながら支援の充実に取り組みます。
質疑・意見委員
子ども習い事応援事業は、早急な発展的見直しに向けスピード感を持って相手方との協議を進めてください。利用していない人が約6割のままでは、利用者にも不便をかけ、利用していない人は置き去りになるため、全体を含めた見直しを早急にお願いします。おむつと安心定期便も、ポイント競争ではなく必要なところに届けることが大事です。物を届けるのが本来の仕事でなく、縁をつないで皆の力でサポートすることが大事です。現在利用していない人が何かを選択できる検討を要望しておきます。

12. 児童虐待(相談・一時保護・性的虐待・医療連携)

質疑・意見委員
虐待相談件数と虐待対応件数について、以前は増加傾向でしたが現在の状況を教えてください。
答弁執行部
こども総合相談センターの虐待相談受理件数は、令和4年度3,100件、5年度3,306件、6年度3,374件、虐待相談対応件数は4年度3,057件、5年度3,282件、6年度3,367件で、いずれも増加しています。
質疑・意見委員
子どもが減る中でこうした痛ましいことが増えているのは、社会情勢や家族の中で相談する人がいないなどの要因があると思います。当事者は死ぬ思いで相談に来ているのではと思うので、少しでも救えるよう頑張ってください。相談があった場合、どんな支援がされますか。
答弁執行部
虐待は近隣住民や関係機関から通告を受ける場合があります。こども総合相談センターに通告があれば調査し対応しており、関係機関へつなぐ場合もあります。
質疑・意見委員
こども総合相談センターは一生懸命対応してくれていると聞きますが、案件が増え対応も大変だと思います。何かあれば取り返しがつかないため、必要な人員は優先的に配置するよう配慮してください。また、性的虐待を受けた場合どんな対応になりますか。相談を受けても結果的に同じ家庭に戻り再度虐待を受ければ、生きることが嫌になることもあるのではと思います。実態を教えてください。
答弁執行部
性的虐待の通告は基本的にこども総合相談センターで対応します。性的虐待は被害を受けた子の話以外に状況を把握する手だてが少ないという特徴があるため、特に積極的に一時保護を行い、安全な環境でゆっくり子どもの話を聞くことに努めています。
質疑・意見委員
一時保護後、親権者とのやり取りや情報収集を行うと思いますが、一時保護された子のその後の状況を教えてください。
答弁執行部
一概には言えませんが、加害保護者と非加害保護者がはっきりしていて、非加害保護者側が子を守る体制を整えられれば一緒に生活する対応を取る場合があり、安全確保が難しい場合は施設への措置入所など長期分離となります。
質疑・意見委員
過去の資料では性的虐待が39件あるとのことで、慎重に対応していると理解していますが、その後に自殺につながったり精神的に回復したケースはありますか。また隔離対応を行う場合もあるとのことですが、この39件が現在どんな状況か教えてください。
答弁執行部
39件には重篤なものから軽微なものまであり、内容に応じた対応をしています。性的虐待は加害者と離れれば安心というわけではなく心に大きな傷を負っている場合があるため、その後の経過を見ています。
質疑・意見委員
自殺に至ったケースや長期隔離となったケースは、これまでどの程度の期間でどれほどの割合で生じているのか示してください。
答弁執行部
結果的に自死となった事案は承知していません。令和6年度に保護者の同意を得ずに行った一時保護のうち、性的虐待は3件で、基本的に重篤なものは積極的に一時保護を実施しています。
質疑・意見委員
一時保護件数は何件ですか。
答弁執行部
3件は全て一時保護です。
質疑・意見委員
隔離はゼロ件という理解でよいですか。一時保護の3件のうち、期間が分かれば示してください。
答弁執行部
一時保護は基本的に2か月間ですが、必要に応じて延長もあります。長期隔離が必要な場合は施設への措置入所や里親への委託措置となります。令和6年度に性的虐待で措置対応となったのは1件です。
質疑・意見委員
措置対応とは長期隔離対応という意味でよいですか。
答弁執行部
そのとおりです。
質疑・意見委員
措置対応の場合、市内に施設はあるのですか。
答弁執行部
性的虐待に特化しているわけではなく、市内の養護施設や里親、場合によっては市外の施設など、他の子どもと同様の措置先に措置対応をしています。
質疑・意見委員
一時保護の期間は何か月単位ですか。
答弁執行部
基本的に2か月間です。
質疑・意見委員
一時保護後はまた親元に戻るという理解でよいですか。
答弁執行部
非加害保護者が子を守れる体制を整えた後に引取りになる場合や、調査のため一時保護したが状況確認後、分離が必要な内容ではなく帰宅となる場合などがあります。
質疑・意見委員
被害を受けた子は、警察や弁護士、検察官から同じ内容を何度も聞かれることがあり、言いづらく隠さざるを得ないこともあるため、一度聞き取った内容を活用するなどの配慮があってもよいのではないですか。以前、東区の学校でひどい虐待があり、止めようとしたら帰宅後にさらにひどく虐待された事案もありました。思春期の子どもへの精神医療の体制も、市内には十分でなく市外に頼らざるを得ないと聞き、本市は思春期の精神医療が弱いのではと指摘も受けましたが、どう把握していますか。
答弁執行部
市内の各医療機関と連携し、思春期の精神的ケアを行う医療機関もありますが、場合によっては市外の医療機関など、子どもに合ったケアができるところと連携しながら支援しています。
質疑・意見委員
かつて市内で対応できた場所が今は無くなり市外に頼らざるを得ないと聞きます。性的虐待に限らず思春期に虐待を受け自殺を考える子に対し、一時保護は有用ですが身近に支援体制の整った場が少ないです。市内に対応可能な場所があれば連携や民間活用を図り、不足するなら他自治体と課題共有し協議すべきです。センターで何か月も保護し続けるのは現実的でなく、民間の受皿があればありがたいという潜在需要があるのではないですか。市外に支援可能な場があるため費用が過大でない範囲で市外活用も検討すべきで、同時に支援拠点の増設が可能ならその方向で検討する考えはありますか。
答弁執行部
一時保護以降、長期分離が必要なら入院でなく児童養護施設などの児童福祉施設や里親への委託を行い、医療的ケアが必要な場合は医療機関と連携しています。連携先は市内の医療機関もあれば、子どもに合った市外の医療機関のこともあります。
質疑・意見委員
医療機関との連携も大切ですが、一時保護から2か月経っても親権者の了解が必要で受入先が里親とはなかなかいきません。被害者はいつも子どもで、場合によっては親元に返すことになり、そのとき最も残るのは精神的なダメージです。虐待された子の受皿の施設とはどんな施設ですか。施設が遠いとその後のフォローが大変です。市内に、思春期・虐待・性的虐待などを専門とし、一時的でなくある程度長期的に受入れ可能な精神的ケア施設はいくつありますか。
答弁執行部
まず、親権者が反対している場合は、児童相談所から家庭裁判所に申立てをすることで、反対されていても措置が可能です。また、精神的ケアが必要な子の入院対応をしている市内の医療機関でよく連携するのは大学病院などで、専門的というより総合病院の中で思春期の精神的ケアを行う病院と連携することが多いです。
質疑・意見委員
大学病院等で、虐待を受けた子のケアについて一定の水準は担保され、その中で支援が可能という理解でよいですか。
答弁執行部
子どもの状況に合わせた専門的な対応が必要になるため、市内の医療機関と連携することもあれば、市外の思春期専門病院と連携することもあります。
質疑・意見委員
市外の医療機関に頼る際の判断基準を教えてください。
答弁執行部
市外の病院はケースによって様々ですが、特に思春期の精神的問題を専門にしている病院と連携することが多いです。
質疑・意見委員
思春期の精神的問題を専門にする市外の医療機関の利用は多いのですか。
答弁執行部
件数は把握していませんが、非常に珍しいわけではありません。日常的に市内・市外の医療機関と連携しています。
質疑・意見委員
民間を使ってでも情報提供や動向把握などサポートし、一時保護の後に行き場がない子を減らす努力をし、今後の取組をしっかり検討してください。
質疑・意見委員
性的虐待について以前から強い思いがあります。議員になった頃、虐待件数のうち性的虐待の割合を尋ねたら3パーセントほどと聞き『そんなはずはない』と述べた記憶があります。今では十数パーセントとなり、幼少期に父親から性的虐待を受け裁判になる事例もあるなど全国的課題です。少しずつ表面化し、後手だった対策が急務です。子どもをめぐる性暴力は社会問題なので、ぜひ教育委員会と連携して取り組んでください。子どもが自分の身の危険に気づけるよう就学前から教えることが必要です。ある高校生は当時自分が何をされているか分からず父親にかわいがられていると思い、後で性的虐待と気づき自分が汚いと感じリストカットするようになったそうです。30年間性的虐待を放置され精神的に病んだ人もいると聞きます。こども未来局は、保育園など就学前の子にしっかり性教育を実施してほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
保育所等での性教育は、これまでもイラスト等を使い、水着で隠れる部分が大事な部分であることなどを教え、自衛のための知識を身につけてもらう取組をしてきました。なお令和8年12月からこども性暴力防止法(いわゆる日本版DBS法)が施行され、学校や保育所等の職員への性犯罪歴の照会、性的虐待の予防措置、問題発生時の対応などが運営法人に義務づけられるため、各保育所等・幼稚園・小学校・教育委員会とも連携して子どもを守るためしっかり取り組みます。

