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発言のやり取り

条例予算特別委員会 総務財政分科会2026年3月10日(火) 開催

1. 地域ポイント事業(導入と運用改善)

質疑・意見委員
地域ポイント事業について、モデル校区が増えていると思いますが何校区になりましたか。
答弁執行部
導入校区数は、令和6年度に9校区で開始し、7年度は64校区まで拡大しています。8年度は10校区程度増える見込みです。
質疑・意見委員
令和8年度の取組として運用の改善・見直しを行うとのことですが、これまでに地域の声を聞いて改善した点を教えてください。
答弁執行部
アプリ登録時にメールアドレスを登録するのが煩雑だという声を受け、会員登録時の作業を簡素化するなど随時改善を図っています。
質疑・意見委員
今後も様々な課題が出てくると思いますが、特典の充実も含め、市民に寄り添った取組を求めておきます。

2. 日本人大学生留学奨学金

質疑・意見委員
日本人大学生留学奨学金について、これまでは毎年何人を支援しており、今後何人に増えますか。
答弁執行部
令和7年度までは毎年5〜10人を募集対象としていましたが、8年度は最大30人まで拡大したいと考えています。
質疑・意見委員
市内で就職した場合は返還が免除されるという理解でよいですか。
答弁執行部
この奨学金は貸与のため基本的には返還の必要がありますが、福岡都市圏で就職・創業し通算3年が経過した場合は遡って返還免除となります。

3. AI活用推進事業

質疑・意見委員
AI活用推進事業について詳細を説明してください。
答弁執行部
市民サービスの向上と職員の業務効率化を図るため、本市情報サイトへのAIチャットボットの搭載のほか、問合せ窓口へのAI電話の導入や、職員を対象とした生成AIの活用研修などに取り組みたいと考えています。
質疑・意見委員
職員の働き方改革と同時に市民サービスも向上すると理解していますが、何か課題はありませんか。
答弁執行部
この事業は市民サービスの向上と職員の業務効率化を進める取組と考えています。一方で、AIは事実に基づかない誤った情報を作り出す『ハルシネーション』や、入力した情報がAI側で学習に使われることなどがあるため、セキュリティを確保した上で十分注意してサービスを導入する必要があると考えています。
質疑・意見委員
AI活用推進事業の予算内訳を教えてください。
答弁執行部
本市情報サイトへのAIチャットボットの搭載やAI電話導入など市民向けサービスとして2,100万円余、職員の業務を個別に支援するAIの基盤づくりとして2,300万円余、研修費や事務費等として1,000万円余です。
質疑・意見委員
職員向けのAIの基盤づくりについて詳しく説明してください。
答弁執行部
AIが回答を作る際の情報元を業務ごとの内部資料に限定できる基盤を構築し、業務内容に合わせた回答を得られる職員向けのAIチャットボットを導入するものです。
質疑・意見委員
その基盤は幾つか種類があるのですか。それとも既に決まっているものですか。どんなものを想定していますか。
答弁執行部
セキュリティが十分確保された上で、ハルシネーションの抑制や入力情報が学習に使われないことなど、職員が適切に利用できるサービスを検討していきます。
質疑・意見委員
どんな検討を行うのですか。例えば複数のサービスの中から選定することになりますか。
答弁執行部
セキュリティ面や性能が担保できるよう、提案公募や入札など適切な発注により選定していきたいです。
質疑・意見委員
サービス導入について、国からガイドラインのようなものは示されていますか。
答弁執行部
令和7年12月に国がAI基本計画を策定しており、自治体に対してはセキュリティを確保した上でAIの積極的な活用を行うよう示されています。職員はインターネットから切り離されたネットワーク環境で業務を行っており、その環境に適合したサービスを選定することになります。
質疑・意見委員
セキュリティも大事ですが、便利なサービスを選べることを大事にする考えもあると思います。セキュリティと利便性を同時に考えるとコストがかかると思いますが、いかがですか。
答弁執行部
AIのサービスを選定する上でセキュリティと利便性のバランスを取ることは重要と考えており、適切なサービスを導入していきます。