13. 保育の人材確保(外国籍の子ども・地域限定保育士)

質疑・意見委員
幼稚園・保育園で外国籍の人も増え、文化や習慣が違い現場の苦労も多いと聞きますが、市の施策は何かありますか。
答弁執行部
保育所・幼稚園等には外国籍の子も通っており、子どもは言葉を覚えるのが早いですが保護者との意思疎通がスムーズにいかない事例がありました。以前は指差し確認シート(イラストと多言語のもの)を活用してもらっていましたが、近年はICT機器が発達したため翻訳機などの導入を支援しています。また、支援を要する家庭の児童が一定程度いる園には職員の加配費用を支援するなどしています。
質疑・意見委員
以前からの課題である人材確保で、紹介料を支払うことで子どものための運営費が無駄になっている状況がありますが、その現状を教えてください。
答弁執行部
保育士確保について、有効求人倍率が例年高く、令和7年度は6年度より少し下がりそうですが3倍程度になると見込んでいます。保育士・保育所支援センターで就労あっせんも行い、県が地域限定保育士試験を8年度から実施することになり、地域限定保育士も市内施設で活躍できるようにするほか、幼稚園教諭や小学校教諭も一定の条件でみなし保育士として保育現場で活躍できる取組を進めています。今後も保育士不足の解消に努めるとともに、研修等で保育の質もしっかり確保します。
質疑・意見委員
人材が足りず運営費が本来の目的に使えていない中で、地域限定保育士や学校資格を持つ人が保育現場で活躍できるようにするのは理解しています。紹介料を払わず運営してきた園が配置基準違反となれば園長が現場に入らざるを得ないなど深刻な影響が出ます。奨学金返済支援は保育士限定で、なぜ事務や栄養士には適用されないのかという意見もあるため、制度の考え方を明確に説明する必要があります。委員会の関係者は理解しても実際に働く人が知らないことがあるため、運営費が有効に生きる形にしたいという姿勢が伝わりにくいです。こうした点を情報発信していくことは可能ですか。
答弁執行部
指摘を踏まえ、分かりやすく伝わりやすい情報発信をしていきます。
質疑・意見委員
ぜひ資格を持つ人に応募してもらえる仕組みを整え、将来的に北九州市のように配置基準を子ども6人に1人から5人に1人へ改善する時期に備え、過渡期の人材確保を図りたいという姿勢をアピールしてください。

14. 保育園の経営(市有地貸付料・赤字園・第2子減免)