4. 女性職員の活躍推進

質疑・意見委員
人材育成経費の中の女性職員の活躍推進について、市民局にも同じような取組がありますが連携していますか。
答弁執行部
総務企画局は市職員、市民局は市全体の女性活躍という立場の違いはありますが、互いに連携を図っています。例えば市民局が企業向けに作成している男性の育休取得の手引に本市職員の取組を参考事例として掲載して広く紹介しており、また、本市職員向けの女性の健康課題に関する研修を実施するに当たって市民局が作成している実態調査を活用するなど、双方向で連携しています。
質疑・意見委員
これまでの実績と目標を教えてください。
答弁執行部
主な目標値は、令和7年度までに管理職に占める女性職員の割合を20パーセント程度とすること、1週間以上の男性育休取得を100パーセントとすることなどです。直近の実績は、女性管理職が20.3パーセント、1週間以上の男性育休取得が102.2パーセント、期間を区切らなければ103パーセントになり、いずれも目標を達成しています。
質疑・意見委員
今後の成果はどう示していきますか。
答弁執行部
成果は進捗管理をしておりホームページ等で公表しています。現在、今後5年間の計画を策定中であり、新たな取組についても同様に示していきたいと考えています。

5. 地域ポイント事業(担い手・特典・商店街利用)

質疑・意見委員
地域ポイント事業について、市民の地域活動などを支援する仕組みの構築と記載されていますが、現在は自治協議会に対してこの制度の活用を促しているのですか。
答弁執行部
小学校区ごとの自治協議会を対象として活用を促しています。
質疑・意見委員
令和6年度が9校区、7年度が64校区で導入されているとのことで、基本的には全校区で活用できればという考えだと思いますが、消極的な校区がある場合はどうなりますか。
答弁執行部
現在64校区で導入されていますが、この事業は手挙げ方式のため、導入していない校区にも活用を促していきます。
質疑・意見委員
地域ポイント事業には地域活動の新たな担い手を発掘する意味も込められていると思います。活用しない校区があると地域住民が置き去りになるのではないですか。
答弁執行部
対象校区は随時募集しており、共創会議等でも呼びかけを行っています。また令和10年度にはおおむね100校区程度の導入を図るという目標であり、継続的に働きかけていきたいと考えています。
質疑・意見委員
導入当初は地域に負担がかかるのではという懸念があった中でここまで取組が広がってきていますが、今後は全校区に導入したいと考えていますか。
答弁執行部
導入していない校区からは、現在は体制が整っておらず状況を見極めているなどの声も受けています。地域の負担が少なくなるよう見直しに取り組んでおり、随時コミュニケーションを取りながら引き続き働きかけていきたいと考えています。
質疑・意見委員
引き続き働きかけてほしいですが、自治協議会だけを対象としても広がっていかないのではないですか。一方で公民館には職員が常駐しており、日中の地域活動は公民館が、それ以外を地域が担うことで連携できると思います。自治協議会と公民館が協力し活動内容を住民に広く周知すれば、より多くの住民が地域活動に参加できる環境が整うと考えます。自治協議会の役員だけが実質的な担い手となる状況では、参加したくても関われない住民が生じてしまいます。将来的には公民館で地域活動を扱える仕組みを検討しつつ、自治協議会と連携して住民への情報提供を進め、地域活動を円滑に進められるようにすべきではないですか。検討の余地はありませんか。
答弁執行部
地域ポイント事業は非常に挑戦的な事業と考えており、様々な声を聞きながら改善を重ねています。隣接校区などの優良事例を参考に自発的に参加校区が増えていくことが重要と考えており、強制と捉えられないよう全市的に自治協議会への働きかけを行っています。今後は他局への移管も含め、議会からの様々な意見を踏まえながら、より多くの市民が関われるものとなるよう取り組んでいきます。
質疑・意見委員
地域に差が生じないよう、市民全体が参画することでコミュニティ活動がよくなってほしいので、公民館との関係も含め検討してください。
質疑・意見委員
私も校区活動に関わっており地域ポイントを担当しています。先日、校区の会合で地域のポイント保有者のリストを目にする機会がありましたが、本市はポイントの特典への交換状況を把握していますか。
答弁執行部
地域ポイントの特典への交換状況は、令和7年3月時点で累計37回、8年1月時点で498回と、10倍以上に増加しています。
質疑・意見委員
特典が充実していることが大切だと思います。例えばより魅力的な体験活動や本市指定ごみ袋への交換など、地域から様々な希望が寄せられているため、特典の在り方について検討するよう要望しておきます。
質疑・意見委員
夏祭りの開催時などは関係者が慌ただしく、二次元コードの読み込みを忘れがちです。また二次元コードの管理にも手間がかかるため、ポイントの取得方法についても検討してほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
地域からも同様の意見が示されています。例えば登校時の見守り支援などの活動では現場でポイントを取得できないため、活動終了後に取得できるようパスコードを設定するなどの試行的な取組を実施しています。随時見直しを図っており、こうした取組を広げていきたいと考えています。
質疑・意見委員
多くの校区で様々な取組を実施する中で課題が見えてくると思うので、今後とも改善を図ってください。
質疑・意見委員
地域行事の運営に関わる人が主にポイントを取得すると思いますが、対象者が限られているのが実態です。より多くの市民に広げる観点から、例えば地域の資源回収に持ち込んだ人なども対象とすることが考えられると思いますが、いかがですか。
答弁執行部
現状では地域活動に協力してくれた人への感謝の気持ちを示す観点から一定の線引きを行っていますが、より使いやすくすることも重要です。今後とも地域の意見を聞きながら、より使いやすい制度となるよう改善を図っていきます。
質疑・意見委員
私の校区では、地域ポイント事業の周知のため自治協議会だよりや公民館だよりへの掲載などを検討しています。校区関係者はより多くの住民に知ってもらいたいと考えており、本市においても周知・広報を工夫してほしいです。また、市民の認知度向上のためにもポイント取得機会の増加や特典の充実などを検討してほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
地域ポイント事業は改善を重ねながら運用しているため、地域の声も含め様々な意見を丁寧に聞きながら改善していくことが大事です。また、この事業は地域活動の担い手に感謝を示すことと併せて、これまで地域活動に参画していなかった市民の参画を促すツールとしても活用できると考えており、様々な意見を踏まえながら認知度向上にも取り組んでいきたいと考えています。
質疑・意見委員
地域ポイント事業は現在64校区で実施しており、令和8年度には74校区に拡大するという理解でよいですか。
答弁執行部
10校区の増加は既に決まったことではなく、見込みとして示しているものです。
質疑・意見委員
これまでに離脱した校区はありますか。
答弁執行部
これまでに離脱した校区はありません。
質疑・意見委員
地域には様々な意見があり、スマートフォンを持っていない人への対応や利用登録の簡素化、特典の充実などを求める声があります。これらについて令和8年度にはどんな改善を図りますか。
答弁執行部
これまで、スマートフォンを持っていない人向けにポイントの代理取得を可能としたほか、アプリ登録時のメールアドレスの登録を省略可能とするなどの改善を図ってきました。また、ポイントを後から取得できるパスコードの設定については、令和8年度に本格的に実施したいです。
質疑・意見委員
特典の充実についてはどうですか。
答弁執行部
特典の充実については地域から多くの声が寄せられています。現在50種類程度ですが、引き続き地域の意見も聞きながら充実に向け検討していきます。
質疑・意見委員
事業開始から数年が経過し、特典の人気にも濃淡が表れてきているのではないですか。入替えなどは図っていきますか。
答弁執行部
特典は各局から協力を受けており、毎年度の照会を通じて随時追加しています。
質疑・意見委員
以前、我が会派の議員から、ポイントを地元の商店街で使えるようにすることを求めていましたが、制度上可能ですか。
答弁執行部
地域ポイント事業は持続可能性の観点から、できるだけ予算投入を伴わない形で取り組むこととしています。商店街で使えるようにするには予算措置等が必要となるため、現在の枠組みの中では困難と考えます。一方で民間企業から無償で協力を得られる場合なども考えられるため、議会の意見も踏まえながら引き続き検討していきます。
質疑・意見委員
先ほど挑戦的な取組であるとの答弁もありましたが、今後も課題は少なくないと思われるため、試行錯誤を重ねながら進めてほしいです。民間の協力を得て事業を広げていくことは今後の議論が必要だと思いますが、あらゆる可能性を視野に取り組むよう求めておきます。

6. 総合計画の推進(市民意識調査・施策評価)

質疑・意見委員
総合計画の推進について、令和8年度は市民意識調査や施策評価を行うと記載がありますが、具体的な手法を説明してください。
答弁執行部
総合計画の推進は、基本計画に定める30施策に関して市民意識や事業の進捗状況、成果指標の達成状況などを踏まえ、課題と今後の方向性を整理した上で予算編成等に反映しながら施策を着実に推進していくものです。市民意識調査は市民4,500人に対してアンケートを実施します。
質疑・意見委員
4,500人から対象者数を拡大することなども考えられるのではないですか。総合計画審議会でも市民意識の調査に関して意見が出ていました。従来の方法も大事だと思いますが、新たな手法は考えていませんか。
答弁執行部
4,500人に対してアンケート調査を行っていますが、市民の意見の縮図となるよう統計学的にも必要なサンプル数は確保できており、この方法を継続することとしています。また施策評価の在り方については、令和8年度から第10次基本計画を対象とした施策評価を行うため、その方法を総合計画審議会にも確認しながら進めていきたいと考えています。
質疑・意見委員
施策評価は数字だけでは表せない主観的な感覚も含む部分があると思います。一方で評価結果に基づき議会でも議論を交わすことになるため、客観的に分析した上で的確な評価が行われるようしっかり取り組んでください。