質疑・意見委員
市の土地の貸付料について、以前から述べていますが、保育園の入所定員を市が定めているのに超過分について実勢価格の100分の3という福祉とかけ離れた料金設定をしている点が納得できません。かつては市が保育園に無償で土地を貸していましたが、事業者が増えると自己所有等を評価する仕組みにした上で有償化しました。固定資産税の福祉施設減免は本市では4.5分の1、住宅は6分の1です。土地を購入してでも参入したい事業者が増える流れの中で、従来からの事業者は地価格差是正の2分の1減免を上乗せする形になっていますが、市都合で拡張する場合、その拡張部分は実勢価格の3パーセントを負担する運用で、これでは中心地に福祉施設が建ちにくくなります。花ぞの保育園がなくなり周辺に保育園がない状況です。堅粕小学校の統廃合で校地が空く見込みなら、当該地域に保育園がないのであれば、公園用地の活用や小学校敷地の一角をこども未来局が確保して保育事業者を公募するなどを検討すべきです。福祉目的で使う以上、新規借地や拡張部分にも福祉減免(4.5分の1)を適用すべきで、実勢価格の3パーセントで貸し福祉減免も適用しない運用は不当です。花ぞの保育園跡周辺などは再検討すべきと考えますが、所信を聞かせてください。
答弁執行部
新たに市の土地を貸した場合の価格の経緯や理由はこれまで教育こども分科会で説明してきたとおりです。一方で、全保育所に同じ基準で公定価格が出ている中、土地代を負担して経営している園には他園にない負担が生じているという課題は認識しています。しかし、現状で経営に支障を来している園もなく、これまで事業者から経営に困っている等の相談もないことから、来年度の予算については、様々な子育て支援を求める市民の声がある中で今回の提案をしています。本課題は引き続き研究します。
質疑・意見委員
事業者から相談がないから、というのはいかがなものですか。事業者がきつくならないと何もしないのは困ります。保育所は福祉でやっているため必要以上の蓄えをするとカットがかかります。福祉のほうは、公平性というなら借地している園への返済支援や借り上げ助成を行うのが筋で、同じ福祉でやっているところに100分の3の賃借料を取るのはどうでしょう。福祉減免の4.5分の1は当然あってしかるべきで、その方向での見直しをお願いします。そうしないと花ぞの保育園がなくなりあのエリアは保育の空白地帯になります。増えた部分について100分の3の賃借料を払えというのはいかがなものかと思うのでしっかり研究してください。もう一点、普通に経営しているように見えて単年度の収支が赤字の園が散見されます。単年度の収支が3年連続で赤字の園はいくつありますか。
答弁執行部
保育事業のその年の収支差額(事業活動資金収支差額)が3年連続で赤字の施設は10園です。
質疑・意見委員
この10園には、立地に恵まれず定員割れが続く、人件費が高く経営を圧迫、保育士が集まらず紹介料を何度も払う、などの特徴がありますか。3年連続赤字で、この園がなくなると保育の提供が厳しくなり市が何とかすることにもなります。今後大丈夫か心配ですが、どんな事情で赤字となり見通しはどうですか。
答弁執行部
3年連続赤字の10園に地域的な偏りは見受けられません。原因は各園それぞれですが、多いのは入所児童数が定員を下回った赤字で、いくつかの園は既に定員の見直しを進めています。また一部は設備投資により複数年赤字になっています。各園の状況を見たところ、早急に対応が必要なほど経営が困難な園はないと考えています。
質疑・意見委員
赤字の保育園は減少傾向とはいえ、令和4年度は291園中51園、5年度は34園、6年度は22園が事業活動資金収支で赤字で、設備投資の償却等で3年連続赤字になる実態があります。赤字になってから助ける上から目線ではなく、きちんと成り立つ水準の公費を出し余剰が多ければ一部カットする運用がよいです。市有地貸与も、社会福祉法人への貸与は明確な減免基準を設けた上で経営努力を求めるべきです。住宅の固定資産税が6分の1に減免されるように、福祉目的で貸している以上、増えた分は2分の1は適用しないとしても福祉として4.5分の1は適用するなど明確な線引きを行い、その上で園の経営努力を促すべきと意見を述べておきます。
質疑・意見委員
国が第2子以降の保育料を減免したのは、2人同時の負担が大きいため2人目を経済対策として支援する趣旨で、第1子から全額を出すには至っていません。家庭で3歳頃まで育てたい人も多く、第2子以降の無償化は保育所を利用した人のみが恩恵を受ける側面があります。一方、初めて子を育てる家庭は若く収入も低いことが多く負担が大きいです。『大変だが嬉しい』と思ってもらえるよう、ヨーロッパのように様々な用途で使える支援があってよいのではないですか。給食無償化に60億円を前倒しで確保できたなら、経済対策でなく子育て施策として保育所を利用しない人も含めた第1子支援があってよいと考えます。実施せよという趣旨ではなく、費用や効果など検討状況が見える形にしてほしいです。公平性の課題があるから国を待つのでなく、初めての子育てで困る家庭に、金銭だけでなくマイナンバー等を活用した支援や、市が子どもが大きくなるまで応援する仕組みを検討してほしいです。できないとしても試算や検討結果を示してください。第1子を含めて今後検討するよう要望します。