7. 市街化調整区域の活性化(国庫補助・ビジネス創出)

質疑・意見委員
農山漁村地域など市街化調整区域の活性化について、令和8年度の取組を説明してください。
答弁執行部
地域主体の取組を支援するとともに、国の補助金を活用して地域産業の振興につながるビジネス創出の支援などに取り組むこととしています。
質疑・意見委員
令和7年度の実績はありますか。
答弁執行部
国庫補助の活用実績として、早良区曲渕で地域産業振興につながるビジネスを1件採択しています。地域主体の取組支援も、地域のにぎわいづくりに関する団体の活動支援など人的支援も含めて取り組んでいます。
質疑・意見委員
採択件数が1件ということを総務企画局としてどう受け止めていますか。
答弁執行部
国庫補助を活用したビジネス創出の支援は、令和7年度から予算をかけて取り組んでおり、1件2,000万円を上限として2件まで採択可能としていましたが、初年度に1件採択できたことは評価できると考えます。なお、地域産業の振興につながるビジネス創出の支援には、土地利用規制の緩和により平成28年度から取り組んでおり、実績は全体で10件です。早良区曲渕ではこれまでゼロ件だったところ、今回の国庫補助活用で1件採択し立地を促進できたことは大変意義があると考えます。
質疑・意見委員
これまでの規制緩和による取組と今回の国庫補助による取組は別物ということですか。
答弁執行部
予算をかけて支援するという意味では別ですが、地域産業の振興につながる施設の立地を促すという観点で取組の方向性は同じです。
質疑・意見委員
曲渕の採択事例は具体的にどんなものですか。
答弁執行部
古い建物を改修し、食事どころのほかカフェメニューやテイクアウト、地域産品などを取り扱う複合的な飲食業を始めるもので、地域の憩いの場としても期待されています。
質疑・意見委員
国の補助金の名称は何ですか。
答弁執行部
総務省の補助事業で、地域経済循環創造事業交付金という名称です。

8. 日本人大学生留学奨学金(意義・返還免除・定着率)

質疑・意見委員
日本人大学生留学奨学金について、これまでの取組の欄が空白なのはなぜですか。
答弁執行部
平成26年度から実施している事業ですが、実施主体は公益財団法人福岡よかトピア国際交流財団であり、令和元年度から7年度までは財団の自主財源を活用した自主事業として実施していたためです。
質疑・意見委員
令和8年度から本市の予算を投入して実施するという理解でよいですか。
答弁執行部
令和8年度は本市の予算を投入して募集人員を最大30人まで大幅に拡大するものです。実施主体としては公益財団法人福岡よかトピア国際交流財団がノウハウを持っているため、財団と本市が連携して実施することとしています。
質疑・意見委員
令和8年度から本市が予算を投入してまで実施する意義を教えてください。
答弁執行部
文部科学省と日本学生支援機構が実施した意識調査や、令和7年度に実施した市内の大学との意見交換を通して、昨今の物価高や円安の影響で、留学に行きたくても経済的な理由から断念している学生が多いと改めて認識したことから、今回募集人数を最大30人まで拡充し、市内大学生の海外留学を後押しすることとしました。
質疑・意見委員
30人とした根拠を教えてください。
答弁執行部
30人で十分とは認識していませんが、現在のスキームや運営側のバランスから、令和8年度は30人と設定しています。
質疑・意見委員
申込者が多かった場合の対応を教えてください。
答弁執行部
この奨学金で対象とする留学は大学の交換留学や認定留学等としており、大学を通じた申込みとしています。申込みのあった大学生を面接し、留学の目的や、留学から戻ってきてどんな社会人になりたいかなどを確認した上で、奨学金を貸与するかどうかを判断しています。
質疑・意見委員
面接は誰が行いますか。
答弁執行部
実施主体である公益財団法人福岡よかトピア国際交流財団、本市、商工会議所の3者で実施することとしています。
質疑・意見委員
3年間福岡都市圏で働けば遡って貸与した奨学金が免除になるということですが、本市が実施する事業であるにもかかわらず、なぜ福岡都市圏としているのですか。
答弁執行部
本市は第10次基本計画の中で、都市経営の基本戦略の一つとして福岡都市圏全体として発展し広域的な役割を担うことを掲げています。この事業でも都市圏全体として盛り上げたいとの考えに立ち、就職や創業により奨学金の返還免除となる対象範囲を福岡都市圏としています。
質疑・意見委員
本市のお金で留学して、戻ってきて働くのが都市圏だと違和感があります。対象を市内在住としたり市内で働くこととしたりするなど、基礎自治体である本市のために何かしてもらえるような人材としたほうがよいのではないかと考えますが、いかがですか。
答弁執行部
奨学金を貸与する対象は市内の対象大学に在学している大学生としています。返還免除要件は福岡都市圏で就職または創業することとしていますが、これまでの実績としては市内の地場企業への就職が多いです。返還免除要件を市内での就職・創業に限定すべきかどうかは、引き続き研究していきたいです。
質疑・意見委員
これまでこの奨学金を使って留学した学生のうち、どの程度の人が定着していますか。
答弁執行部
既に就職・創業した奨学生の地元定着率は45.0パーセントです。福岡市人口ビジョンによると市内大学生の県内就職率が36.5パーセントであることから、地元に定着すれば返還免除としている効果は一定程度出ていると考えます。