15. 1歳児受入れ促進事業

質疑・意見委員
1歳児受け入れ促進事業について、令和7年度当初の入所保留児童のうち50パーセントが1歳児という背景で新規事業に取り組むのだと思いますが、全体の入所保留児童数とそのうちの1歳児は何人ですか。
答弁執行部
令和7年4月1日時点の全体の入所保留児童は1,090人です。内訳は0歳児121人、1歳児601人、2歳児161人、3歳児129人、4歳児55人、5歳児23人です。1歳児の入所保留601人の中には幼稚園や企業主導型保育に通う児童も含まれ、特定の園を希望して待機している児童はうち310人です。
質疑・意見委員
保育ニーズが増える1歳児の受入れ枠を拡大した保育園への補助を一定条件で実施するとのことですが、この条件と補助内容を具体的に示してください。
答弁執行部
1歳児の利用定員を超えた受入れを実施していること、実際に入所保留児童が発生していること、1歳児の受入れ枠を拡充して受入れを行った2年後に拡充分の定員を見直すことを条件としています。補助内容は、1歳児を1人受け入れた場合に月額8万4,000円を助成するものです。
質疑・意見委員
本事業で新規の受入れ可能枠がどの程度増える見込みか示してください。
答弁執行部
1歳児受け入れ促進事業は予算6,048万円を計上し、60人分を見込んで積算しています。この60人は、1歳児で特定の園を希望する310人のうち、第4・第5希望まで記入するなど複数の園を希望している児童数を踏まえ、まずこの部分を解消することを目標に設定しました。
質疑・意見委員
本事業は全市的に実施するのですか、それとも特定の地域に絞るのですか。
答弁執行部
入所保留児童は全市で発生しているため、実際に発生している園に全市的に協力を依頼して対応したいと考えています。
質疑・意見委員
地域によって偏りがあるのではないですか。南区でも人気のある園は入所保留が集中し、人気がない園には空きがあります。全市とした理由を教えてください。
答弁執行部
各園へのアプローチは、入所保留が多く発生している地域の中で、各園の受入れ体制や余裕を市側で判断した上で、優先度の高い園から相談していきたいと考えています。
質疑・意見委員
非常によい事業ですが、それでも現場の負担は一定程度あると思います。本事業でどのくらい1歳児の受入れが進んだかの効果検証と、現場の負担感がどの程度あったかを検証するよう努めてほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
事業内容や効果検証を実施しながら、園に負担を押しつける形にならないようしっかり取り組みます。

16. 障がい児の遊び・体験支援事業(水族館・動物園)

質疑・意見委員
障がい児の遊び・体験支援事業について、対象が18歳未満の障がい児まで拡充されるとのことですが、対象人数はどれくらいですか。
答弁執行部
小学校就学後に通う放課後等デイサービスの利用者が約6,000人、特別支援教育を受けている児童生徒数が8,500人程度で、一部重複はありますが、おおむねこの程度の児童生徒が対象に加わると考えています。
質疑・意見委員
本事業はふだんから障がいに配慮した運営ができるようにする意図もあると思いますが、令和7年11月に水族館で実施したことで施設の運営配慮への支援が進んだのではないですか。現場の意見はどんなものが出ましたか。
答弁執行部
実施に当たっては発達障がい者支援センターに協力してもらい、イヤーマフや遮光グラスの貸出し、クールダウンスペースの設置、音や光の低減、ケアスペースの設置などを行いました。マリンワールドとも意見交換し、同館も事業前から音の低減に関心を持ち独自に挑戦していましたが、どの程度低減すると効果的か分かりづらかったため、発達障がい者支援センターの協力は非常によかったと聞いています。
質疑・意見委員
水族館で得た知見を、動物園やプラネタリウムの貸切りイベントでも最初から取り入れてください。約6,000人が対象とのことでしたが、申込みが殺到した場合、何人まで参加できますか。
答弁執行部
約6,000人は令和8年度に新たに対象拡大となる学齢児の人数です。7年度は既に11月に実施し3月にも2回実施しますが、未就学の障がい児を対象とし対象者は約5,000人です。8年度はこの合計が対象になります。7年度の11月8日に実施したドリームナイトアクアリウムでは家族も含めた申込者4,230人に対し当選者は1,201人でした。落選者もいたため、3月22日と28日の実施では前回の落選者が優先的に参加できるようにしています。
質疑・意見委員
11月に行けなかった人が優先されるのはよかったです。11月と3月のどちらも行けなかった人が令和8年度に申し込む場合も優先しますか。
答弁執行部
来年度は18歳未満が対象となり枠が広がるため、対応は改めて検討します。
質疑・意見委員
できるだけ多くの人が参加できる工夫をお願いします。

17. 幼稚園の3歳未満児受入れ・一時預かり(幼稚園型)

質疑・意見委員
幼稚園3歳未満児受け入れ促進事業と一時預かり事業(幼稚園型)について、事業を開始した理由と目的をそれぞれ教えてください。
答弁執行部
幼稚園3歳未満児受け入れ促進事業は、幼稚園で0〜2歳の保育を必要とする児童を受け入れる制度です。一時預かり事業(幼稚園型)は幼稚園の預かり保育に助成する制度です。幼稚園は基本は午前9時から午後2時くらいまでの短時間の教育時間を預かる施設ですが、ほとんどの園が親の就労等に対応して夕方までの預かり保育を実施しています。助成は福岡県の補助金と本市の一時預かり事業補助金のいずれかを選べます。平成27年に子ども・子育て支援新制度が始まって以降、本市の一時預かり事業(幼稚園型)の補助制度を拡充してきました。幼稚園3歳未満児受け入れ促進事業は、増加する保育ニーズに対応するため幼稚園連盟からの要望を受けて開始しました。いずれも国の補助事業のスキームを活用しています。
質疑・意見委員
一時預かりの補助は県より本市のほうが優れており、すばらしいです。通常は保育園で預かる2号認定の子を預かっている幼稚園はありますか。
答弁執行部
幼稚園で預かる児童は基本的に1号認定ですが、預かり保育が必要な児童は別途『新2号認定』を取ってもらうことで対応できる仕組みです。
質疑・意見委員
通常の2号認定と新2号認定は、認定を受けられる人は同じだが預かる施設が違うため分かれているという認識でよいですか。
答弁執行部
そのとおりです。
質疑・意見委員
保育園の保育士が育休から復帰する場合、自分の子どもはどうしているのですか。
答弁執行部
保育士が働ける環境をつくることは重要なので、保育所入所のポイント制による入所調整の際に保育士には加点を行い、できるだけ入所しやすい体制を整えています。
質疑・意見委員
幼稚園教諭の場合はどうですか。
答弁執行部
幼稚園も保育需要の高まりから一時預かりに協力する園が増えているため、協力してもらっている幼稚園教諭も、保育所の入所調整で保育士と同様に加点しています。
質疑・意見委員
幼稚園教諭は預けるところがないと聞きますが、きちんと対応しているのですか。
答弁執行部
入所調整はルールを公表して対応していますが、幼稚園近くの保育所の空き状況によって負担をかけている状況があるかもしれません。保育所の申込み状況をきちんと把握し対応できるようにしていきます。
質疑・意見委員
子どもを授かった時点で分かるので、その時点から把握すれば近隣の保育所を確保できると思います。幼稚園の先生も子どもを預けて職場に復帰できるようにしてください。職場から遠い保育所に連れて行くのは大変です。幼稚園も福祉の観点に入ってきており教育だけでなく福祉も担っているため、しっかり検討してください。