9. システム刷新とシステム標準化

質疑・意見委員
システム刷新に約20億円が計上されていますが、令和8年度の取組を具体的に説明してください。
答弁執行部
令和8年度のシステム刷新に係る予算額19億9,400万円余の主な内訳は、福祉系・介護保険システムの構築等に要する費用が10億5,800万円余、子ども・子育て支援や生活保護等システムの構築等に要する費用が4億1,755万円余、税システムの構築等に要する費用が3億2,696万円余です。
質疑・意見委員
令和8年度に全て完了するという認識でよいですか。それとも複数年にわたりますか。
答弁執行部
令和8年度に完了し稼働するシステムは介護保険システムや子ども・子育て支援システム等です。それ以外では、例えば税システムは11年度の稼働を目指しています。
質疑・意見委員
これまでシステム刷新にいくら費用がかかりましたか。
答弁執行部
平成27年度から令和6年度までで約99億円の予算を執行しています。
質疑・意見委員
今回の予算が可決されれば20億円が上乗せされ120億円になり、令和9年度以降も引き続き行うとなれば合計額はさらに増加します。これほどの金額をかけ複数年にわたって事業を実施するのは致し方ないことですか。
答弁執行部
自治体情報システム標準化の影響などを受け想定より遅れている状況もあり、システム刷新の目的の一つである『ホストコンピューター』と呼ばれる大型汎用機等の廃止が現時点ではまだ達成できていません。一方で最終的にはこうした廃止により年間の運用経費を下げることを目的としており、適切に対応していきたいです。
質疑・意見委員
システム刷新とシステム標準化の関係について分かりやすく説明してください。
答弁執行部
システム刷新は平成27年度から全市で計画的にシステムの更新を進めているものです。一方でシステム標準化は、国が令和3年度に標準化法を定め、基幹20業務のシステムに関して国の定める標準仕様書に準拠したシステムへ移行する必要が生じたものです。システム刷新の対象システムの中に標準化の対象システムが含まれているため、同時並行的に進めています。
質疑・意見委員
本市がシステム刷新を進めている最中に国の標準化の話が入ってきたという印象を持っていますが、そのことでこれまでやってきたことが無駄になったということはありませんか。しっかり整合を取りながら進めているという認識でよいですか。
答弁執行部
刷新を進める中で途中から標準化という考え方が出てきたことになりますが、それに合わせて本市の刷新計画についても随時見直しを図り、業務の重複や無駄などが発生しないよう調整しながら進めています。
質疑・意見委員
標準化の話が来たことで、本市がそれまで取り組んできたシステム刷新の流れが阻害され遅れたということはありますか。
答弁執行部
標準化に伴い国の定める標準仕様書に準拠したシステムへ移行する必要があることが後から示される形になったことから、税システムなどの改修時期を調整したことはあります。これは国の標準仕様書に準拠することでより効率的なシステムとなることなどから、国の標準化の動きに合わせて実施することとしたものです。
質疑・意見委員
多額の税金を使って実施している事業なので、しっかり進めるようお願いしておきます。