18. さぽーと保育の補助拡充

質疑・意見委員
さぽーと保育の補助の拡充とは何ですか。
答弁執行部
特別支援保育事業(通称さぽーと保育)は対象児童が年々増加しており、支援区分ごとの補助単価を毎年増額しています。令和8年度も補助単価を拡充しています。
質疑・意見委員
認定を受けていないためさぽーと保育の対象になっていないが、グレーな部分のある配慮が必要な子もいます。特別支援保育事業ならこのやり方でもよいですが、本市としての認識でさぽーと保育の対象にして加配できるようにするのかと思いましたが、そうではないのですか。そうでないなら今後検討しますか。
答弁執行部
他都市の状況も調査し協議していますが、子どもが困っていることに対しては、さぽーと保育対象児童も、グレーゾーンの子も、定型発達の子も、支援が必要という点では変わりません。ただ対象児童やグレーゾーンの子への支援は程度や頻度が多いと考えています。さぽーと保育の加配保育士は対象児童にしか支援できないわけではなく、保育補助者や保育支援者もいるので、グレーゾーンの子も含め支援が必要な子には当然支援しています。
質疑・意見委員
その方法で子どもが健全に育ち、保育士が子どもにより向き合える保育につながっているならよいので、しっかり取り組んでください。

19. 若者の相談支援(思春期相談・若者総合相談センター)

質疑・意見委員
困難な状況にある若者の相談支援と思春期相談事業について、違いを示してください。
答弁執行部
困難な状況にある若者の相談支援は、若者総合相談センター(通称ユースサポートhub)でおおむね15歳から39歳までの若者と保護者の相談を受けます。思春期相談事業は、こども総合相談センターで中学卒業後くらいから20歳までのひきこもり等の状態にある子の状況改善のための相談を、電話や面接で受けています。
質疑・意見委員
対象年齢が何年か重なっていますが、例えば思春期相談事業に相談があった場合、最終的にはこども総合相談センターに行くのですか。
答弁執行部
そのとおりです。
質疑・意見委員
若者総合相談センターとの違いを教えてください。
答弁執行部
若者総合相談センターは『まずここに相談してほしい』という子ども・若者の総合相談窓口で、ここで受けてから連携する専門機関につないでいます。思春期相談事業や他の関係機関にもここからつないでいます。
質疑・意見委員
若者総合相談センターが最初の入口ですか。こども総合相談センターでもよいのですか。
答弁執行部
どちらが先でなければならないということはなく、相談しやすいところに相談してもらって構いません。若者総合相談センターは広く様々な相談機関につなぐ役割で、その子に必要な支援を見極めて必要な機関につなぎます。
質疑・意見委員
1つにまとめてもよいのではと考えますが、様々な理由で現在の組織に分かれていると理解しています。若者総合相談センターで、就労ならハローワーク、精神疾患があれば精神科医につなぐなど、伴走しながらコーディネートする担当者はいますか。
答弁執行部
若者総合相談センターでは専門相談員が相談を受けており、1回で終結することは少なく、複数回の面談で少しずつ改善を目指します。他機関につないだりハローワークへ同行することもあります。他機関につないでも当センターへフィードバックがあり、再度当センターで伴走支援するケースもあります。今後も総合相談窓口として対応します。
質疑・意見委員
自立に至るまで見届けているという認識でよいですか。
答弁執行部
自立が何を指すかによりますが、就労や登校ができるようになった後に状態が悪化する場合もあり、その際は再度当センターに相談があり対応するケースもあります。
質疑・意見委員
家庭にも踏み込んだ支援をしていますか。
答弁執行部
困難な状況に至るまでの家庭環境や、それまでの生活や過程を踏まえながら相談に応じています。
質疑・意見委員
家庭支援の部分まで実施しているという認識でよいですか。
答弁執行部
そのとおりです。例えば、センターに来られない相談者には、必要に応じて職員が訪問して相談に応じることもあります。

20. ベビーシッター・産前産後ヘルパー・産後ドゥーラ

質疑・意見委員
ベビーシッター派遣事業の拡充について、補助金額が委託事業者にプラス400円となっていますが、利用ニーズが増えたための拡充ですか。詳細を教えてください。
答弁執行部
ベビーシッター派遣事業は近年非常に多くの利用ニーズがあり、ベビーシッターの確保が重要です。希望日が合わず別日での派遣で対応する例もあるため、各派遣事業所やベビーシッターの人員確保に力を入れたいと考えています。補助金を上げることで、新たな事業者の参入や人員確保が促進できると考えています。
質疑・意見委員
産前・産後ヘルパー派遣事業も利用見込みが増えると記載がありましたが、産前・産後ヘルパー派遣事業とベビーシッター派遣事業の明確な違いを教えてください。
答弁執行部
産前・産後ヘルパー派遣事業は保護者がいる状況で家事育児をサポートする事業、ベビーシッター派遣事業は保護者がいない状況で子どもを預かる事業です。
質疑・意見委員
育児支援という点では、産前・産後ヘルパー派遣事業もベビーシッター派遣事業と同じような支援もあり得るのですか。
答弁執行部
ヘルパー派遣事業は保護者がいる状況で、保護者が子の世話をするときは家事を行い、保護者が家事をするときはその間に子の世話をするといった支援内容です。
質疑・意見委員
主旨は違うかもしれませんが似ているところもあると思います。ベビーシッター派遣事業を拡充する中で、産前・産後ヘルパー派遣事業はニーズがあるのに令和8年度に拡充されていない理由を教えてください。
答弁執行部
ヘルパー派遣事業は延べ利用回数が増える見込みのため予算を拡充しています。
質疑・意見委員
利用者が増えていることによる拡充という理解でよいですか。
答弁執行部
そのとおりです。
質疑・意見委員
産前・産後ヘルパー派遣事業も大事な事業なので、しっかり充実させてください。
質疑・意見委員
産後ドゥーラの取組状況を教えてください。
答弁執行部
ヘルパー派遣事業の1事業者として取り組んでもらっています。
質疑・意見委員
本市は相変わらず人材不足や事業者が少ない状況ですか。東京などではヘルパーより産後ドゥーラのニーズが高い状況がありますが、本市ではどうですか。
答弁執行部
産後ドゥーラの資格を持ってヘルパー派遣事業に参入しているのは1事業者です。
質疑・意見委員
産後ヘルパー、産後ドゥーラ、ベビーシッターはそれぞれ定義や対象者、サービス形態も違うと思いますが、多様なニーズに対応できるよう人材育成してください。