10. 女性職員の活躍推進のための研修

質疑・意見委員
女性職員の活躍推進を図るための研修の充実とは具体的にどんなものですか。また、なぜ女性職員限定ですか。
答弁執行部
女性職員の活躍推進は、女性職員がその意欲と能力を十分に発揮しキャリアを形成していくことを目的としています。一方で研修企画課で行っている研修では、性別を問わず全ての職員が職業生活と家庭生活の両立を図れるよう、職員の意識改革や組織風土づくりを支援しています。具体的には階層別研修や管理監督者研修で、ワーク・ライフ・バランスやタイムマネジメント、キャリアに関する内容を取り入れた研修を実施しています。
質疑・意見委員
今の答弁だと性別関係なくということですが、あえて女性職員の活躍推進を図るためと記載したのはなぜですか。
答弁執行部
女性活躍推進は本市全体で取り組むべき課題と認識しています。研修対象者を女性職員に限るのではなく、男性も含む管理職等に対して、女性の人事配置や業務内容も含めた指導育成等について浸透を図っていきたいと考えています。
質疑・意見委員
予算額は約3,900万円ですが、具体的には何をしますか。
答弁執行部
全体の研修経費であり、必修研修・選択研修・自主研修・派遣研修という構成です。新規採用職員研修をはじめ、昇任時に行う階層別研修や、職員が様々な職場で勤務するために必要とされる基礎的な能力を育成する選択研修などが主な内容です。
質疑・意見委員
研修は委託しているのですか、それとも外部講師を呼んでいるのですか。また、それらの経費に3,900万円もかかっているのですか。
答弁執行部
委託は行っておらず、総務企画局で研修を企画し外部講師に報償費を支払っています。予算としては講師謝礼のほか、昨今の採用者数増加に伴い新規採用職員研修などを実施する研修室を庁舎内で確保できないこともあるため、外部の会議室を借りるための借損料なども含んでいます。
質疑・意見委員
ハラスメントに対する研修なども、この3,900万円に含まれていますか。
答弁執行部
ハラスメントに関する研修は、階層別の必修研修のうち公務員倫理研修の中で実施しています。管理監督者としての役割や、自身がハラスメントを受けた場合の対応について、相談窓口やメンタルヘルスなど様々な内容を盛り込んでいます。また人事課でも毎年、全職員を対象とした研修や、係長以上の管理監督者を対象としたハラスメント研修をしっかり行っています。
質疑・意見委員
全職員とのことですが、消防職員や教員はどうですか。
答弁執行部
全職員対象のハラスメント研修はeラーニングで実施しており、消防職員は対象ですが、教員などの学校現場については手元に資料がありません。

11. 行政事務センターの市民局移管

質疑・意見委員
行政事務センターを市民局に事業移管するとありますが、なぜこのタイミングですか。
答弁執行部
行政事務センターは、ぬくもりある区役所の実現を目的として令和6年11月に開設し、区が所管する11業務に係る後方支援業務を集約し処理しています。開設から1年が経過し運営も安定してきたことから、区政推進を所管する市民局に移管するものです。
質疑・意見委員
予算額である約1億7,800万円の内容を教えてください。
答弁執行部
行政事務センター運営業務の委託費が1億6,737万円余であり、残りはシステムの賃貸借料や光熱水費など本市の執行経費です。

12. 個人番号利用条例の改正(議案第48号)

質疑・意見委員
議案第48号について詳細な説明を求めます。
答弁執行部
この条例は本市における個人番号(マイナンバー)の利用範囲等を規定するもので、今回、効率的な情報の管理・利用のため、本市独自の個人番号利用事務の利用範囲を拡大するなどの改正を行うものです。具体的には、子ども・子育てを支援する事業のうち多子世帯の幼稚園等預かり保育料助成事業などについて、利用できる個人番号の範囲に障がい者情報を追加することで、申請の際の障がい者手帳の写しなどの添付書類を削減でき、市民の利便性向上を図るものです。
質疑・意見委員
本市独自という説明がありましたが、このタイミングで条例を改正する理由を教えてください。
答弁執行部
これまでは申請の際に紙で障がい者手帳の写しを添付してもらっていましたが、子ども・子育て事業に係るシステムの改修に伴い個人番号を利用できる環境が整うことから、条例の改正を行うものです。