21. 障がい児の遊び・体験支援(水族館等)

質疑・意見委員
障がい児の遊び・体験支援事業について、水族館・動物園・プラネタリウムで実施するとしていますが、対象が約6,000人いるという答弁からも、絶対的なものが足りない状況が垣間見えます。よい取組で貸切りの形が必要なのも分かりますが、今後は障がいのある子もない子も分け隔てなく遊べる公園や学校などの包摂的な取組も大事です。各局と連携して発信できるのはこども未来局だと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
気兼ねなく楽しみたいという障がい児の親の意見があり、障がい児とその家族の貸切りイベントとして実施しています。ただ目指すのは、障がいがあってもなくても等しく同じ空間で楽しめることで、このイベントを通して施設側に配慮の例を示し、配慮できる施設を増やしたいと考えています。令和8年度の科学館は日中の実施を検討し、プラネタリウム自体は貸切りですが、その後も基本展示室を無料で利用してもらい、障がいのない人と一緒に楽しんでもらうことを考えています。この事業をきっかけに、配慮できれば楽しめることを施設側に学んでもらい、そうした施設が広がればと考えています。

22. ひとり親家庭のワンストップ就業支援

質疑・意見委員
ひとり親家庭ワンストップ就業支援の現状と課題、そして今回この新規事業を行う経緯を教えてください。
答弁執行部
ひとり親家庭の相談はひとり親家庭支援センターを中心に対応していますが対面や電話が基本です。相談は就業相談が最も多く、センターで無料職業紹介も行っていますが求人情報の確保に課題があります。そのため、オンラインを活用してアクセスや時間の負担を軽減するとともに、企業開拓や就労のマッチング支援を行い、就業自立支援を充実強化したいと考えています。
質疑・意見委員
ひとり親家庭向けの求人開拓に今後力を入れるということだと理解しました。ハローワーク以外の求人を確保する難易度の高い取組だと思いますが、委託先などについて考えはありますか。
答弁執行部
委託先は今後公募で選定予定ですが、本事業は民間活力を生かした取組として国補助の活用を予定しています。既に堺市と神戸市が同様のスキームで実施しており、事業者選定を含め先行自治体を参考にしながら実施したいと考えています。
質疑・意見委員
堺市と神戸市は既に事業成果が出ていると考えてよいですか。
答弁執行部
両市にヒアリングした結果、相談の幅が広がり就職につながった件数など実績も出ており、実施の参考にしたいと考えています。
質疑・意見委員
ひとり親家庭の就業支援は、生活困窮の状態も含め就労先の確保が大変で、その就職先次第でその後の生活に影響が出るため非常に大事な取組です。さらに進め、しっかり効果の検証もしてください。

23. 児童相談所の施設(三筑・屋形原)

質疑・意見委員
以前、博多区三筑に施設を造ったとき、南区屋形原の施設はなくなったと思いますが、その理解でよいですか。
答弁執行部
屋形原にあったあゆみ学園は老朽化が進んでいたため、三筑に南部療育センターとして改めて整備・統合しています。
質疑・意見委員
その施設は今も保有しているのですか、売却したのですか。
答弁執行部
現在は、民間のしいのみ学園が建て替え工事を進めているため、その間の仮園舎として一時利用を認めている状態です。
質疑・意見委員
三筑の施設は充足していると理解してよいですか。
答弁執行部
児童発達支援センターの充足状況は、利用調整を行っている知的の3〜5歳児については、希望者数を超える受入数が確保されている状態です。

24. 福岡市科学館(アウトリーチ・移動科学館車)

質疑・意見委員
福岡市科学館の利用者数の推移を教えてください。
答弁執行部
令和2〜4年度はコロナで一時的に減少しましたが、5年度以降回復し、年間80万人程度の利用者となっています。
質疑・意見委員
目標値はありますか。
答弁執行部
80万人を目標値としています。
質疑・意見委員
東区や南区からだと乗換えが必要で行きにくい気がしますが、科学に興味を持ってもらうための取組は何かしていますか。
答弁執行部
学校の授業として科学館で1日学習を実施しています。さらに、科学館スタッフが公民館などに出向くアウトリーチ活動も実施しています。
質疑・意見委員
アウトリーチの場合、どういう形で実施することが多いですか。
答弁執行部
科学館で行っているサイエンスショーやプラネタリウム投影などを、学校や公民館などで行うことが多いです。
質疑・意見委員
実績を示してください。
答弁執行部
令和6年度は130件です。
質疑・意見委員
授業が多いと思いますが、どんな人が何人くらいで、どんな道具を持っていくのですか。
答弁執行部
科学館スタッフ数名が、プログラムに必要な実験道具や機材を運搬しています。
質疑・意見委員
一歩進んで、科学館の車などでできないかと思っています。いろんなニーズに合わせて用具も持って行き、体育館や理科室、公民館などで体験的な実験ができるようにするのは難しいですか。
答弁執行部
簡単な実験については現在も行っています。
質疑・意見委員
簡単な実験なら学校でも対応できますが、規模が大きくなると対応できないのではないですか。学校の理科室は最低限のものしかなく準備の負担も大きいです。10年以上前に名古屋市で、科学館のような施設が機材を積んだ車で学校に出向き、学校側で何も用意せず実験イベントができる仕組みがあり、増車も検討していると聞きました。必要な機材を積んで要望があれば駆けつけ、子どもがわくわくできる取組を本市でも進めてほしいです。熱心な教員が理科実験を行っていますが準備が大変でうまくいかないことや、人数不足で回数が確保できないなど現場任せでは限界があります。アウトリーチ型の科学実験事業を検討してほしいですが、どうですか。
答弁執行部
科学館は移動天文車や移動科学館車を持っており、アウトリーチの際は実験道具やミニプラネタリウム、天体望遠鏡も持ち込み、実験ショーや天体観測などのプログラムを実施しています。
質疑・意見委員
それらの車は何台ありますか。
答弁執行部
移動天文車、移動科学館車それぞれ1台ずつです。
質疑・意見委員
引っ張りだこという状況ではないのですか。1台ずつあれば足りるのですか。
答弁執行部
アウトリーチの際は事前に日程調整やスタッフの確保を行い、計画的に運用しています。
質疑・意見委員
移動天文車・移動科学館車について、どんな内容の実験をいつどこで行ったか分かれば、地域や学校からの申込みが増えると思います。詳細を把握していれば後日でも示してください。