13. アジア太平洋都市サミット

質疑・意見委員
アジア太平洋都市サミットについて、市長選挙が11月に控えている中、なぜ10月に開催するのですか。例年夏に開催していたと思いますが、開催時期を10月とした経緯と併せて予算額を示してください。
答弁執行部
第12回アジア太平洋都市サミットは平成30年8月上旬に本市で開催しています。令和6年に鹿児島市で開催された第14回サミットも8月開催でした。参加した都市からもう少し涼しい時期が望ましいとの声も聞かれたことを考慮して、今回は10月開催としました。予算額は1億6,421万円余で、そのうち開催のために設立する実行委員会への負担金が1億6,109万円余です。
質疑・意見委員
令和7年の10月は35度を超える日が多くあったと記憶しており、あまり意味がないのではないですか。11月に市長選が控える中での開催となることを懸念しています。また、せっかくのサミット開催なので参加者がどのくらいになるか気になります。前回の第14回サミットでは中国から6人が参加していましたが、現在の世界情勢に鑑みると今回は難しいと思います。第14回は24都市が参加していますが、今回それを下回ることのないよう参加の呼びかけは工夫していますか。
答弁執行部
第15回アジア太平洋都市サミットは国連ハビタット福岡本部との共催としています。このためサミットの会員都市以外にも、国連ハビタットの関連都市や都市課題についての先進事例を持つ都市などを中心に、アジア太平洋地域の約140都市に案内状を送付しています。平成30年に開催した第12回サミットには16か国32都市から約400人の参加があり、今回はそれ以上の参加を見込んでいます。中国については現時点で参加を表明している都市はありませんが、招待状は従来どおり送付しています。
質疑・意見委員
来訪する各都市の代表が本市を訪れてよかったと感じられる取組を進めてほしいです。本市がなぜ元気な都市と呼ばれるのか、学ぶべきことは何かといった視点は海外都市にとっても関心が高いはずです。ふくおかボイスでも市民の9割以上が住みやすいと感じ今後も住み続けたいと回答しており、こうした市民からの高い評価は都市の強みとして発信できます。より多くの都市に関心を持ってもらえるよう、参加する各都市に対し本市の魅力や取組を積極的に発信してほしいです。今回のサミットはその絶好の機会なので、こうした情報発信に取り組むよう要望しておきます。

14. 市街化調整区域の活性化(曲渕・北崎・空き家)

質疑・意見委員
農山漁村地域など市街化調整区域の活性化について、曲渕で活用した国庫補助の詳細や経緯を示してください。
答弁執行部
本市は平成28年度から土地利用の規制緩和により地域産業の振興につながるビジネス創出の支援に取り組んできました。これまで10件の実績がありますが、北崎地区に5件と集中しており、早良区曲渕のように施設立地が進んでいない地域もあったことを踏まえ、令和7年度から国庫補助を活用しながらしっかり予算をかけて支援していくという趣旨で新たな取組を開始しました。国補助の条件では事業者への金融機関等からの融資額が公費補助の上限額とされており、本市の補助上限額は1件当たり2,000万円としています。曲渕の事例では本市から1,500万円を補助する予定です。
質疑・意見委員
例えば新たなビジネスをする上で空き家を活用したいといった場合も対象になりますか。
答弁執行部
空き家の活用が条件というわけではなく、市街化調整区域の指定地域で農林水産業や観光業などの地域産業の振興につながるビジネスに対して補助するものです。今回の事例は空き家の活用が主目的ではなく、野河内渓谷などの観光資源を生かしたビジネスを行うもので、本市および国の審査を経て採択しています。
質疑・意見委員
北崎地区で農家レストランをやりたいが、空き家はあるものの、なかなか貸してもらえないという相談を受けています。相談者は北崎で畑をやっていて、収穫した野菜を販売しつつレストランで食べてもらうなど地域活性化を考えている人物であり、事業実施に至った場合にはこの補助制度を利用できるのではないかと思いますが、空き家の状況なども把握しながら地域活性化に取り組めませんか。
答弁執行部
空き家の活用については住宅都市みどり局が主体的に取り組んでいますが、将来知り合いが使うかもしれないため貸せないといった所有者の声もあると聞いています。いずれにしても住宅都市みどり局をはじめ関係局とも連携しながら市街化調整区域の活性化に取り組んでおり、地域の声や実情も踏まえながら全庁的な取組を推進していきたいと考えています。
質疑・意見委員
北崎地区は人口が2,000人を切っているという話も聞いており、過疎化が急速に進行しています。農林水産局や経済観光文化局でも振興策に取り組んでいますが、国の補助制度についても周知するなど、全庁横断的に地域を盛り上げていくよう要望しておきます。