25. 子ども会・町内会の解散と支援

質疑・意見委員
子ども会や町内会を解散しているところが多いです。課題や支援について教えてください。
答弁執行部
子ども会は、保護者の負担感や子どもの時間の過ごし方の変化などから、かつてと比べ活動状況が多様化し、従来のやり方では維持や活性化が容易でない地域もあると認識しています。地域で子どもを育成する活動は重要と考え、令和7年度に町内の子ども会の実態調査を行いました。その結果を基に今後必要な支援を検討します。
質疑・意見委員
調査結果は関係者にも共有されると思いますが、今後の協議のスケジュールはどうなりますか。
答弁執行部
令和7年度の調査結果が出るのは3月末の予定で、その結果を基に8年度に検討します。
質疑・意見委員
ある程度結果が出たら、概要でもよいので早めに示してください。

26. 中高生・小学生の居場所(他都市比較・箇所数)

質疑・意見委員
中高生や小学生の居場所について、本市は他都市に比べ児童館という名称のものが少なく独自の取組をしています。本市が子育て支援をどう進めてきたか、また今後どう進めるか考えを教えてください。
答弁執行部
子どもの居場所づくりは、中央児童会館だけでなく、子どもプラザや保育所の園庭開放、子育て交流サロン、公民館、わいわい広場や学校を活用した体験プログラムモデル事業など、様々な空間と場所を活用しながら取り組みたいと考えています。
質疑・意見委員
中高生の居場所は、中高生対象とある程度ターゲットを絞ってやっているという理解でよいですか。
答弁執行部
中高生の居場所づくり事業は、中高生を主な対象としています。
質疑・意見委員
中高生の居場所は現在何か所ありますか。また、校区内にあれば分かりますが親も含め知らない人が多いので、どう周知しますか。
答弁執行部
中高生の居場所は、市が把握しているのは現在38か所で、今後広げたいと考えています。広報は市ホームページのほか、スマートフォンですぐ確認できるウェブマップを作成し、SNSでも広報し、チラシも作成しています。今後も広報していきます。
質疑・意見委員
平日の放課後や土日に中高生が気軽に通い、様々な関わりができる場所だと認識してよいですか。
答弁執行部
場所によって開設日時は異なりますが、中高生が気軽に立ち寄って過ごせる場所です。

27. こども未来局のDX・保育DX

質疑・意見委員
他局ではDX予算が計上されていると聞きますが、こども未来局の分も他局のDX予算で実施するのですか。
答弁執行部
質問の保育DXについて、関係局にも確認しましたが『保育DX』という予算はありませんでした。質問の趣旨は国が進めている保育DXのことですか、それとも基幹系業務システムのことですか。
質疑・意見委員
それも含めてよく分からないので内容を説明してください。
答弁執行部
保育DXは国が進めている取組で、本市の基幹システムの刷新等は総務企画局が予算を計上し運用や改革を行っています。
質疑・意見委員
保育DXは、国のシステムを活用するという趣旨ですか。
答弁執行部
国の保育DXは、デジタル技術で自治体と保育施設の事務の効率化や保育の質の向上を図る取組で、こども家庭庁が進めています。保育所への給付事務や監査事務のワンスオンリーを目指す施設管理プラットフォームや、保護者が保育所を選ぶ際の情報取得のワンストップを目指す保活情報連携基盤の開発を進め、令和8年度から順次実施されます。保育所との日々の給付事務は今は紙やメールですが、それをオンラインで直接やり取りできる仕組みです。保活情報連携基盤は、保護者が保育所の選定から入所申込みまでを一括して活用できる仕組みで、各自治体がいつ運用を開始するかという段階です。本市は8年度から両システムを利用する準備を行い、国のものが出来上がるのを見た上で、保育協会や幼稚園連盟とも確認しながら導入を検討します。
質疑・意見委員
事業内容が保育や事業者・保護者のサービス向上につながるなら、システムの研究等の予算も本委員会で検討して計上する必要があるのではないですか。他局で予算を決められても困ります。こども未来局でしっかり決めるべきではないですか。総務企画局が所管する理由を教えてください。
答弁執行部
国の保育DXは総務企画局ではなくこども未来局が内容を確認し運用を検討しています。開発そのものは国が一括して行うため市の予算はかかりません。国が開発したシステムを使うことで各自治体と国、保育施設や利用者が一元的にデータをやり取りできるため、仕組みが明らかになり次第、速やかに導入できるよう内容確認を行います。
質疑・意見委員
国のシステム開発中で費用不要、園では紙を使わない等の前提は、聞かないと出てこない情報で、総務企画局が所管している範囲が不明確です。こども未来局が総務企画局の仕組みを活用しつつ保育園とのやり取りを主体的に進めるのが本来の在り方ではないですか。役割分担と責任の所在を明確化してください。
答弁執行部
総務企画局で予算計上されているのは本市の基幹システムの刷新に関わる予算で、先ほど説明した国の保育DXとは別のシステムです。国の保育DXに予算はかからず、こども未来局を中心に検討しています。本市のシステム刷新のうち、こども未来局には子ども・子育て支援システムがあり、システム所管の総務企画局は税や福祉など様々なシステムの予算を一括して取りまとめています。セキュリティや基盤の整備など専門性が高い分野は総務企画局の支援の下で検討しますが、業務のためのシステム構築はこども未来局の担当部署が中心となって対応しています。