15. 在住外国人への日本語教育・生活マナー

質疑・意見委員
在住外国人に関する取組強化のうち、日本語教育の推進について説明してください。
答弁執行部
本市にはボランティアが運営している日本語教室が多くあり、こうした日本語教室に対する補助事業や、公益財団法人福岡よかトピア国際交流財団と連携したボランティア養成講座を行っています。また、ボランティアと連携した日本語教室の開催や、新たにボランティアによる教室を立ち上げる際の支援にも取り組んでいます。様々な取組を通じて在住外国人が地域で日本語を学ぶ機会をしっかりつくっていきたいです。
質疑・意見委員
在住外国人が増加しており日本語教室のニーズは高いと思いますが、ボランティアへの謝礼も補助対象に含まれますか。
答弁執行部
実費相当の額ではありますが、ボランティアへの謝礼も補助対象としています。
質疑・意見委員
建設会社で雇用されているベトナム人が、現場が休みの日にボランティアによる日本語教室で勉強していますが、仕事に対する姿勢もよくなり現場の人との交流もうまくいくなど効果が出ていると聞いています。こうした取組に対する補助がないのかとの相談を受けていますが、何か手だてはありませんか。
答弁執行部
補助対象は開催回数などの一定の条件があるため、実施状況などの詳細を確認した上で対応を検討することになります。
質疑・意見委員
様々な業態で外国人を雇用する中で日本語教室は非常に効果的だと思うので、ぜひ支援してほしいと要望しておきます。
質疑・意見委員
在住外国人に関する取組強化の中で、生活ルール・マナーの啓発はどう行っていますか。
答弁執行部
在住外国人への生活ルール・マナーの周知については、転入手続を区役所で行う際、様々な生活ルール・マナーや相談窓口などの情報をまとめたウェルカムキットを窓口で配布しています。あわせて手続の待ち時間を利用して、区役所のガイダンス員が動画を使ってルール・マナーの案内を行っています。また、公益財団法人福岡よかトピア国際交流財団とも連携し、主に市内の日本語学校等にルール・マナーや市税・国保に関する出前講座を実施するなど、様々な形でルール・マナーの周知を図っています。
質疑・意見委員
目に見えて外国人が増えていることを生活していてよく感じますが、ごみ出しのマナーや騒音、自転車の走行ルールなど、地域住民との間でルールやマナーの食い違いからトラブルになっており、その周知徹底にしっかり取り組んでください。おそらく本市に住む外国人も知らずにやっているだけであり、ウェルカムキットなどで転入時に案内することは大変重要です。一方で日本語学校等で出前講座をしているとのことですが、なかなかトラブルがなくならない状況であり、広報や啓発の方法についてはもう少ししっかり考えてほしいです。これだけの予算をかけており多文化共生課という名称の組織まであるため、できるだけ外国人にも気持ちよく住んでもらえるよう啓発方法を工夫してほしいですが、いかがですか。
答弁執行部
在住外国人がルール・マナーをしっかり理解した上で地域コミュニティの一員として生活してもらうことは非常に大事です。令和7年度には東区・博多区・南区で在住外国人や地域住民などとワークショップを実施し、ルール・マナーに関しても今後の取組を検討しています。8年度はこの3区でこうした検討を踏まえた新たな取組を実施することとしています。こうした取組も含め、外国人へのルール・マナーの周知にしっかり取り組んでいきたいと考えています。
質疑・意見委員
トラブルの最たるものとしてごみ出しがあるため、環境局としっかり連携して対応してください。宗教など様々な要素もあり大変だと思いますが、いかがですか。
答弁執行部
在住外国人が目に見えて増える中で住民との摩擦も確実に増えており、国際部の役割も大きく変わってきていると考えています。令和7年度から3区で始めた取組を、8年度は全区に広げようと考えています。より大きな摩擦が起きないよう、未然防止策も含め様々なことを考えなければならない時期に来ており、しっかり取り組んでいきたいです。

16. 中高生の多様な職業体験機会の創出

質疑・意見委員
中高生の多様な職業体験機会等の創出について、よい取組だと思いますが、なぜ総務企画局が所管しているのですか。
答弁執行部
子どもや若者はこども未来局、市立の中学校や高校は教育委員会、県立や私立の中学・高校は福岡県、大学や地場企業は経済観光文化局が所管であり、関係者が幅広いため、総務企画局において関係局と連携しながら事業を進めていくこととしています。なお、この事業は令和7年度から実施していますが、実施状況等を踏まえ課題の整理などを行い、適切な時期に他局への移管についても検討したいと考えています。

出典: 福岡市議会 会議録検索システム
「会議名でさがす」で条例予算特別委員会 総務財政分科会を選ぶと、2026年3月10日(火)の記録を確認できます。