28. 子どもの権利・意見表明推進事業

質疑・意見委員
子どもの権利・意見表明推進事業は令和7年度から実施していますが、第6次子ども総合計画をつくる際に、こども基本法の基本理念を踏まえて計画をつくっていると答弁がありました。審議会では『権利条約とは何かを教えるべき』という意見が出ていたと思います。権利条約について、子どもが分かりやすいよう普段の言葉を使ったハンドブックを作り普及させないと、子どもが自分の権利を理解できないと指摘してきましたが、保育園や学校で使えるハンドブックを作る検討はしていますか。
答弁執行部
昨年3月に策定した第6次子ども総合計画の施策1として子どもの権利の尊重と意見表明支援を掲げ、成果指標の一つに『子どもの権利条約を知っている子どもの割合』を現状値33.8パーセントから目標値50パーセントと掲げています。分かりやすい教材については、本事業はNPO法人子どもアドボカシーセンター福岡との共働事業として主に小学校高学年を対象に権利について学び意見表明を体験するワークショップを実施しており、同NPOが開発している『きかせてジャーニー』が権利を分かりやすく解説する教材のため、来年度もこれを活用しながら理解促進を図ります。
質疑・意見委員
『きかせてジャーニー』は全ての子に行き渡っておらず購入費用も高いです。気軽に手に取れるものがあるとよいので、その検討もしてほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
子どもの権利については、こども家庭庁も分かりやすいパンフレットや動画を作成しているため、国の教材も活用しながら理解促進に取り組みます。
質疑・意見委員
1994年の子どもの権利条約批准当時は、教育委員会が職員室に大きな掲示を行うなど強く取り組んでいましたが数年で見られなくなりました。今でも体罰問題をはじめ、子どもの権利に対する大人側の理解が十分でなく『わがまま』と捉える向きが残っている懸念があるため、大人への啓発を強化すべきです。地域で大人向けに子どもの権利に係る取組はありますか。
答弁執行部
子どもの権利を学ぶワークショップは、学校での取組とは別に参加者公募型のものを令和7年度に2回実施しました。子ども向けと同時間帯に『きかせてジャーニー』の体験などを行う大人向けワークショップも開催し、大人の参加者は計26人でした。8年度も引き続き大人への普及啓発に取り組みます。6年度には、公立保育所の保育士が条文を一つずつ簡潔な言葉で示した日めくり式のカードを作成し、その作り方を市ホームページに掲載して保護者にも理解が広がるよう取り組んでいます。
質疑・意見委員
意見表明サポート事業について、どのような面接手法を計画していますか。
答弁執行部
子どもの権利サポート事業では、アドボケイトがおおむね2人ペアで1〜2週間に1回のペースで児童養護施設や一時保護所を訪問しています。実施前に施設職員から子どもへ訪問を周知し、希望する子がアドボケイトと話せるようにします。個別に相談したい場合は、子どもとアドボケイトが1対1、またはアドボケイト2人と子ども1人で話を聞く体制です。
質疑・意見委員
アドボケイトとの面接を通じて子どもにどんな変容が見られましたか。この事業の効果はどんな面に表れていますか。
答弁執行部
面接内容の詳細は受け取らないようにしていますが、生活ルールや職員との関わりなどについて、子ども自身または子どもがアドボケイトを通じて施設側に意見を伝える場合があります。フィードバックも行われるため、子どもの意見が全て反映されるわけではありませんが、子どもが自分の考えを表明できる環境づくりに寄与していると認識しています。
質疑・意見委員
子どもの変容を目に見える形で捉えるのは難しいものの、アドボケイトとの面接には確かな効果があると考えます。自分の思いを言語化し受け止めてもらう経験は心理的な支えとなり、自己肯定感の向上につながります。特に一時保護所には自己肯定感が極めて低い子も多いため、この取組は重要で積極的に進めてほしいと意見を述べておきます。
質疑・意見委員
子どもの権利尊重と意見表明支援に相当の予算を投じていますが、実際に子どもが意見を表明しそれが認められた実績がどの程度あるのですか。通学路の選択一つを取っても、子どもに不利益が生じても保護者や地域の事情が優先される例が散見されます。子どもが自分の不利益に異議を唱え意見を表明できた事例がどの程度あるか検証する必要があると思いますが、いかがですか。
答弁執行部
本事業は令和7年度に始まったばかりですが、子どもの意見が尊重されるには、子ども自身が権利を理解するとともに周囲の大人がその権利を理解し尊重する環境が不可欠で、大人への普及啓発が極めて重要です。7年度の取組では、子どもアドボケイトが子どもに寄り添い意見を丁寧に聞き取った結果、児童虐待として通告に至った事案が複数あり、困難な状況の子の声が表明されることにつながったと認識しています。
質疑・意見委員
子どもの権利・意見表明推進事業に関連し、県教育委員会との調整や制度上の制約があるとしても、進路選択や通学区域などで子どもが不利益を受けかねない事例では、子どもの立場に立ってどう捉えるべきかが問われる場面が多いと感じます。学校選択や通学路の問題は教育委員会の議論でも繰り返し指摘されており、子どもが不利益を受ける状況をどう救い意見表明につなげるかという観点も重要です。こうした視点を踏まえた取組が必要ではないですか。
答弁執行部
学校など子どもの日常生活の様々な場面で大人が子どもの立場に立って対応するには、本事業を一過性でなく継続的に実施する必要があります。子どもだけでなく、教員や保護者など周囲の大人が子どもの権利について理解を深められるよう、令和8年度も啓発にしっかり取り組みます。

出典: 福岡市議会 会議録検索システム
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